カテキン300mg


また暑さが戻ってきたみたい。暑いです。午前9時現在、すでに30度をこえています。うーん・・・10月末頃、少し涼しくなったんですけど、また、少し暑さが戻ってきてしまいました。夕べはあまり風もなかったので、窓を開けて扇風機をつけて寝ました。それでも、まだ涼しいほうですね。10月初め頃までは、エアコンなしで眠ると汗だくでしたから。
ところで、今朝もいつものように、エカマイのバスターミナル前にあるセブンイレブンに寄って、お茶を物色してきました。並んでいるお茶の中で、値段が35バーツ。ダントツで高いのが、この『Green Tea CG300茶の功』。うーん、意味がよくわからないけど、他の同容量のペットボトルのお茶が20バーツなのに、これは35バーツ。きっと、何か良いことがあるに違いありません。
さっそく、試してみることにしました。


『高兒茶素緑茶』・・・意味わかるような、わからないような。ちなみに、これ、きっと日本の雰囲気をかもしだしているわけですよね。タイでグリーンティーと言えば、「オイシ」を思い出すほど、今は、このブランドのグリーンティーが有名ですが、この会社、まだできて5年くらいなんですよね。元は、エアコン工場をやっていた人が始めた日本食レストランチェーン。そして、タイでの緑茶ブームの火つけ役でもありますね。この会社、今年8月に株式上場もはたしました。
このお茶、35バーツの理由はカテキン300mg入りってことのようです。でも、味はイマイチ。無糖なのは良いんですが、あまりおいしいとも思えないですね。良薬口に苦し、ってところでしょうか。カテキン摂取したい人にはオススメ。でも、35バーツの価値はないかな。
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携帯電話 ☆買い換えました☆

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きょう、携帯電話を買ってきました。厳密に言うと、新しい携帯電話を買うと同時に、これまで使っていた携帯電話を売ってきました。バンコクで携帯電話を買うというと、誰もが思う浮かべる場所、それがMBK(マーブンクロン)です。BTSスカイトレインで、National Stadium駅で降りるとすぐに東急デパートがあります。この東急とつながっているショッピングモールがMBKです。さらに、MBKの端にはパトゥムワン・プリンセス(Pathumwan Princess)というホテルもつながっています。
ちょうど1年前、ソニーエリクソンのT610という携帯をMBKで買いました。当時、13,300でしたが、それでも、ソニーショップで買うよりは安かったです。その機種を選んだのは、単純にデザインでした。それまでは、モトローラのv8088+という小さな二つ折りの携帯を使っていましたが、モノクロの小さなスクリーンしかなく、かなり時代遅れなものとなっていました。それにバッテリーも、あまり長持ちせず、頻繁に充電しなくてはなりませんでした。
この数年、タイの携帯電話の価格は、どんどん下がってきています。僕は始めてタイに来た4、5年前には、ちょっと良い携帯は3万バーツくらいの価格で、一番安いものでも7~8000バーツだったように思いますが、現在は、安いものなら新品でも4000バーツくらいで入手できます。現在でも、高い携帯はありますが、それは、それなりに多機能だったり、最新機能を搭載しているものです。
さて、今回のT610の買い換え理由ですが、これは実はいくつか切実な理由がありました。一つめは、T610は購入当初から操作するときの反応が遅いため、さまざまな問題を起こしていました。細かい説明はわかりにくいので省略しますが、たとえば、電話をかけるつもりがない相手に電話をしてしまったり、まだ書いてないSMSメッセージ(つまり空メッセージ)を送ってしまったり、あるいは受けた電話を受けた瞬間に保留にしてしまったり、という手違いが、ごく普通に発生していました。これらのトラブルの原因は、反応速度なので、とてもゆっくり、ひとつずつキーを押していけば、半分くらいは防げたかもしれませんが、1つのメニュー画面から次の画面に変わるまでに3、4秒かかるような状況では、なかなかキツイものがありました。
もう一つの問題は、今年6月から、電話会社をDTAC社からAIS社に変更したところ、自宅にいるときに電波状態が非常に不安定になったことです。通常の固定電話はありますが、それでも自宅にいて携帯が使えないのでは、かなり不便です。電話がかかってくると着信はしますが、アンテナが急に0本になったりするために、通話がほとんどできないような状態で、部屋の中をウロウロしながら電波状態が良い場所を探したりしていました。
後者の問題は、以前のDTAC社のSIMのときにはなかったことなので、AIS社の基地局との位置関係が大きく影響していることは明かですが、それでも、携帯電話の端末によってはこのような苦労をしなくても良いのではないかと疑っていました。前者の問題は、購入当初からのもんですが、ずっとガマンしてきましたが、後者の問題も加わって、7月頃から買い換えを狙っていました。僕にしては、随分、ガマンしたものです(笑)。今、ちょうど購入してから1年間経ちました。T610を売るにしても、どんどん売値が安くなってしまうと思ったので、この機会に買い換えを決行しました。
しかし、次に何を買ったら良いか・・・。
おそらくタイで一番人気があるのは携帯メーカーはノキア(Nokia)でしょう。理由はわかりませんが、タイで携帯サービスが始まったころはノキアの機種が中心だったのだろうと思います。いまだにノキアは根強い人気があり、機種も豊富です。しかし、最近はカメラ搭載タイプの機種が市場にたくさん出回り始めて、日本のパナソニック(Panasonic)や韓国のサムスン(Samsung)なども、若い女性には人気のようです。


Panasonicのかわいいデザインの携帯も捨てがたいのですが、僕の携帯に対する条件の一つにBluetooth機能がありました。この条件を満たす携帯電話のメーカーは、ノキア、モトローラ、ソニーエリクソンの3社に絞られてしまいます。そして、どうしてもデザインから選んでしまう僕としては、懲りずにソニーエリクソンのK700に心を奪われてしまいました。もしかしたら、また、操作の反応が遅いかも知れないし、もしかしたら、また自宅での電波状態が悪いかもしれない・・・。でも、T610の操作反応の遅さは、おそらくメーカーも気づいているはずです。今年になって発売されたK700ですから、少しは改善しているはず、という淡い期待も抱いていました。
とにかく、機種は決まりました。では、MBKのどの店で買えば良いでしょう?正午前にMBKに到着しましたが、小さい店はまだ開店していません。MBKは正午過ぎから開店の店が多いことを初めて認識しましたが、それでも開いている店があるので、それらを回ってみることにしました。しかし、お目当てのK700を置いている店は、あまり多くはありませんでした。考えてみると、前回も、かなりたくさんの店に値段を確認して歩いて、だいたいの店が同じ価格で販売していることを確認した末に購入したのでした。あまり歩き回っても、病み上がりの体にはキツイかも。そう思ったとき、去年、T610を購入したお店がありました。そして、去年も売ってくれた、おばちゃんが元気に商売していました。K700も在庫があり、値段をきくと、14300バーツと電卓を叩いてきました。ちなみに、JAY MARTという携帯販売ショップチェーンのチラシには16900バーツとありましたし、ソニーショップでも、16900バーツで売られていました。
「じゃ、14000バーツでどう?」
と僕が言うと、「メダ~イ」と言われてしまいました。そうか。でも、これ良いよねぇ。欲しいなぁ。そう言っていると、14200バーツという数字を電卓で叩いてきました。朝一番の商売なので、100バーツひいてくれるということでした。まぁいいか。ここは気持ちよくこれで商売成立としましょう。新しい箱入りの在庫を持ってきてもらい、それを買うことにしました。おばちゃんが新しい電話にSIMを入れてくれているときに、「ところでおばちゃん、このT610を売りたいんだけど、どこで売ったらいいかな?」そういうと、おばちゃんは、「ここで良いよ。買うよ。」とのことでした。話しを聞くと、シスター(妹か姉かわかりません)がMBKで中古携帯の商売をしているというのです。


おばちゃんの息子が僕のT610を持って、その店に行って値段を聞いてきました。最初、4000バーツで買い取る、と言ってきました。13300バーツで買ったのに、1年で4000バーツ。その時点で中古市場の相場がわからなかったので、「うーん」とうなってしまいました。ま、売るのは後でもいいや。そう思って、じゃ、売るのはもうちょっと調べてからと言ったら、おばちゃんは、じゃ、いくらで売りたいんだと聞いてきました。いくらって言われてもわからないなぁ。考えていると、電卓で4500ときました。うーん。なんか、簡単に500上がったのね。だったら、5000バーツはダメなの?と聞くと、またまた「メダ~イ」。そうか。ダメなのか。でも、使わないで家においておくうちに売れなくなるくらいなら、売れるうちに売るかと思い、それで良いと言おうとしたら、おばちゃんが「5000バーツで良いかどうか、ちょっときいてみるから。」と言ってくれました。
その後、息子があちこちの店を走り回っている間、おばちゃんとおじちゃんと世間話をしていましたが、結局、5000バーツで買い取り可能ということになり、9200バーツの支払いでK700をゲットしてきました。今回の携帯買い換え大作戦は、買値も売値とも、ギリギリの値段までいっているとは思えませんが、でも、ソニーショップや大きなところで買うよりは安く買えているし、素人が売るとしたらまぁまぁの値段で売れたんじゃないかと思います。雑談のとき、おばちゃんの店ではT610は、現在、新品で7500バーツで売っていると言っていました。1年使った中古が、新品の3分の2の値段で売れたと考えれば、まぁまぁかな。
え? もっと安く売っているところ、知ってる? もっと高く買ってくれるところ? いえいえ。今は知りたくないですよ。今はハッピーなので、もう余計なことは考えず、新しい携帯でしばらく遊ぶことにします。ちなみに、次のターゲットは、Bluetoothのヘッドセット。これが、かなり高いんですよね。うーん・・・あまり使わないとは思うんですけどねぇ~ でも使ってみたいんです(笑) 好奇心旺盛なのも、とても不経済ですね。
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鯖みそ煮



10月にゲリラ一時帰国したんですが、そのときヨネスケさんの『突撃!隣の晩ごはん』が復活していて驚きました(笑)。しかし、僕の家にはお菓子・スナック類・果物以外は、食べ物がありません。そこで、晩ごはんは外食です。
昨日は、近所にある大型スーパーBIG-C内にある日本食レストラン『山根』で、『鯖みそ煮セット』です。鯖はタイでもよく見かける魚です。タイ人も日本語の名前のまま、「サバー」と呼んでいます。これはセット、つまり定食なので、写真には写っていませんが、味噌汁もついています。(写真の左外です)また、食後にちょっとだけ、果物がつきます。
不思議なのは、タイの日本食レストラン(比較的安い店)に行って定食を食べると、必ずと言っていいほど、キムチがついています。
「これ、日本のじゃないんだけどなぁ~」
と最初思いましたが、日本の漬物よりも辛いので、タイ人の口に合うのかもしれませんね。
それと、不思議というわけではないですが、味噌汁はかなり高い確率で、お盆の左側に配置されています。これは、そのほうが食べ易いとタイ人が思っているんでしょうね。これについても、
「日本の作法としては、ごはんの右に置くんだけど・・・」
と思ったりもしましたが、ここはタイなので、マイペンライってことなんですよね。
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『間違いだらけのタイ語』


数日前にタイ語の本を買いました。タイトルは『間違いだらけのタイ語』このタイトルを見て、「昔、そんな名前の車の選び方の本があったな~」、と思ったアナタ、ちょっとコンゲーですね。ふふっ。僕もですが。
さて、この本、初めに東京堂書店(シーロム店)で見て興味を持ちました。本の作りは、タイ語学習ノートっていう感じなのですが、ちょうど僕のタイ語レベルには、復習と新しい表現の学習になると思ったので欲しいと思ったんです。
ところが、値段が書いてありません。わからないのでレジのお姉さんに聞くと、レジンのところに換算表がありました。東京堂では、日本での定価を基準に、その表でタイでの販売価格を見るというシステムのようです。この本は日本で税別価格が2500円。東京堂では1525バーツであることが判明・・・。1525バーツというと、1バーツ2.8円として計算して4270円。うっ。2500円の本が4270円っていうのは、ちょっとツライなぁ。タイ語勉強ノートのようなこの本に4270円は高すぎる・・・。そのため、悩むこと数日。
しかし、やはり、欲しい。早く読んでタイ語の知識を整理したほうが、自分自身のタイ語学習にはプラスなのでは? と自分の中で正当化しつつ、やはり買うべきだという気持ちが強くなってきました。

そんなとき紀伊国屋書店(伊勢丹6階)に行く用事があり、手にとって立ち読み。うーん、やっぱり買おうかな。そう思って値段を見ると・・・。1388バーツ? 東京堂よりもかなり安い。そういうわけで、買ってしまいました。
肝心の内容ですが、まだ読み終わっていませんが、日本人がよく間違えて使っているタイ語表現について、まとめてあるノートのようなものですので、どれも簡潔でわかりやすいと思います。しかし、今ひとつ、説明が深いところまで至っていない感じがあり、疑問が生じても、そのままになってしまうところがあります。
そして、きょう、どうしても統計関係の参考書が必要になり、結局、日本のアマゾンに注文して国際宅配便で届けてもらうことにしました。うっ。だったら、これもアマゾンで送れば良かった。かなり泣けてきますが、仕方ありません。これも運命です。とにかく、せっかく買ったのですから、よ~く読んで、お勉強したいと思っています。
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タイ古式マッサージ


東京でマッサージ屋さんに行こうとすると、10分1,000円というのが基本。もちろん、お店によっていろいろあるだろうが、日本で2時間マッサージしてもらおうと思ったら1万円は飛んでいく。
最近、タイ人の友だちに「バー・ヌワット」呼ばわりされたけど、僕はよくマッサージに行きます。マッサージと言うと、お決まりで「あやしいマッサージ?」みたいに聞かれるけど、そうじゃなくていわゆる『タイ古式マッサージ』というやつです。
僕の行きつけの店と言えばバンコク観光ガイドブックにも広告が出ていたりする『有馬温泉』。とっても日本風の店名だけど、どうやら社長はタイ人らしいです。とにかく、有馬温泉では僕はお得意様です。キャッシャーも僕の顔を覚えてくれているし、なじみのおばちゃんマッサージ師もいます。とは言っても、まったく特典はなく、ごくフツーに扱われています。
有馬温泉の場合、2時間タイ古式マッサージをお願いすると330バーツです。これに通常、100バーツのチップを渡しますので、430バーツ。日本円換算(1バーツ2.8円として)で、1,204円です。2時間のマッサージが1,204円。日本ではこの10倍ですね。
タイ古式マッサージでは、身体には10本のセンというもの(たぶん気が流れる道みたいなもの?)が通っていて、そのうちの主要なセンが足を通ることから、2時間マッサージの場合、前半1時間は足を中心にマッサージされます。その後、上半身、顔、頭となります。このような全身マッサージの他に、足裏マッサージ、あるいは全身と足裏を1時間ずつ行うパッケージ(500バーツ)などもあるようです。
有馬温泉は、モンティエンホテルの前のスリウォン通りにあります。サリカというカフェの脇を入ったところです。写真のように、この路地はマッサージ屋さん集中地域で、料金は似たりよったり。腕のほうは、結局は、お店というよりは個人の腕前の問題なので、どの店でも上手い人もいれば下手な人もいます。ですから初めて行くときには、誰にあたるかわかりません。運を天にまかせましょう。キャッシャーに「アーチャーン(先生)をお願いね」と言えば、その店で新人などの教育係をしている先生クラスの人にしてもらえます。が、必ずしも、その人が自分の好みのマッサージをしてくれるかはわかりません。僕の経験では、アーチャーンと呼ばれる人たちは、力が強いので、強いマッサージが好きな人にはオススメですが、ソフトに癒されたい人ははじめに「バオバオ(かるく)ね」と言っておくことをオススメします。そうでないと、後で体中が痛くなります。
もしも運がよくて上手い人に当たったら、その人の名前や番号(胸に番号札をつけていたりします)を覚えておいて、次回からは予約・指名します。
さぁ、これで、あなたもタイマッサージに行く準備完了です。
タイの癒しを堪能してください。
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ハトくん


今晩は暑いなぁ~
そう思って、窓を開けてみたら、ベランダにハトが!
ハトですよ。ハト。
←(フラッシュありの写真、ゴメンよ)
現在住んでいる部屋は19階なので、窓は大きく開きません。ふつうは外に出られないようになっているんです。だから、ベランダと言っても、エアコンの室外機を置くためのスペースで、通常、人は外に出ません。(エアコンの調子が悪いとき、修理のお兄さんが窓から外に出ていましたが、窓の位置が高いのと、落ちたらオワリな感じなので、僕は出たくありません。)

実は、このハトくん、夕べもいたんです。夕べは、今日ほど暑くなく、風を取り込むために窓を開けて、しばし、夜景を眺めていたのですが、なんとなく左下の方から視線を感じたのです。それで、ふと、下を見ると・・・いたんですよ、ハトくんが。
(←フラッシュなしの写真)
これまで、昼間は野鳥がこのベランダまで飛んできて、手摺りの部分で休んでいる姿は見ていましたが、夜、ベランダのコンクリの上に立って寝ている姿は始めてみました。どうしたんでしょうね、このハトくん。昼間もここにいたのかなぁ~。昼間もいるとなると、どこか怪我でもしているんでしょうか。でも、ここまで飛んで来れたのなら、元気なような気もするけど。
もしかして、このハトくん、ここを寝床に決めちゃったのかなぁ。それ、この時期、ちょっと困るんですよね~ いま、タイは鳥インフルエンザが広がっているわけだし、ここでどんどんフンされちゃうと、なんか、すっごくキケンな感じなんだけどなぁ。
ねぇ、ハトくん、明日はどこか別のところに泊まってくれない?
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タイの国歌


今朝の通勤風景。バンコク中心部にはBTSスカイトレインと呼ばれる高架鉄道が走っている。路線は2つしかなく、これだけでは行けるところも限られるけど、渋滞がひどいバンコクでは救世主とも言える存在。つい最近までは、BTSが唯一、渋滞に関係ない交通機関だったが、今年7月に地下鉄が開業したので、このBTSと地下鉄(MRTと呼んでいます)を組み合わせて使うと、行動範囲がかなり広がる。
僕は毎朝BTSで通勤しているのだが、これはエカマイの駅でホームから下の改札口があるフロアに降りる階段の様子。「べつに何でもない写真じゃん」と思っているかも知れないが、みんなの足元をよ~く見ると両足を揃えていることに気がつくはず。そう。その場で立ち止まっている。階段を降りる途中でなぜ立ち止まるのか。

いや、立ち止まるのは、階段だけじゃない。どこにいても、その場で立ち止まる。実は、タイでは午前8時と午後6時に街中で国歌が流れる。そして、この国歌演奏中は、その場に立ち止まっているのだ。
これは音楽が聞こえたら止まる、という原則なので、聞こえていない人は、スタスタ歩いてきたりするが、聞こえる範囲に来るとピタっと止まる。自動車は止まるということはなく、ふつうに運転される。このルールは主に歩行者に適用されているが、たとえば、屋台で座って物を売っている人は、その場で立ち上がる。
そう言えば、先週のある朝、このようにタイ人が立ち止まって国家を聞いているところを縫うようにして歩いて行った日本人らしき男性を目撃した。卒業式での「君が代」や「日の丸」を否定する教員がいる国から来た彼には、よその国の国歌など、まったく無意味なものかも知れないが、自分は外国人でタイ人の国に滞在しているという立場を考えるとき、タイ人の習慣や価値観(あるいはルール)を無視するような行動は慎むべきだと思う。
ちなみに、タイで映画館に入ると、映画の本編が始まる前に、王様の映像が流れ、その映像が終わるまで全員起立している。これは、王様に敬意を払うため。僕はタイにいるときには、タイ人たちに敬意を払うために、彼らといっしょに立ち止まったり、立ち上がったりしている。
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