「ひとりごと」カテゴリーアーカイブ

小さな通訳くん

先日、久しぶりにJJ Marketを歩いているとき、5〜6歳の男の子を連れた日本人女性(たぶん30歳ちょっとくらい?)を見かけました。2人は日本語で話していたので、親子なんだろうなぁと思っていました。僕はMRT(地下鉄)のガムペーンペット駅に向かってゆっくりと歩いていたんですが、2人は早足で僕を抜いていきました。

と、少し行ったところで、その2人がシャボン玉を作るオモチャを売っているおじさんのところで止まっていました。

女性「ねぇ、電池がいるのかきいて」

男の子「・・・ファイファー・・・」

(よく聞き取れなかったけどおじさんに質問している感じ。ファイファーは電気だから、バッテリーって言った方がいいかも。)

どうやら、男の子がこのオモチャを欲しがって、その女性は電池も買う必要があるのか、気になったようです。

僕はそのまま追い越して、また、ブラブラと歩いていきました。

すると、また、この2人が僕を追い越していきました。

と、しばらくすると、また、この2人が何かのお店のところで何か話していて、僕はまた追い越しました。

と、また、この2人が僕を追い越して早足で駅に向かって歩いていきましたが、そのとき、女性が・・・

「ねぇ、タイディンって何?」

と男の子に聞いていました。

タイディンは地下のことで、地下鉄はロットファイ・タイディン。きっと、男の子が地下鉄の駅はどこなのか、お店の人にきいたんでしょう。

この言葉が聞こえたとき、この2人は親子じゃないんじゃないかと思いました。というのも、その女性はほとんどタイ語の知識がなく、その男の子に通訳してもらっていたからです。

海外に移住したとき、子どもは現地の子どもと遊ぶようになり、早く言葉を覚えるという可能性はあるんですが、でも、同じ期間、タイにいるとすれば、電池はバッテリーで通じることはわかるだろうし、地下鉄もロットファイ・タイディンか、あるいはMRTで通じるので、子どもに通訳させることはないんじゃないかと思います。

もしも親子だとしたら、あまりにも語学センスがないお母さん?(失礼)かなと思います。あるいは日本人コミュニティから出ないで生活しているかも知れません。

それにしても、その男の子、小さいけど通訳の役割を果たしていて、感心しました。

 

味噌からMISOへ!?

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昨日、早稲田大学ICCトークセッションに行ってきました。ICCというのは、International Community Centerの略で、学生が中心となって、様々な国際交流の活動をしている組織、だと思うんですが、その活動の一つとして、ゲストスピーカーを招いて講演をしてもらうトークセッションがあります。

昨日は、「マルコメみそ」でお馴染みの株式会社マルコメの広報の方と海外事業グループの方がいらして、同社の世界戦略というテーマで話されていました。

前半は味噌の歴史や国内の状況などを中心に話されていましたが、簡単に言うと、味噌は地域性が高い食材であり、大別すると米みそ、麦みそ、豆みそ、調合みそがあり、約80%が米みそだということ。メーカーは1000社弱あり、年間424000トン出荷されていて、県別でみると、長野県産が49%とダントツであること。国内の味噌の消費は右肩下がりだが、即席みそ汁の売り上げは右肩上がりで増えており、海外輸出も増えていること。だし入りみその開発、液体みその開発によって、みそ汁のサーバーも開発されて、みそ汁が簡単に作れるようになったことが説明されました。

そして、後半には海外戦略ですが、これは世界での日本食ブームにより海外で日本食レストランの数が増えているため、それらのレストランで提供するみそ汁として売り込んでいるということでした。だし入りの液体みそと、みそ汁のサーバーは、海外の日本食レストランでも、一定の味のみそ汁を作ることができるため、その利便性を武器に営業されているようです。

株式会社マルコメの海外事業としては、2004年に国際チームをつくり、アメリカに進出、2005年にニューヨーク駐在所を設立、2006年にMarukome USA Inc.を設立したとのことでした。そして、2013年には、上海、韓国、タイ、EU(イギリス)に現地法人を設立したとのことでした。

トークセッションの帰りに、液体みそ汁をいただきました。たしかに便利。これにちょっとした具を足してお湯を注げば、みそ汁ができちゃうなんて、いつでもみそ汁が飲めちゃいます。

ただ、海外戦略として、みそ汁としてしか売ってないようだったのが、ちょっと残念な気がしました。現在、海外の日本食レストランを中心に販売を拡大しているのであれば、味噌を使った和食のレシピに合わせた業務用の味噌製品(僕は料理しないんで、よくわからないけど、味噌焼きみたいなものとか)を作って売れば良いんじゃないかと思いました。もちろん、日本人の料理人がいてふつうの味噌があれば、そういう料理は作れるんでしょうが、海外には日本人の料理人がいないレストランもたくさんあるので、これをこうすれば簡単にできちゃう、みたいなものがあれば、売れると思うんですけどね。

それと、もうちょっと地域ごとの味覚について分析してみても、あたらしい商品につながるかも知れないと思いました。これは分析してみないとわからないとは思いますが、たとえば、アメリカだと塩味が強く甘みも加えたほうが好まれるとか、タイでは辛みを加えると喜ばれるとか・・・。国や地域によって、食習慣が大きく違っているので、そのあたりの分析を加えていくと、もっと面白いビジネス展開ができそうだなぁと思いました。

インターネットが変えていくテレビ

熊本地震が発生して1週間以上が経過しました。
4月14日夜に最初の地震(当初は本震と思われていましたが、後に前震と呼ばれるようになりました)が発生した直後から翌日の夜までは、テレビ局各社はほぼ特別報道番組が放送されるようになりました。

各テレビ局(ネットワーク)は現地に取材団を送り込み、被災地の取材を開始。朝、昼のワイドショー番組も、地震報道だけになり、現地からの生中継が多く放送されました。中でも、当初は被災地の状況を映し出そうとして、それぞれのテレビ局がヘリコプターを使って上空から中継し、家屋が倒壊して救助作業が行われている現場でも、低空飛行をしながら中継していました。

この災害救助現場におけるマスコミの取材ヘリコプターの低空飛行問題は、阪神淡路大震災の頃から問題視されてきましたが、その後も災害のたびに同じことが問題視されてきました。何が問題なのか。いろいろ問題はあるのでしょうが、一番の問題は、倒壊した家屋の下にいる人に声をかけながら救助している現場上空で低空飛行するヘリコプターは、とても大きな騒音で現場をつつみ、被災者の助けを求める小さな声をかきけしてしまうことです。

マスコミの取材ヘリコプターには、何か規制はないのでしょうか。気になってネットで検索してみると、日本新聞協会は1997年に航空取材要領を策定し、日本民放放送連盟も航空取材ガイドラインとして、日本新聞協会の航空取材要領に則った取材をすることと決めたことがわかりました。しかし、この要領には飛行している航空機同士の安全確保と周辺住民に迷惑をかけない等の内容は書かれているものの、飛行高度の制限や救助現場への配慮が書かれていません。おそらく、災害の直後に現場に向かっているテレビ局のアナウンサーやレポーターには、この航空取材要領に書かれている内容も理解されていないのでしょう。その後の災害でも、災害がおさまったあと、繰り返し同じような問題点が指摘されてきたようです。

そして今回も、被災地を低空飛行しながら飛び回るヘリコプターが数多く見られました。しかし、今回と過去の災害のときとの大きな違いが一つあります。それは、今はSNSという、個人が情報や意見を発信するメディアがあるということです。被災地の取材が始まって2日くらい経過したとき、このヘリコプターの問題を含め、現地でのマスコミの人々の行動に対する問題点が、ネット上で指摘されるようになりました。これらの問題については、当の本人であるマスコミは一切報道していません。しかし、きょう、ある変化を目にしました。ある昼間のワイドショーを見ていたら、また、ヘリコプターが飛んでいたのですが、よく見ると、かなり上空からの映像でした。そして、ヘリコプターからリポートしているアナウンサーが「1200m以下を飛んではいけないということなので・・・」(たぶん1200mと言っていたと思うんですが、テレビから離れているときに聞こえたので数字の聞き間違いはあるかも知れません)と高度が高いことの言い訳をしていたのです。どのような形で高度制限ができたのかは、よくわかりません。そのテレビ局の自主規制なのか、あるいは新聞協会や民放連の取材協定のようなものができたのか、いずれにしても、SNSによって批判が高まっていったヘリコプター問題に対して、やっと、マスコミが対応したということだと思います。今回の地震直後には低空飛行が多く残念でしたが、過去の災害のときには改善できなかったヘリコプターの低空飛行問題が解決されつつあるように思えます。今後、日本新聞協会や民放連などで正式な要領やガイドラインとして、より倫理観のある取材ルールを作ってほしいと思います。

今回の地震で、もう一つ、テレビが変わったとSNS上で話題になっていることがあります。それは、熊本地震後、テレビでのACジャパンの広告が増えたという批判です。3.11東日本大震災の直後一週間は、ほとんどのテレビ番組が特別報道番組となり、テレビCMスポンサーはCM放送を自粛して、その空いた枠を埋めるために、ACジャパンのCMが繰り返し放送されるという異常事態に陥りました。現在、ネットでは、熊本地震の後にACジャパンのCMが増えたという声が増えてきていて、3.11を思い出すからやめてほしいなどの批判も聞かれるようになってきました。

僕もACジャパンのCMが増えてきたと思っていますが、そう思い始めたのは地震が起きる前のことでした。ただ、そう感じ始めたのが3月からなのか、4月に入ってからなのか、はっきり覚えていませんが、とにかく今月の始め頃から、ACジャパンのCMを見る頻度が上がったと感じるようになりなした。特にそう感じたのは、ドラマなどゴールデンタイムと呼ばれる夜の視聴率のピーク時間帯の放送にACジャパンのCMが入るようになっていたからです。かつては、ゴールデンタイムは一番視聴率が取れる時間帯ですから、その時間帯にCMを放送したいスポンサーも多かったと思います。その時間帯にACジャパンのCMが流れることは、3.11の震災のとき以外、見た記憶はありません。しかし、今月に入ってから(もしかしたら、もうちょっと前から)、ACジャパンが増えてきたように思います。

地震後には、さらにACジャパンのCMが増えている可能性はあります。スポンサーによっては、CM放送の自粛をしていると思えるからです。たとえば、住宅メーカーや食品メーカーは、いま、被災されている方々の状況を配慮して(というか、クレームが来ることを避けようとして)、自粛しているのではないかと思います。でも、すべてのスポンサーが自粛しているわけでもないでしょう。3.11直後にすべてを自粛してしまい日本全体が萎縮してしまったことへの反省として、今は、熊本を支援するためにも、他の地域の人たちはふだん通りの生活を続けながら、支援できることをするという意識があると思います。ですから、そんなにCMを自粛する必要もないと思います。でも、もしかすると、スポンサーの中には、これを機にテレビCMを見直そうとするところも出てくるかも知れません。それは、日本のテレビ事情が変わりつつあるからです。

今年2月、NHK放送文化研究所が「2015年国民生活時間調査」という報告書を発表しました。この報告書によると、1995年から2015年の20年間で、テレビを見る人の割合が7%ポイント減少したということです。しかし、これを見て思ったことは、もっと減っているんじゃないの?ということです。そして自分のテレビ視聴について考えてみました。

何を隠そう、僕は超テレビっ子です。テレビをつけている時間で言えば、家にいる時間の大半になるのではないかと思うほどです。しかし、視聴の質を考えると、今は、「ながら見」が多いです。ネットでいろいろな検索をしたり、メールを書いたり、アプリを探したり、LINEしたり・・・いろいろなことをPCを使いながらやりつつ、テレビを視聴しています。特に、メールを読んだり書いたりしていると、テレビの内容はほとんど頭に入ってきません。(たぶん女性はながら見でも、耳から情報が入ってくるでしょうが、男性の脳は一つのことに集中すると他の内容が入ってこない傾向があります。)

いま、インターネットを使うと面白い映像をたくさん見つけることができます。YouTube、ニコニコ動画やVineなどの動画サイトでは、面白い動画を投稿している人たちが増えています。YouTuberという人たちが現れ、それで生計とたてている人もいるほどです。これらの個人も一人ひとりが1チャンネルだと考えてみると、現在、動画を視聴できるチャンネルはかなりの数にのぼり、既存のテレビ局は、それら個人たちとも競争しなければならない時代を迎えています。

4月11日、Abema TVというネットテレビが開局しました。IT大手のサイバーエージェントとテレビ朝日が作った新しいネットテレビで、24時間20チャンネル以上の番組が放送されていて、スマホ、タブレット、PCの端末を使って無料で見ることができます。たまたま、なんとなくどんなものか見てみようと思って、スマホとiPadのアプリをダウンロードして使ってみたら、ニュース、天気予報、株式相場などの生放送番組あって、結構、面白くて驚きました。チャンネルを換えるのも、iPadならスワイプでOK。インターフェイスの簡単さも良い感じです。中には、猫がえさをたべているだけの中継映像もあったりして、何のための中継かがよくわかりませんが(笑)、でも、ライブ映像の面白さを再認識させられます。

Abema TV以外にも、いろいろな企業がネットTVに参入してきています。電波を使って放送するテレビ局を開設するのは、とても難しく、新規参入も難しいと思いますが、ネットテレビへの参入はハードルが低く、それこそ個人でも、自宅にサーバーを用意して、ミニ放送局を作ることも、それほど大変なことではありません。

インターネット、そしてその上で広がっているSNSなど、新しい形のメディアと動画サイトの普及により、既存のテレビ局にとっては、苦難の時代が到来したと言えるでしょう。僕は、テレビっ子ですし、電波(無線)で情報を送るというメリットがあるので、地上波で放送されるテレビもなくならないと思っていますが、インターネットを経由して流れていくメディアがメインストリームになる可能性はとても高く、既存のテレビ局は、無線であることのメリットを活用したり、これまで以上に、報道やコンテンツの質を上げていく努力をする必要があると思います。

 

夏のプラン

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ブログ更新が滞っていました。みなさん、お元気ですか?

僕は相変わらず、ガパオばかり食べています(笑

そんなことより、みなさんは、夏の旅行予定をたてましたか?

諸事情があって、まだ、行けるかどうかフィフティ×フィフティですが、8月下旬に用事があって、できればバンコクに行きたいと考え中です。

それで、先週、ちらっとネットで航空機の予約状況を見てみたんですが、なんだか、飛行機、空いているみたいです。ん? あぁ、あのクーデターのせいで、みなさん、タイ旅行を敬遠しているんですね、きっと。ツアーとか、申し込む人は減るでしょうね。タイ好きな僕としては、もっとタイに行ってあげて欲しいと思いますが、でも、自分が飛行機に乗らなければならない時期には、なるべく、旅行者が少ないほうが安いチケットが入手できますね。

ほんとは、もっと、バンコクと東京の間をパイパイマーマーが良いんですけどね。そういう仕事ないかなぁ。パイパイマーマーな仕事…(笑

うらやましすぎます。

とにかく、今週は、ほんとに夏の予定を考えないといけないです。

カーシェアリングで忘れ物したら…

大学生になって以降2002年頃までは、日本にいても、アメリカに住んでいるときも、車を持っていました。しかし、2002年頃に、持っていた車を売却し、以来、マイカーなしの生活をしています。

若い頃は、夜中に遊びに出かけたり、ドライブしたりと、車を活用する生活をしていたんですが、だんだん、国内移動では車を使わなくなってしまいました。車でどこかに行くと駐車場を探すのがめんどうだし、ビールが飲めなくなっちゃうし(笑)、維持費が結構かかりますよね。しかも、長期でタイに行くことが多くなった頃だったので、車を持っている意味がないかと…。

車がなくても、ふだんは電車で移動すれば問題なく目的地まで行けます。ところが、近年、郊外に大型の小売店(ショッピングモール)が作られるようになり、主要鉄道の駅近くではこれまで小売店だったところが、居酒屋になってしまったりして、買い物には車が必要な時代がやってきているようです。

ちょっと郊外のショッピングモールでも、頑張れば自転車で行けるのですが、そういうところで大きい物などを買うと、荷物を家まで運ぶのが大変な作業となってきています。かと言って、毎日、車が必要な生活ではないし…。

そこで、最近話題のカーシェアリングに申し込んでみました。

僕が申し込んだのはタイムズカープラスというものですが、なんと言っても、家のすぐ近くにタイムズの駐車場があり、そこに2台、カーシェアリング用の車があるということが決め手です。個人会員の場合には毎月1,000円の会費が必要なんですが、その1,000円分の利用権が付与されます。ベーシックな車であれば15分で200円という料金体系なので、毎月75分間、利用できるということです。そして、この15分200円という料金には、ガソリン代、保険料などが含まれているので、明朗会計!?なんです。(料金システムは複数あり、距離による加算料金がある場合もあるので、詳細はタイムズカープラスのHPで確認してください)なので、お試しで入会してみました。(法人会員、学生会員は月会費はなかったと思います。)

先日、ちょっと大きめな荷物を運搬するために、30分ほど、使ってみました。ちなみに、利用予定は30分でも、予約は長めにしておくことがポイントのようで、早く返却すれば、実際に使った分だけの課金になります。延長手続きをしないまま返却が遅れると、遅れた分の料金は2倍になるシステムなので、30分しか使わなくても、年のため2時間予約してみました。

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タイムズの駐車場に行くと、こういう感じで、カーシェアリング用の車が駐車しています。

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後ろのウィンドシールドには、TOUCHというところがあります。タイムズカープラスのメンバーになるとICカードが渡されますが、このICカードをここにタッチすると、車のドアロックが解除されます。

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この車が交通違反したら電話しろというステッカーが貼ってありました。

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ドアロックが解除され、車内に入ると、グローブボックスを開けます。その中に車のキーが入っていますので、所定の手順でこれを取りだして、車のキーを使ってエンジン始動します。これでレンタカーとして、ふつうに利用できます。

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カーナビが通信端末でもあるようで、様々なメッセージもここに表示されます。

 

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もしも車の利用時間を延長しなくてはならない場合には、このカーナビを使って延長することもできます。(返却予定時刻以降に他の人が予約していなければ、ですが。)

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返却する場合は、これとは逆の手順です。ちゃんと駐車位置に戻したら、車のエンジンを止めて、抜き取ったキーをグローブボックス内の所定の位置に戻します。

で、ここからが本題なんですが(笑)、先日、ちょうど利用時間が30分になりそうなときに車を駐車したために、ちょっと慌てて車から降りました。降りてから、TOUCHのところにICカードをタッチした時刻が利用終了時間です。そして…数日してから、メガネがなくなっていることに気づきました。記憶をたぐってみると、最後に使ったのは、車に乗ったあのときです。とすると、あの車の中に置き忘れたのかも…。

タイムズカープラスの車は、ふだん、誰かが見張っているわけではないので、忘れ物はどうなるかというと、他のユーザーは何か忘れ物を発見すると、タイムズカープラスのカスタマーサービスに電話で知らせるみたいです。タイムズカープラス側は発見された日付と物の名前などを記録しているようですが、現物は、グローブボックスに入れるように指示されます。逆に、忘れ物をしてしまった場合、つまり、僕はタイムズカープラスのカスタマーサービスに電話をして、忘れ物をしたんじゃないかと思うと告げてみました。すると、●月●日に黒いフレームのメガネが発見されています、という答えが戻ってきました。

きっと、それなんだけど…。すると、カスタマーサービスのおねぇさんは、15分でも予約をして、取りに行ってください、とのこと。このまま取りに行かないとどうなるかとたずねると、定期メンテナンスのスタッフが行くと、忘れ物は回収されるみたいだけど、それはタイムズカープラスの忘れ物担当セクションに送られるので、そこから取り返すには、着払いで送ってもらうしかなくなるというんです。それって、時間もお金もかかりそうだから、やっぱり15分予約して200円で取り戻したほうがいいな。

かくして、僕は15分予約して、取りに行ってきました。

タイムズカープラスは利用開始時刻の10分前からドアロックを解除できるんですが、僕も早めに行って、メガネを回収して、カーナビをいじってみたりして…予約した15分をどうやって使おうかを考えたんですが、とくに行くところもないので、利用開始時刻になる前に返却手続きをしました。すると、どうやら、システムは予約のキャンセルという処理になったようで、結局、200円は課金されませんでした。忘れ物を取りだすだけなら10分も必要ないので、次回、また忘れ物したら、この10分を活用して、忘れ物を回収したいと思います。(というか、忘れ物しないように要注意ってことですよね。)

BKKに持って行く端末は・・・?

みなさんは、BKKに行くとき、ノートPCを持っていきますか?

それとも、iPadやNexusなどのタブレット派ですか?

僕の場合、これまでは、ほぼ100%、ノートPCを持って行っていました。ノートPCを持っていく理由は主に2つ、ひとつはメールチェックしたり、飛行機のオンライン・チェックインをしたりするための通信端末として利用するためです。ネットカフェに行けば間に合うとも言えますが、いちいち、ネットカフェに行くのはめんどくさいです(笑

そして、もう一つの理由は、デジカメ写真のバックアップのためです。というのも、長年、コンピュータ業界で働いてきた僕としては、デジタル記憶メディアが脆弱であることを嫌というほど体験してきました。なので、SDカード等のメディアに記録された写真は、ちょっとした衝撃で消えてしまうかも知れないと、常々思っています。そこで、1日撮影した写真データは、その日のうちにノートPCのHDDに保存します。問題は、その後、SDカードの写真データをどうするかですが・・・、結構、消してしまっています。というのも、以前はSDカードの価格も高めだったので、何枚ものSDカードを持っていくわけにもいかなかったからです。

しかしこのやり方は、リスクマネジメントとしては中途半端。というのも、ノートPCのHDDが壊れたら、写真が復元できなくなる可能性があるからです。本来は、SDカードの中身もそのままにして、さらにHDDにコピーするほうが、データを失うリスクが減るはずです。近年は、SDカードの価格も安くなってきたので、今後はSDカードは複数枚持ってBKKに行こうかなと思っています。

 

ここでちょっと考えてしまうのは、ノートPCは重くて嵩張るということです。できれば、ノートPCはやめて、7インチくらいのタブレット端末を持ってBKKに行きたい。これでメールチェックしたり、WEBを見たりしながら、デジカメのデータのバックアップもしたい…。

でも、本当にノートPCで良いんでしょうか。

結局は、重いのではないでしょうか。

それと、ノートPCには、ほとんどGPS機能が標準で埋め込まれていないし、iTunesやGooglePlayにあるアプリを見ていると、やはり、タブレット端末にしようかと迷ってしまいます。

あ、でも、iPadのWiFiモデルには、GPS機能がないんですよね。WiFi+4GモデルならGPS機能が入っているとか…。ということは、BKKでWiFi+4Gモデルを買ってくれば…。あ、でも、iPad miniの新製品が来年初頭に出るという噂もあって…。

そんなわけで、結局、何を買ったらよいものかわからず、いまだにちょっとおおきめなノートPCを持ってBKKへの旅に出ています。もしも、BKKでのモバイル・コンピューティングについて良いアイディアをお持ちの方いらしたら、ぜひ、教えてください。参考にさせていただきたいと思っています。

 

見慣れた光景

今年の4月から某大学で1コマ、アジアの社会と文化の科目を英語で教えています。

先月、授業の中で、あるベトナム映画を学生に見せて、その映画で見た社会について、社会的、文化的に興味をもったことについてレポートを書くという課題を出しました。その映画の主人公は10歳くらいの少女で、家出をして一人で街に出てきて、そこで花売りをしながら、様々な人と出会っていくというストーリー展開のものでした。その主人公が生活のために始めた花売りは、元締めのような女性が存在していて、たくさんの少女たちがその女性の下で、花売りをして日々の生活費を稼いでいるというものでした。僕がこの映画を選んだのはベトナムの街かどの生活風景が映し出されていると思ったからで、たくさんのバイクが走り、空気が汚れていたり、人々が路上の屋台で食事をしていたり、そこに生きている人々の姿が映っていると思ったからでした。

学生たちのレポートには、これらのベトナムの姿をとらえて指摘しているものもたくさんあったのですが、特に女子学生の多くが児童労働について書いていました。まず第一に、10歳くらいの子どもが街の中で花を売って歩いたり、あるいは少年が食堂の呼び込みのような仕事をしていることが信じられないようでした。これは映画というフィクションの世界の1シーンであって、実際にはそんなことはないのではないか。彼女たちの多くは、そう思ったようです。そして、このことが気になった学生のうちの何人かは、インターネットを使ってその真偽を調べてみたようです。そして、世界中で児童労働のことが問題となっていること、中でもアジアでの児童労働は多いということなどを見つけ出していました。また、この児童労働のために、学校に通えない子どもたちがうまれ、そうやって育った大人は低賃金の労働にしか就けず、その結果、自分の子どもをまた労働させることになるという、貧しさの悪循環に陥ることに気付いた学生もいました。

そんなレポートを読みながら、なかなか優秀な学生が多いなと感心していると、ある一人の学生がこう書いていました。

「一番驚いたのは、周囲の大人たちが子どもが働いている姿を見ても驚かないことです・・・ということは、きっと、子どもが働くということは日常の光景なんだと思います。」

このレポートを読んでいて、僕はハッとしました。僕も、その周囲の大人たちと同じだったことに気づかされました。タイで生活したことがある方、タイに何度も行ったことがある方なら、夜、レストランなどで食事中に、子どもが花やチューインガムを売りに来たという経験を持っていると思います。僕の個人的経験で言うと、バンコクで生活していると、いつもいつもそういう子どもたちに遭遇するというほどでもないですが、でも、そういう子どもたちを見ることは、それほど珍しくもない経験だと思います。

つまり、僕には、それは見慣れた光景だったのです。

一方、僕が教えているクラスの学生の8割近くは純粋な日本人。残りは、留学生、帰国生、日米のハーフというバックグランドを持った学生で、ほとんどが児童労働が厳しく禁止されている社会で育ってきたのでした。それゆえに、子どもが花売りをするということに、これほど反応したのだと思います。

図らずも、この映画は学生たちの児童労働という社会問題への関心を喚起することとなりました。しかし児童労働と言っても、家族を手伝って働いている子どももいれば、シンジケートによって誘拐されたり、一時的なレンタルだと騙されて都会に連れて来られて強制労働させられている子どもたちもいるわけで、後者の場合にはHuman Traffickingの問題にも及びます。近年、日本のテレビでは東南アジア諸国で取材してきた番組が多数放送され、以前と比べると、それらの国々への理解をかなり深めてきたと思いますが、考えてみると、それらのテレビ映像に花売りの子どもなどは、まったく映っていないですね。

現在、海外に関するたくさんの情報がメディアを介して日本に届いていますが、メディアは情報を選別して伝えている・・・つまり僕たちは「編集」した情報を見せられているということを忘れてはいけないんだと思います。実際にその国に行ってみないと見えてこないこともあるということを、学生たちに覚えておいて欲しいと思いました。