「もったいない」という価値観は日本特有のものではありません。
タイ語にも「シアダイ」という言葉があり、何かをムダにすることはとても残念なことだという価値観があります。たとえば、レストランで食事をするとき、たくさん注文して食べきれずに残してしまうことは「もったいない」と思うわけです。
ただし、我々日本人はタイ人に食事に招待されたときに、食べきれないほど料理を出されるという経験をします。残すのはもったいないなぁと思っても、とうてい食べ切れないということもしばしばです。これは、「もったいない」という日常の価値観があっても、お客さんや友人をもてなすという価値観が勝る例です。タイの場合、残った食べ物を持ち帰ることは可能な店が多いので、できれば持ち帰ってあげることで、「もったいない」気持ちを軽くすることができるでしょう。
シアダイは、日本語のもったいないと同じような場面で使われる言葉です。ただ、その「もったいない」という気持ちとは別の価値観が優先することがあります。たとえば、タイでは中流以上の家庭ではメーバーン(お手伝いさん)を雇っていることが多いです。日本人の価値観からすれば、あまり家も大きくなく、専業主婦が家にいれば、メーバーンは不要でしょう。でも、タイではメーバーンを雇うことで、雇用を創出しているということになります。お金がある人がお金を使うことで、そのお金が循環し、貧しい人にも回っていきます。お金がある人が倹約をすると、貧しい人の仕事もなくなってしまいます。だから、メーバーンを雇うことは「もったいない」ことではないんです。
タイではケチな人は嫌われます。「キーニャオ(けち)」と呼ばれてしまいます。倹約家であることが「もったいない」精神の実践者として評価されるのではなく、タイでは、人、物、お金を大切にするということが「もったいない」精神の根底に流れているのです。
月別アーカイブ: 2008年1月
ドゥー・ナン・マイ?(タイで映画を見よう!)
タイにハマリ始めた頃、帰国日の2日前くらいに会ったタイ人の友人に「映画を見に行かない?(ドゥー・ナン・マイ?)」と誘われました。でも、その頃の僕は、タイに行ってもせいぜい1週間弱の滞在時間しかなかったので、帰国日が迫っている状況で、映画で2時間も潰すなんて、時間がもったいないという気分でした。少しでも長い時間、タイ人の生活を見たい、タイ料理を食べたい・・・そんな気分だったんです。
ところが今は、バンコク滞在中、ちょっと時間があるときなど、映画を見にいきます。というのも、映画館に行くということの敷居が低いんです。一つには、映画館がたくさんあるということが挙げられます。バンコクでは、大きなショッピングモールやスーパーには、必ずと言って良いほど、映画館があります。しかも、ほとんどがシネマコンプレックス。たとえば、Central World Plaza、ラチャダムリのBig C、Siam Paragon、Siam Discovery、MBKなどには、複数のスクリーンがあって、常に数本の映画が上映されているんです。だから、ぶらりと立ち寄っても、30分以内に始まる映画があったりするわけです。しかも、新しいハリウッド映画の場合には複数のスクリーンで上映、しかも英語字幕版とタイ語吹き替え版があったりするので、自分に合ったバージョンを映画を見ることができます。
そして、チケットも安いです。最近は100バーツで見られるところが減ってきましたが、120~150バーツくらいで普通席、その2倍~3倍くらいでVIPシートで映画を見ることができます。カップル専用のシートがあったり、ブランケットが用意されていて、くつろいで映画鑑賞ができるところもあるようです。しかも、日本ではまだ公開されていない映画がすでにタイで公開ということもよくあることで、先月、僕はタイで『ライラの冒険・黄金の羅針盤』と『I am Legend』を見ました。(どっちも、どんな映画か知らずに見たんですが、『ライラの冒険』はオススメです。)
ただし、バンコクで映画館に行くときには、寒さ対策をして行ってください。とにかく冷房が効いています。寒いです。特に女性は冷えすぎになると思いますから、寒さ対策をしてから映画館に行きましょう。
もう一つ、覚えていて欲しいのは、映画本編上映の直前に王様を称える映像が流れますから、その間は敬意を表して起立しなければならないということです。タイでも、劇場が開場になって最初は広告が流れます。映画館によっては30分くらい広告が流れることもあります。その後に、王様を称えるため起立するようにというメッセージがスクリーンに表示され、周囲のタイ人が立ち上がりますので、みなさんも一緒に立ち上がってください。あまり長い間ではない(音楽1曲分くらいの長さ)ので、まっすぐ立って静かに映像を見ていましょう。これが本編が始まる合図ですので、起立したら、もうすぐ映画が始まるとわかります。
通常、シネマコンプレックスがあるようなところには、ボーリング場もあることが多く、また飲食店も集まっていたりするので、映画館周辺は若いタイ人にとっては遊び場になっています。たまたま行ったときに見たい映画を上映していないこともあるでしょうが、そういうときにはボーリングしてみたり、人気がありそうなレストランに挑戦してみたり・・・タイ人の遊び場体験をしてみるのも、旅の思い出になるかも知れませんよ。
「デイリー日タイ英・タイ日英辞典」買いました!
ちょっと前に話した「デイリー日タイ英・タイ日英辞典」(三省堂)をアマゾンで買いました。
届いたときの感想としては・・・最初、正直、ちょっと失敗したかと思いました。理由は、もっと辞書らしいものを想像していたのですが、これは単語帳のような作りだったからです。でも使ってみて考えが変わりました・・・。
この辞典は、見出し語に対応するタイ語表現を一つ、英語表現を一つ、並べているスタイルです。本格的な辞書のように、一つの見出し語に対して、複数の対応表現を並べてくれたりはしないんです。それに、僕は英語は要らなかったなぁ、と思ったわけです。
ところが、実際に、ちょっと調べ物をするときに使ってみると、チョー便利です(笑)
インターネットで何か検索したいとき・・・タイ文字の映画のタイトルをみて気になったとき・・・ ひいてみると、簡単に意味を把握できます。シンプルに割り切ったおかげで、日本語の見出しは12000語、タイ語の見出しは9000語もあるのだそうです。本格的な学習用には、別に、もっと詳しい辞書が必要だと思いますが、タイ語学習を始めたばかりの人には、しばらくは間に合いそうだし、タイ語中級者くらいまでは、いざというときのための持ち歩きようとしては、コンパクトにまとまっていて便利だと思います。
文字もあまり小さくないので、声調記号なども判別しやすくて助かります。そして、これ、日タイ英の部分では、日本語の見出しには平仮名で、タイ語と英語の部分にはカタカナでよみがなが付いているので、タイ人の日本語学習用にも日タイ辞書として使えそうです。
とにかく便利な単語帳としては使えそうなので、今後、訪タイのときにはもって行こうと思いますが、あえて要望を書くとすれば次のようになります。
(1)英語は不要なので、その分、例文を1つずつ挙げて欲しい。
(2)タイ日英のページも、日タイ英と同様に見やすいレイアウトにして、類語があれば参照できるように付記して欲しい
もう一つ、カタカナではなく発音記号で書いて欲しいと書こうかと思いましたが、タイ語はタイ文字を覚えたほうが発音のポイントを理解できるので、初学者にとっては、とりあえずカタカナから入るというのもアリなのかなと思いました。
この辞典にはところどころにコラムがあって、ちょっとしたタイ語入門書なみの情報が入っています。時刻の表現、人の体の名称、度量衡など、全部で36ものコラムが読み物としても魅力的です。たとえば、601ページには「バンコクの正式名称」という短いコラムがあり、グルンテープから始まるバンコクの本当の名称が、タイ語、カタカナ、そしてその日本語訳が載っています。
これはふだんから持ち歩いて、暇なときの読み物として使っても良さそうですね。
冒頭にも言いましたように、本格的にタイ語学習する際には、これ以外にも辞書が必要だと思いますが、これはふつうの辞書とは違う使い方、つまり、ちょっとした読み物であったり単語暗記用として利用することができるので、携帯する一冊と思ってください。
「タイスキ」って「すき焼き」と違うの?
日本人は「タイスキ」と呼びますが、タイ人は単に「スーキー」と言ったりしているタイスキ。
タイスキは日本でも食べられるところがたくさんあると思いますが、簡単に言ってしまえば鍋料理で、野菜、魚、肉、麺、春雨など、好きな具材を注文して、どんどんだし汁入りの鍋に入れて、煮えたら唐いタレをつけて食べるというスタイルのタイ料理です。(だし汁と言ってもうすーいみたいですが)
タイ人の中には、日本のスキヤキとこのタイスキが同じものと思い込んでいる人もいますが、日本人には水炊きに近いものに見えると思います。
ところでバンコクでタイスキを食べる場合、みなさんはどこに行きますか?
ふつうのタイ料理レストランで、タイスキをメニューに入れているところもあるのですが、タイにはタイスキ専門のチェーン店が2つあります。一つは日本にも支店をもつコカ。コカは、コカグループというレストランチェーンのグループを構成していて、タイスキだけでなく、バンコクで有名なタイ料理レストラン「マンゴーツリー」もグループの一つです。
もう一つのタイスキ・チェーン店はMKです。大きなショッピングモールには必ずと言って良いほどにMKのお店があるくらい、MKのタイスキは広く普及しています。
この2つを比較すると、コカのほうが店舗数が少なく、高いです。ただ、味については年輩の日本人はコカのほうが美味しいと言いますね(笑) MKは旨味調味料を使用している味がするとも言われていて、コカのほうが自然のダシの味ということなのかも知れません。
MKは店舗数が多く、価格もコカより安いので、タイの若い人はもっぱらMKに行くことが多いです。家族連れ、友人グループなど、3~4人の人がいると、タイスキも盛り上がれるという感じです。
タイスキは好きな具を好きなだけ注文して食べられるというのも魅力ですね。野菜を食べたいなら、野菜中心で注文すれば良いわけですから、ダイエット中の友人がいても行けるのも便利なところです。
毎日食べにいくような店ではないですが、人数が多いときに頼れるお店がタイスキチェーン店です。
ラムウォン盆踊り2007
2007年は日タイ修好120周年であったため、各地で様々なイベントがありましたが、先月、僕がバンコクに行ったていた12月8日に”Thai-Japan Festival 2007″というイベントが開かれました。場所は、バンコクの中心部、MBKの隣にあるNational Stadiumです。
ラムウォン盆踊り大会は、タイ日本人会が2年に1度開催している日タイ交流イベントですが、今回は、日タイ修好120周年記念事業として、盛大なものになりました。
バンコクに住む日本人が数多く訪れて、また、その友人のタイ人たちも、たくさん参加して盛り上がっていました。あまりにも盛況で、National Stadiumでは手狭に感じたほどです。1日限りのイベントでは、ちょっともったいない感じもらいましたが、1日限りだからこそ、盛り上がったのかも知れないですね。
ちなみに、ラムウォンというのは、タイの盆踊りに似た踊りだそうです。
僕は本物を見たことがないので、ぜひ、機会があれば見てみたいと思います。
タイの祝日 2008年
タイのカレンダーを持っていない方のために、2008年のタイの祝日をまとめてみました。
ちなみに2008年はタイ歴2551年です。
1月 1日(火) 正月
New Year’s Day
2月 7日(木) 旧正月
Chinese New Year’s Day (Lunar Calendar New Year’s Day)
<旧暦のお正月、祝日ではありません>
2月21日(木) ワンマーカブチャー (万仏節)
Makha Bucha Day
<陰暦3月満月の日、仏教由来の祝日>
4月 6日(日) ワンチャクリー記念日(王朝記念日)
Chakri Memorial Day
4月 7日(月) ワンチャクリー記念日の振替休日
Chakri Memorial Day (on Lieu)
4月13日(日)~15日(火)
ワンソンクラーン (タイ正月)
Songkran
4月16日(水)
ワンソンクラーンの振替休日
Songkran(on Lieu)
5月 1日(木) メーデー
Labour Day
<一般企業のみ>
5月 5日(月) ワンチャトラモンコン(戴冠記念日)
Coronation Day
5月 9日(金) 農耕祭
Royal Ploughing Ceremony
<官公庁のみ休み>
5月19日(月) ヴィサカブーチャー(仏誕節)
Visakha Bucha Day
<仏教由来の祝日>
7月17日(木) アサハーブーチャ(三宝節)
Asalha Bucha Day
7月18日(金) カオパンサー(入安居)
Khao Phansa
8月12日(火) 王妃陛下誕生日
H.M. The Queen’s B-day
<タイの母の日>
10月23日(木) ワンピヤマハーラート (チュラロンコーン大王記念日)
Chulalongkorn Memorial Day
11月12日(水) ワンローイクラトン (灯篭流し)
Loy Kratong Day
<陰暦12月満月の日、祝日ではありません>
12月 5日(金) 国王陛下誕生日
H.M. The King’s B-day
<タイの父の日>
12月10日(水) 憲法記念日
Constitution Day
12月31日(水) 大晦日
New Year’s Eve
暦の上では祝日ではないのですが、中華系の企業、中華系のタイ人は旧正月を祝うために休むことがあります。2008年の旧正月は2月7日です。この時期の前後は、飛行機が満席になる可能性も高いので、もしもこの時期に旅行を計画されているなら、早めに予定を立てて航空券を手配されることをオススメします。
ローイクラトンは祝日ではなく、各地のイベントになりますので、現時点では詳細はわかりませんが、その4日くらい前から祭典などが執り行われる可能性があります。
なお、ここに挙げた祝日はいくつかの情報源から集めてまとめたものですが、記載の際の間違いがあるかも知れません。旅行計画の最終決定の前には、ご自分でタイ大使館のHPなどで再度確認してください。(自己責任でご利用ください。このカレンダーにマチガイがあっても、MaiPenRaiでは責任をもてません。)
また、ここに祝日と書いてあっても、企業やお店などによっては営業している場合もありますし、これ以外の日に営業していないこともあります。これ以外にも、閣僚会議などで特別な祝日が決められることもあります。
Amazing Thailandであることを忘れずに、計画をたてるときには十分にご注意ください。
電子辞書(タイ語対応モデル)とフツウの辞書
僕がタイ語を勉強し始めた頃は、日本語・タイ語、タイ語・日本語の辞書も少なくて高価でしたが、最近はタイ語の教材も増えてきて、辞書もいろいろとあるようです。
と言っても、最近、すっかりタイ語の勉強はサボっていて、勘を頼りに、テキトーなタイ語を話したり、難しい話しは英語で済ませたりしているわけですが、最近、知り合いの方にこの「デイリー日タイ英・タイ日英辞典」を薦められました。
こんなコンパクトな辞書、出ていたんですね。過去には、ハンディタイプの辞書がみつからなかったので、英語・タイ語、タイ語・英語の辞書を買ったりしていました。というのも、タイ人の英語学習者はたくさんいるはずなので、きっと良い辞書があるに違いないと思ったからです。
たしかに、辞書はいろいろ出ていましたが、あまり良いものはありませんでした。
とにかく、近々、「デイリー日タイ英・タイ日英辞典」を買おうと思っているところですが、きょう、「ユニバーサルウィング 10ヶ国語音声付翻訳機(アジア地域用) 」というのを見つけました。タイ語も入っているそうです。どうでしょうね、これ!? 実は、タイに住んでいるときに、タイ語・英語、英語・タイ語の電子辞書を買いました。一時期は持ち歩いて活用していたんですが、液晶画面が小さく、フォントも小さく不鮮明なため、いつしか、あまり持ち歩かなくなってしまいました。
「ユニバーサルウィング 10ヶ国語音声付翻訳機(アジア地域用) 」は写真で見る限りは、液晶表示部も大きめだし、フォントも大きいのではないかと思うので、これはこれで、持ち歩きに便利な道具なんじゃないかと思います。ただ、実際には使ったことがないので、使い勝手がどうなのか、わかりません。
というわけで、どなたか、使ったことがある方がいらしたら、ぜひ使用レポートをお送りください。
お待ちしています。
日本円を持っていく!?
タイに行くとき、お金はどうやって持って行きますか?
海外旅行に行くときには、出発前に日本の銀行で両替をしていく方も多いでしょう。
タイに行く場合には、出発前に両替をする必要はありません。日本国内にはあまり両替できるところがないということもありますが、タイに着いてからで間に合うからです。
特にバンコク到着の場合、空港にはたくさんの両替窓口があります。ほとんど、銀行の両替窓口なので、その銀行のレートということになります。タイでは、銀行によって両替のレートにバラつきがありますが、とにかくあちこちに両替所があるので、日本円があれば大丈夫です。
では現金を持ち歩くのが不安という場合はどうしたら良いでしょう?
僕の場合は、海外のATMでも現金を引き出せるキャッシュカードを持って行ったことがあります。日本のCitiBankのキャッシュカードは、そのまま海外でも自分の口座からお金を引き出すことができます。また、他の日本の銀行のキャッシュカードでも、写真のようなCirrusとかPlusのロゴが入っているカードは、海外でも、このロゴがあるATMならお金を引き出すことができるのです。ただし、銀行によっては、海外で引き出すためには手続きをしておかなければならないこともあるので、事前に確認しておいたほうが良いでしょう。
※ちなみに、写真は僕のバンコク銀行のカードとサイアム商業銀行の裏面にあるロゴです。
また、クレジットカードのキャッシングも、ATMを使ってできる場合があります。もちろん、キャッシングを利用すると金利が加算されてしまいますが、現金を持ち歩くリスクを考えて、キャッシングを選ぶという方もいると思います。
さて、現金の両替ですが、通常は街角やショッピングモール内にある両替所、銀行の支店などで行います。が、もしも、まとまったお金を両替される場合には、専門の両替屋さんに行かれるほうが良いでしょう。中でも有名なのはスーパーリッチです。両替屋については、以前も書いたことがあるのですが、近いうちに最新情報を書きたいと思います。
※注意
もしも、タイ旅行だけでなく、周辺諸国に行く場合には日本でドルに両替して行ったほうが良い場合もあります。
いまタイは乾季です(タイの季節)
よくタイ人は「タイには3つの季節があります。それは暑い、とても暑い、すっごく暑いです。」などと冗談を言います。とにかくタイは暑いと思われていますが、でも、実は行く時期によって、その暑さには多少の違いがあります。
たとえば、いま、タイに行くと比較的涼しいタイを楽しむことができます。いま、北部のチェンマイなどの地域に行くと、寒い思いをするくらい、タイにとっては「冬」と言っても良い時期です。この時期を「乾季」と呼んでいます。乾季は雨が降らず、気温も低くなるので、とても過ごしやすい時期といえます。また、タイの西側の海は、水が一番きれいな時期とも言われていますので、クラビなどに行くのは、乾季がオススメです。
この乾季が終わるのは2月末くらいでしょうか。だんだんに気温が上がっていき、水掛祭りとして有名な「ソンクラーン」の頃(4月)が暑さのピークです。これを「暑季」と言います。暑季はとにかく暑いです。また、ソンクラーンは日本のお正月のようなもので、バンコクで働いている人の多くは田舎に帰ります。というわけで、あちこちのお店が閉まっていたりすることもしばしばです。暑いタイを体験したいなら4月ですが、ソンクラーン時期はお店が閉まっている可能性が高いので、注意しましょう。
その後、6月上旬から雨が多い季節が始まります。これが雨季です。タイではこの季節が一番長く、暑い時期が続きます。雨季と言っても、日本の梅雨のように1日中、雨が降るということはあまりなく、午後に1、2時間ほど、激しく雨が降ります。いわゆるスコールですね。これは暑いタイにとっては、少し温度を下げてくれる恵の雨でもあるのですが、バンコクでも、あちこちの道路が冠水するので、ちょっと困ります。また、日本でもそうですが、雨が降ると大渋滞が起こります。もともとバンコクは渋滞するのですが、さらに渋滞が激しくなり、タクシーもつかまえにくくなりますので、雨季のバンコク観光のときには、午後に雨が降ることを想定しながら予定を立てた方が良いでしょう。この雨季は10月いっぱいくらいで終わるのですが、近年は11月まで雨が続いたりしているようです。
乾季 11月~ 2月
暑季 3月~ 5月
雨季 6月~10月
また、タイには果物がふんだんにありますが、ある季節にしか食べられないものもあります。タイへの旅行と一口に言っても、行く季節によって、暑さや食べられる果物など、違いもあるんです。
アップナーム(シャワーを浴びる)
先月、僕がバンコクに行ったときには、かなり暑くてビックリでしたが、そんなバンコクも今は乾季らしく、涼しいようですね。バンコクではちょっと涼しいくらいの気候ですが、チェンマイなどでは朝晩はかなり寒くなる時期です。
タイ語で「アップ・ナーム」という言葉がありますが、これは「水を浴びる」という意味で、「シャワーを浴びる」という意味で使われます。が、たとえば、安いアパートに住んでいるタイ人学生などは、部屋では冷たい水しか出てこないので、アップナームするときには本当に「水を浴びる」わけです。
この時期、スーパーに行くと電気温水機を山積みにして売っていたりします。これをバスルームの壁に取り付けて、水道からの管をつないで、温水シャワーが浴びられるようにしている家もありますが、学生アパートではそんな贅沢はありません。
そのため、この時期にシャワーを浴びると、バンコクでさえかなり寒いようです。僕も、数年前の2月に、チェンマイの友人宅に泊めてもらったときには、母屋とは別にトイレと水浴びのための簡素な建物があり、気温も低い中の朝晩の水浴びは、修行のように寒かったことを覚えています。
このように乾季にアップナームするのは寒いのですが、タイ人は基本的に朝晩シャワーを浴びます。ほとんどの人がカラスの行水のようで、短時間で水浴びするようですが、それでも朝晩水浴びして身奇麗にしておくことがエチケットだと思っているのです。