先月、僕がバンコクに行ったときには、かなり暑くてビックリでしたが、そんなバンコクも今は乾季らしく、涼しいようですね。バンコクではちょっと涼しいくらいの気候ですが、チェンマイなどでは朝晩はかなり寒くなる時期です。
タイ語で「アップ・ナーム」という言葉がありますが、これは「水を浴びる」という意味で、「シャワーを浴びる」という意味で使われます。が、たとえば、安いアパートに住んでいるタイ人学生などは、部屋では冷たい水しか出てこないので、アップナームするときには本当に「水を浴びる」わけです。
この時期、スーパーに行くと電気温水機を山積みにして売っていたりします。これをバスルームの壁に取り付けて、水道からの管をつないで、温水シャワーが浴びられるようにしている家もありますが、学生アパートではそんな贅沢はありません。
そのため、この時期にシャワーを浴びると、バンコクでさえかなり寒いようです。僕も、数年前の2月に、チェンマイの友人宅に泊めてもらったときには、母屋とは別にトイレと水浴びのための簡素な建物があり、気温も低い中の朝晩の水浴びは、修行のように寒かったことを覚えています。
このように乾季にアップナームするのは寒いのですが、タイ人は基本的に朝晩シャワーを浴びます。ほとんどの人がカラスの行水のようで、短時間で水浴びするようですが、それでも朝晩水浴びして身奇麗にしておくことがエチケットだと思っているのです。