タイ旅行写真日記(2002年7月)
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★2002年7月26日~28日★
7月21日(日)
きょうは、いっしーくんの後輩、Mくんとバンコクで会うことなっている。朝、当サイトのゲストブックにSさんが「私も行きたい・・・飲茶に行きましょう」と書き込んでいたので、Siamに行く途中に電話してみたが、Sさんは今日はラフティングに行くということで不参加。でも、飲茶するのに良いところということで、World Trade Center向かいのArnoma Hotel2階の大三元という中華レストランを紹介してもらった。そこでMくんとBTS Chit Lom駅で待ち合わせした。Mくんは友だちを連れてくると行っていたが、Chit Lom駅に着いてみるとMくんを入れて4人の日本人留学生が待ってくれていた。T大学のランシット・キャンパスに、こんなに日本人留学生がいると思っていなかったので、ちょっと驚いた。去年、いっしーくんは周囲に日本人がいない環境で半年間がんばっていたことを思い出した。4人のうち3人(Mくん、Kくん、Mさん)はSIITと言って、T大学の中でも理工系で、授業を英語で行うところに留学中で、残る一人はタイ語が専門のSさんで、T大学の学部1年生として勉強しているという。
大三元の飲茶は、セットで頼むとスープを3種類のうちから1つ、メインディッシュも3種類のうちから1つ、デザートも3種類のうちから1つ選び、点心は人数に合わせて、いろいろな種類を持ってきてくれるというものだった。かなりのボリュームと思ったが、写真のKくんとSさんは強者で、僕を含めた3人が満腹信号によって箸が動かなくなっても、どんどん、がんがん、食べ続けていた。残っていた点心を食べた上に、他の3人が残したメインディッシュまで平らげていた。その見事な食べっぷりに敬意を表してお二人の食事風景を撮影した。前途ある二人のことを配慮して、プライバシー保護のため、顔の部分は加工して本人であることが分からないようにした!?(笑)
最後にデザートの杏仁豆腐を食べて、すっかり満腹になったところで、Sさんの紀伊国屋書店に行きたいという希望もあり、World Trade Centerの伊勢丹に向かうことにした。MくんにWorld Trade Centerには何があるのかと質問され、ちょっと困った。僕も紀伊国屋書店以外は、あまり来ることがないし、中の店を見ても、買いたいものがないのだ。やはり外国人向けの商品、やや高級品を扱う店が多いと思うが、実際にふつうのタイ人で、ここで買い物をする人がいるのかどうかは、僕も知りたいところだ。
紀伊国屋書店で、各自、思い思いの本探しなどをした後、Silomに向かった。平日は、車が道路を埋め尽くして大渋滞している通りなのだが、きょうは車を遮断して、歩行者天国になっている。そして、きょうはフリーマーケットのように道路に露店がならび、ところどころで、バンドの演奏やタイダンスのステージなどがあり、たくさんのタイ人が日曜日の午後を楽しんでいた。戻ってからレックに確認したところ、去年僕が日本に帰ったあと、Silomが毎週日曜日に歩行者天国になるようになったという。その日ごとに、イベントの内容は違うらしいが、とにかくタイのことだから、露店が並ぶことは間違いないだろうし、タイ人のみならず、外国人にとっても、楽しいショッピング・ゾーンになってくれる。
きょうは、Mくんの財布は全開状態。サッカーのユニフォームシャツを次々と買ったり、竹細工のコップのようなものも買っていた。買い物をするために、Sさんに値切り交渉を依頼。タイ人と間違われるほどタイ語が堪能なSさんは、タイ人のごとく値切るので、かなり始めの言い値より半分くらい安くなる。
露店のお店を一通り見終わったところで、まだ、ランシットに帰るまでにはちょっと時間があるというので、パッポンを通過してみることを提案した。Mさんは、最初、難色を示していたが(笑)、結局、向学のために行ってみることになった。まだ午後7時頃ということもあり、ゴーゴーバーは準備中のところがほとんど。屋台・露店も、まだ商品を並べている途中のところもあったが、それでも、パッポンらしく、偽物商品を売る露店が目白押しだった。
Mくんは、ここでも財布全開。ときには、Sさんに頼らず、自分で電卓を叩きながら値切り交渉して買い物していた。しかし、なぜ、あんなに何枚もサッカーのシャツを買うのだろう。興味がない者には価値がないが、興味がある人にとっては、とても価値があるということなのだろう。
パッポンを抜けると、まだ、午後7時30分頃なので、Montien Hotel前のスリウォン通りもまだ静かだった。スリウォンをタニヤ方向に歩き、途中、THE BOYS BANGKOKという看板を見ながら、タニヤ通りを通過してBTSの駅に向かった。日本人留学生の皆さんは、Victory Monument駅近くから、ランシット行きの車に乗って帰路に就いたとのこと。僕は、途中、Emporiumに寄ってからレックの家に到着。
明日は、居候仲間が早朝オーストラリアに向けて旅立つ日。そのためオールとなり、仕方ないのでHP更新をしている(笑)。実は、僕も、明日(月曜)はレックの家から都心のホテルに移動する日。午後早い時間には移動してしまいたいんだけど・・・起きれるだろうか。
7月22日(月)
居候仲間がオーストラリアのパースに行くため、午前5時頃に家を出るという。午前3時頃、4階に様子を見に上がってみると、彼は爆睡していた。僕も眠かったかが、別れも言わずに寝るわけにいかない。結局、ホームページのデータ更新をしながら過ごした。午前5時過ぎ、みんなが起き出した。僕は再度4階に上がり、居候仲間に別れを言った。不思議なことに、彼とは日本では、ほとんど会わない。いつも、このレックの家で会う。東京都内の某大学に行った仲間なのだが、卒業して以来、あまり接点がなかったのだ。バンコクが我々の再会をもたらしたってことかな。
午前6時近くになり、レックとノックさんが車で友人を空港に送って行った。僕は家で留守番・・・というか、見送ってから、玄関に放置しておいたサンダルを持って3階の部屋に行き、ちょっとだけ荷物の片づけをしてから寝た。もう7時近くだっただろうか。
12頃起床。家中静かだ。寝ているのか、出かけてしまったのか。とにかくシャワーを浴びた。家の中では物音がしない。一応、1階まで降りてみるが、人の気配なし。水を1杯飲んで、3階に戻り、メールチェックをしてから、荷造りを始めた。そんなに物を買った覚えもなく、さらに、今、ノックさんが洗濯してくれているので、随分、手元に置いてある服の量は減っているのだが、それでも、スーツケースはパンパンになっている。うーん・・・デジカメの充電器とかクレードルとか、ノートPC用のフロッピードライブとかCD-ROMドライブとか、とにかくパソコンの周辺機器が、かなりのスペースと重量を占めていると思う。なんとか、こういう周辺機器はBluetoothでもなんでも良いから統一した規格で使えるようにして欲しいものだ。そうすれば、わざわざ、日本から持って行く必要なんてないじゃないか。
しかし、そんな愚痴を言ってみても、現実に、目の前に広がっている荷物の量が減るわけではない。とにかく、荷物を詰め込んでいく。家中に物音がしないので、レックは仕事に行ったのだろう。ノックさんも出かけているのだろう・・・と勝手に思ってみる。そこで、レックの携帯にSMS(メール)で、「ARE U AT WORK NOW?」と送信。すると、すぐに電話がかかってきた。「もしもし・・・」うっ。寝ぼけた声。レックは2階の寝室で爆睡していたのだ。そろそろ僕がそろそろホテルに移動したいと言うと、向こうも僕が家にいないと思っていたみたい。とにかく3階に上がってくるという。レックは僕が明日移動すると思いこんでいたらしい。ノックさんは今日は外出中。まだ、僕の服の洗濯は途中なので、洗濯物は明日、また、取りにくることにした。レックにタクシーを呼んでもらって、都心のホテルへ・・・。
ところが、月曜日の1時過ぎのスクンビットという道は、バンコク名物の『大渋滞』の中心とも言えるもの。とにかく、レックの家から都心に行くには、このスクンビットをまっすぐ行けば良いのだけれど、全然、進まない。ちょっと行ってから気づいたのだが、たぶん、一度、下り車線に入って高速を使って都心へと上っていけば、こんな渋滞で苦しまなくて済んだだろう。結局、ホテルに着くまでに2時間以上、タクシーに乗っていることになってしまった。荷物がなければBTSスカイトレインで、すいすい行けちゃうのに・・・。残念。
やっとの思い出ホテルにチェックインできたのは3時半過ぎだった。うぅぅ~。あまりの疲れに、しばらく放心状態。しかし、これで1日が終わったのでは、あまりにも寂しい。そこで、きょうはワールドトレードセンターの映画館に行ってみることにした。ワールドトレードセンターというと、伊勢丹やショッピングのための場所という印象があるが、ここにも、映画館、ボーリング場、ゲーセンがあるし、なんとスケートリンクまであるのだ。映画は、たぶん面白くないだろうと予想していたトム・クルーズ主演のMinority Report 。つまらない感じの映画は日本で高額を支払ってみるのは、つらすぎるので、タイで見てみることに。この映画館は140バーツだった。マーブンクロン(100バーツ)の方が安いじゃんと思った。
帰りにトイレに寄って行こうとしたら、トイレ近くの空間にこんな箱が。これ、カラオケボックス・・・って本当に箱の中に入って、歌っているよ。すごい、すごい。これがホントのカラオケボックスだね。料金は不明。中に人がいるので、のぞけませんでした。それにタイ語で説明書いてあるんだろうから、入れても説明読めない可能性大。さらに、タイソングだろうから、歌えない・・・。やっぱり、タイ語やらないとイケナイね。言葉の壁で、こういう変なものに挑戦できないのが悔しい。
映画の後、7時に待ち合わせて、T氏と食事をすることになった。ちょっと待ち合わせ場所について、僕の勘違いで、バタバタしてしまい、結局、シーロムのタイ料理レストランで待ち合わせになった。そのレストランは、日本人客もかなり多くいて大混雑状況。料理を注文したのは良いが、なかなか料理が来ない。夜9時過ぎ、やっと食事終了。
ところで、今日、UA機で日本から来る友人、ドクターMと僕の関係は、高校交換留学プログラムでアメリカ留学したときの同期で、かなり長い付き合い。T氏とドクターMは、アメリカの大学院留学中に知り合った友人。そして、僕とT氏は、ドクターMを通じて知り合ったという人間関係。ドクターMを乗せた飛行機が、空港に着くのは午後11時頃。そのあと、自力でホテルまでたどりついて、そして、シーロムのソイ4にあるTというパブ・レストランに午前0時30分頃に来るという段取りになっている。とすると、あと3時間。うーん。やっぱり、カラオケかな(笑)。というわけで、T氏とまたまたカラオケに。T氏は、あーでもない、こーでもないと言ってカラオケの料金を値切ったりして、なかなか勉強になる(爆)。とにかくウィスキー飲み放題、歌い放題で、約束の時間が来るのを待った。
午前0時30分頃、約束の場所、Tに行ってみると既にドクターMは座って、フルーツを食べていた。ドクターMにしては、どうも、つつましい食事。どうしたのかと聞くと、ビジネスクラスでの食事もあまりよろしくなかったようで、ちょっと、胃の調子をみている状況だとか。とにかく、3人で再会を祝して、ビールを飲みまくる。というか、既に、ウィスキー飲み放題をやってきた僕は、かなり酔っている感じ。まぁ、でも、気分が悪いわけでもく、ただ、もうあまり飲みたくないかな、って感じ。飲んでいる途中で、店の従業員と遊んでいた一人の女性を発見。この店、ある事情から、ふつう、あまり女性がいない。しかも、この女性は日本人。閉店時刻になって、T氏がこの女性に話しかけてみると、日本の大学生だという。昨日、バンコクに着いて、これから1ヶ月、滞在するとか。荷物は友人のところに置いてもらっているが、泊まるところはハッキリしていない・・・ん?それって、どういうことなの? 誰かの家に泊めてもらっちゃうの? 泊めてくれる人、こんな感じで探しちゃったりしているの? 疑問は次々と浮かぶが、それらを追求できないまま、閉店時刻なので、お別れした。一体、あの娘はどんなバンコクでの1ヶ月を送るのだろう・・・。そんな疑問を胸に、床に就いた。
7月23日(火)
ドクターMは、とても大食い。したがって、割り勘で何か食べると、いっしょに食べる人は、必ず損をする(笑)。個別に料理を注文して食べる方法もあるが、やぱり、いろいろなタイ料理を注文して食べたいわけで、シェアして食べることになる。しかし、クーポン制の食堂だと、結構、個別に食べられるし、良いかも知れない。遅い朝食をしっかり食べたドクターMだったが、1時くらいにはすっかり空腹となり、マーブンクロンのフードセンターに行くことにした。それぞれ100バーツずつ、現金をクーポンに換えた。僕は体にやさしい中華粥に目がとまり豚肉入りの中華粥(40バーツ)を注文。すると、ドクターMも、粥に興味を持って、鶏肉の粥(35バーツ)を注文。その中に唐辛子やナンプラー、辛子入りのお酢など、適当に入れてテーブルについて食事開始。水が10バーツ。さすがに粥は熱い。が、かなり美味しかった。粥を食べ終わり満足している僕に、「まだいけるわ。これってアペタイザーよね」と言って、席を立ち、さっき見つけたフィッシュボール入りのラーメンを買ってきた。僕は、ラーメンは要らないと思ったが、くだものが食べたかったので、パイナップル、スイカ、パパイヤの盛り合わせを買った。35バーツ。しかし、かなりお腹が一杯だったので、半分くらい食べて、ドクターMにオススメしたら、ぺろっと食べてしまった。すごすぎる。
ところで、マーブンクロンに限ったわけではないが、フードセンターには学生が多い。安く食事ができて、長居しても問題ないから、友だちとおしゃべりするには、ちょうど良いのだ。日本では、マクドナルドなどのファーストフードで長時間話したりするが、タイの学生もマクドナルドに行くことは行く。ただし、マクドナルドは比較的高級な食べ物と言わざるを得ない。オシャレだから、マックに行くという感覚であって、安くて長居できるからというときには、フードセンターに行くことになるのだろう。
さて、ドクターMも満腹になったところで、帰国までの日程を決めて必要な予約をするという作業が、今日の重要な課題。なぜか、日本にいるときから、「バンコクばかりじゃつまらないから、島に行きたい」とメールで言ってきていたドクターM。事前のメールの中では、サメット島あたりが、経済的だし、1泊2日でも楽しめるので良いのではないかとオススメしたり、2泊3日ならチャーン島がきれいだというから行ってみないかとオススメしたのだが、どこから情報を集めてくるのか、クラビが高級っぽくて良いとか、やっぱりサムイが良いとか言っていた。で、結局、バンコクに着いたドクターMの照準は、すでに、サムイ島に絞られていたのだった。僕としては、経済的にはサメットが良いと思いつつも、サムイが良くないというほどの根拠もなく、一度は行ってみないと分からないから行くかと思い、サムイに絞ってツアー探しをすることにした。
シーロムにある旅行代理店をあたってみて、2件目のところが信用できそうだったので、そこで日本人担当者に相談しながらサムイ島との往復航空券(7100バーツ+250バーツ)、ホテル1泊1部屋3400バーツを2日分、手配してもらった。この代理店、シンダイという名前で、日本人駐在員の家族旅行などを中心にサポートしているらしい。僕たちが行ったのはシーロムのジュシタニのビルにある支店だが、他にも支店があり、伊勢丹に入っているのも、このシンダイだという。比較的高めのツアーが多いが、現地で、日本語が話せるガイドなどを送迎に付けたりして、付加価値をつけているようだ。結局、僕たちは日本語ガイドは要らないということで、ツアーをバラして手配してもらった。サムイの往復の飛行機がとても混雑していてが、通常のツアーではない手配方法にしてもらったので、行きは午後1時50分発、帰りは金曜日の夜9時発の飛行機で予約がOKになった。
その後、サムイから戻ってからのホテルをJCBプラザバンコクで予約してもらった。ドクターMが以前泊まった経験があるシーロム・シリンというところが、ツイン・朝食付きで1泊2,000バーツだというので、ここに決めた。ところで、ドクターMは、大学の健康保険組合からの宿泊補助費というのが1泊につき4,000円支給されるため、その証明となるように、すべてホテルの予約は自分の名義で手配した。まぁ、別に僕にはどこからも補助は出ないから良いけれど、でも、ちょっと待って。1泊2,000バーツのホテルというのは、日本円だと6,000円。これを割り勘にすると一人3,000円だから、僕はドクターMに3,000円払うのだが、ドクターMは組合から4,000円受け取る・・・ってことは、彼の懐には4,000円+3,000円が入ってきて・・・1泊するたびに、ドクターMは宿泊費を払わないどころか、1,000円ずつ儲かるという仕組みかぁ~。うぅぅ。おそるべし、ドクターM。
サムイ旅行、バンコクのホテルの手配が済んだので、またまたマーブンクロンに戻り、フェイシャルマッサージに挑戦することに。過去に、いくつかのお店を試した経験から、マーブンクロンの中にあるブロンズBronzeという店が一番良いのではないかということになり、そこで1時間のフェイシャルコースをした。フィエシャルは、されている姿を自分で見ることができないので、どれだけ手が混んだことをされているか分からないが、とにかく気持ちよく(ときどき、毛穴につまった汚れを絞りだされるようなときは、かなり痛いが)、居眠りしている間に終了した。フェイシャル終了後、お腹が空いたということになり、サイアム・スクエアにある香港ヌードルのお店に行って、結局、麺は食べずにフカヒレスープとご飯ものを食べた。
時刻は午後8時半頃。この日、僕はレックの家に洗濯物を取りに行く約束をしていたので、ドクターMを残して、レックの家に向かった。レックにはとても世話になったのでお礼を述べ、ノックさんにも「コップン・マー・カップ」。できれば27日の土曜日に、On Nutにあるロータスに買い物に来る予定だと告げたが、土曜日はノックさんは不在とのことで、今日がお別れの日。わざわざ、二人が車で、家の近くのBTS駅On Nutまで送ってくれた。
洗濯物を急いでホテルに持ち帰り、再度、外出。ドクターMと午後11時に有馬温泉で待ち合わせしていたのだ。11時ちょっと前に有馬に到着。ドクターMは、ちょっと遅れて到着。ドクターMは、全身マッサージ1時間とフットマッサージ1時間をしたいと言っていたが、タイ古式マッサージは2時間が標準。どっちかだけにしようと提案。結局、フットマッサージをすることにした。実際には45分くらいで終了。適度に痛い気持ちよさ。足は第2の心臓というが、フットマッサージをすると、なんとなく全身の血行も良くなるような感じ。
マッサージが終わると、もう日付が変わっていた。明日はサムイなので、そのままホテルに戻って就寝。
7月24日(水)
サムイ島に向かうため、12時過ぎにホテルをチェックアウトして空港に向かう。タクシーで国内線ターミナルの出発ロビー(2階)に到着。しかし、バンコクエアウェイズは1階にあった。問題なくチェックイン。特に国内線ターミナルではすることもなく、ゲートに向かう。搭乗が開始され、ゲートからバスに乗って飛行機まで移動。見ると、プロペラジェット機。以前、アメリカのローカル線で、もっと小さな飛行機に乗ったことがあるので、それに比べればかなり立派な旅客機。でも、ボーイング767や777というノリとは、かなり違う、こぢんまりとした飛行機。
さすがにプロペラが回っているので、ちょっとうるさいが、小さい飛行機のほうが軽く飛び上がるような気がする。しかし、小さな飛行機は風の影響を受けやすいし、高度も低いので、やはり揺れる。ときどき、エアーポケットに入って急降下したりする。飛行機がエアーポケットに入ると、ドクターMは「きゃー」と言って、僕の腕をつかもうとする。オイオイ。僕も急降下中だから、つかまっても無駄だよ(笑)。離陸して飛行が安定すると、スナックと飲み物サービス。前のほうの座席から順番に配っていたが、我々の座席は、最後部から3列目くらいのところ。スナックをサーブするために、乗務員がカートを押して通路をふさいでいたが、一人の白人女性が後部に向かって行きたいらしく、乗務員に目で合図。僕の席から右前方30度に、この光景を見ていた。乗務員は、この白人女性を通すために、一旦、カートを最後部の方に押して行き、その白人女性はそれについて行った。僕の右横を通過する瞬間、その女性の顔を見ると、手で口元をぐっと抑える仕草・・・ヤバイ感じ。彼女が僕の横を通過した1秒後、何か液体が勢いよくでる音が・・・。この先はご想像通り。乗務員は被害者。幸い、他の乗客に被害はなかった。この白人女性は、この後、飛行機が着陸するまでトイレから出てこなかった。プロペラの飛行機では、ときどき、こういう人がいるものだが、限界が来るまでガマンしないで、早めにトイレに行きましょう。だが、どちらにしても、着陸するまでは気分は悪いままだと思う。
飛行機が無事にサムイ島に到着し、タラップを降りると、ディズニーランドの駐車場でしか見ないような乗り物が迎えに来ていた。これで空港ターミナルまで移動。空港ターミナルも、南の島っていう感じのオープンエアーな構造。バッゲージ・クレームも、こんなにオープン。空港にはホテルの出迎えが来ていたので、そのまま迎えの車でホテルまで行った。約30分くらいでホテル到着。
サムイ島のメインのビーチは、Chaweng Beach。このビーチ沿いには、リゾートホテルが建ち並び、お土産屋やレストランなども、このビーチ沿いの通りに乱立している。サムイ島、2番目のビーチはLamai。こちらもビーチ沿いに走る通りだが、Chawengに比べて、かなり小規模。リゾートホテルはなく、お土産屋やバーなどが建ち並ぶ。ホテルにチェックインして分かったことは、僕たちのホテル、Baan Hin Saiは、この2つのビーチの中間に位置し、地形的には丘のようなところなので、海側は断崖というか岩場というか・・・そして、周囲には店がまったくないということ。移動するには、タクシーを使うか、ソンテウと呼ばれるバスというかトラックに乗り込むしか手がないという。Chaweng Beachまでは、行きが50バーツ。帰りは、夜になると100バーツ請求されるだろうという。オイオイ。島の中の孤島状態。
ホテルのロビーにいた旅行カウンターのお姉さんにレンタカーの相談。Budgetに問い合わせしたときには1台あったジープは、数分後に予約の電話を入れたら、他の客に取られていたり、AVISの車も出払っていた。すると、車は汚いが、スズキの車が1日1200バーツで借りられるという。ドクターMの頭の中では、交通費の計算が激しくされていたのだろうが、とにかく、近所にはちょっと食事するところも、屋台もないわけで、状況から、レンタカー以外の選択肢がないということになり、その車を手配してもらうことになった。電話して5分ほどで車が来た。速い。見ると、スズキの1.3Lの小さな車。マニュアル・シフト車。ドクターMはマニュアル車の運転はダメ宣言。結局、僕が運転することに。しかも、乗ってから分かったことだが、この車、サイドブレーキがまったく利かない。
4WD車のようだが、旅行カウンターのお姉さんは、4WDにするためのギアはいじるなと言っていた。
とにかく、いまさらどうしようもない。これしかないなら、これで行くのだ。結局、この2泊3日のサムイ滞在中、僕がずっと運転することとなった。(後になって、この島で生活するには、マニュアル車、そして4WDの車であることが必須であることを思い知る。)さっそく、車でChaweng Beach沿いの通りを走ってみた。そして、この島の交通事情が分かった。
ほとんどの白人観光客は、レンタル・モーターバイクを使っている。しかも、ノーヘルで、上半身裸だったりする。さらに、運転もムチャクチャ。だいたい、免許を持っているかどうかも疑わしい。だって、レンタカーを借りるときにも、ちゃんと運転免許を確認されたりしなかったのだ。モーターバイクなら、よけい、簡単に借りられるはず。そして、さらに、モーターバイクに二人乗り、三人乗りは当たり前の世界。バイクがどんどんセンターライン側から追い越しをかけてきて、車の直ぐ前に進入してきたりする。外人観光客以外でも、地元の人、女性ライダーも多数存在する。こんな無法地帯で車を運転していると、気が狂いそうになる。とにかく、一瞬でも気を抜いたら、ひいてしまいそうな状況。
ドクターMは助手席で、呑気に街の風景を楽しみながら、こんな店があるとか、ここがなんたらリゾートホテルだとか喜んでいたが、僕には景色を見ている余裕がほとんどない。とにかく、混雑した街を通り抜けて、Big Buddhaと呼ばれている大仏を見に行くことにした。
Big Buddhaは海岸沿いに建てられた高台に建っていた。Big Buddhaから見る海はおだやかで美しく見えた。
Big Buddha観光を終えて、また、Chaweng Beachの繁華街に戻った。ドクターMは、どこかで仕入れたレストランガイドブックから、Chaweng Central Resortの正面ゲート前にあるレストランに行くと決めていたようだ。レストラン近くの脇道の工事中の店先に車をとめて、レストランに入る。レストランの店先には、シーフードがディスプレイされていて、それを見て選びながら料理方法をウェイターに注文したりすることもできる。僕たちは、席に着いて、メニューから適当にタイ料理を注文。特別なことはなかったが、美味しい晩ご飯だった。
食後、せっかくCentral Resortの前まで来たので、中を見てみることにした。きれいなロビー、ロビーを抜けていくとビーチサイドのプール、そしてビーチへと続いていた。ビーチに出てみると、人影もなく、ビーチチェアが並んでいた。空には月が輝き、月光は海に反射して、幻想的な・・・まるで絵に描いたような光景が広がっていた。
Central Resortのビーチで夜景を楽しんだあと、ホテルの旅行カウンターのお姉さんオススメのマッサージ「Classic 2」に言ってみた。ここは有馬みたいに個別の仕切カーテンはない大部屋だけど、ちゃんと着替えは用意してくれたし、空調は利いていて静かだった。僕の担当の人は、上手いというほどではなかったが、ドクターM担当の人は、かなり上手かったらしい。マッサージの後は、ハーブ茶がサービスされて2時間350バーツだった。
その後、街で日焼け止めクリームとビールを購入してホテルに戻った。ホテルに戻ってからは、ビールを飲みながら、翌日の予定を考え・・・と思ったら、ドクターMは、ビールを飲んでる途中から居眠りを始めていた。
7月25日(木)
レンタカーは今日の午後5時頃に返す予定。きょうは、車を充分に使って島内観光をして、明日は、シュノーケリングができるツアーにでも参加しようという大まかな予定を立てた。
まず、無料の観光ガイドマップに出ているHinta Hinyaiに行ってみた。おじいちゃん、おばあちゃんと名付けられた岩があるという。
上の左の写真中央に突起している岩がおじいちゃん。上の右の写真がおばあちゃん。どうやらそれぞれ、男性器、女性器に似ている岩だからこの名が付いたらしいが、一応、なにやらストーリーがあるらしい。でも、それはどうでも良いかな。岩の形に、性器を重ね合わせて見ることから、それが観光地になるとは・・・。誰かがこんなこと思いついて観光地ポイントにしなければ、ただの岩場だったのだろうと思うと、人間って不思議だなぁ、と思う。
その後、滝を見に行こうというわけで、ドクターMのナビでNamuang滝に向かう。舗装道路から脇道に入り、山道を登るような状況になる。こんなところ、運転したことないけど、とりあえず、先に進んでみる。かなりのデコボコ道を進んでいくと、ちょっとした飲み物を売っている売店があり、パーキングと書いてある。かなり寂しいところ。なんだろう。ここ、ホントに観光ポイントなの? パーキングに車を置くと、子どもが寄ってきたので、駐車料金10バーツを渡す。そして、滝と書いた矢印を沿って谷のほうに向かっていくと、さっき、駐車料金を渡した子どもが、谷を駆け下りてきて、「Follow Me」という。なるほど、こうやって観光客のガイドをしてチップをもらっているんだなと思いながら、足場の悪い山道なので、おとなしく子どもについて山道を登ったり下ったりすること30分。やっと、滝らしいところに到着。ん?でも、これ、ちょっとショボイ滝だなぁ。まさか、これだけじゃないだろうと思いながらも、あまりにも暑くて、あまりにも疲れたので、ちょっと滝で足を冷やしてみたりしながら一服。
すると、後から外人カップルも到着し、彼らはさっさと滝を見て先に進んでいった。ん?まだ先があるんだ。矢印には「Bee House」と書かれている。滝から2分くらい進むと、そこから20mくらい離れたところの木の枝から、5、6個、蜂の巣がぶら下がっていた。木の枝から、扇状になった蜂の巣がぶら下がっているのは、初めて見たが・・・。でも、こんなに苦労して見に来ることはないだろう、って感じ。もしかして、これまで来た道を戻るのかと思っていたら、さらに先に進んでいく。先に進んで何か良いことがあるのか・・・。結局、また3分くらい進んだところ、広い道に出た。その道を2分くらい下ると、最初の売店・駐車場に到着。あれ? だったら、この太い道を上って行って、そこから回ったほうが、早く滝に着くんじゃないの?うーん。まぁ、それだと子どもはチップがもらえないかも知れないけど。
なんだか腑に落ちないまま、車に乗り、次の滝に向かおうとして、また山道を車で降りて、舗装道路に出た。そして、舗装道路を走りだして1分くらい行ったところで、また滝の看板。しかも、今度の看板はかなり大きい。念のため、その滝の看板の入り口から道を入っていくと、かなり観光地らしい雰囲気。なんだ、こっちが本当に行きたかった滝のようだ。車でどんどん奥に進むと大きな観光バスも駐車してあり、ますます観光地らしい。またまた駐車料金10バーツを支払った。ここの滝は、さっきの滝よりは、大きい感じ。でも、何よりも、山道を歩かずに滝のところまで行けて幸せな気分。滝を見て、ちょっと満足。お腹が空いたので、滝の近くの食堂で、食事をした。味も悪くなくて、かなり満足。
食事を終えて次の観光ポイントへ・・・って、次も滝? 結局、滝しか見る物ないわけ? 次の滝では、駐車場からすぐのところの滝は水が少なく、ほとんど滝になっていなかった。そこで、奥の滝に行こうと思い、矢印に向かって進む。すると、入場料2バーツと書いて、箱がおいてある。2バーツを入れる。入れて15メーターくらい進んだところに、滝まで2kmと書いた看板。ん? 2km? ちょっと目を疑っていると、近くの小屋にいたおばさんが、「ツーキロメーター、ワン・アワー」と教えてくれた。議論の余地なし。そのまま引き返して車に乗った。もう、最初の滝のトレッキングで、かなり衰弱していたので、片道2kmも歩く気力など残っていなかった。
次の観光ポイント。観光マップには、Best Mountain Viewと書かれたポイントがある。山の上にレストランがあるようだ。ドクターMによると、地図の白い道は舗装されているので大丈夫だという。しかし、これがまったくの推測に過ぎず、全然、ダメだということがすぐにわかった。舗装道路から路地のような道を入っていくと、どんどん道は寂しくなり、舗装どろではなく、道はデコボコ。道がナナメになっていたり、草木が生い茂ったジャングル状態。しかも、かなりの急斜面を上ったり下ったりしていて、登りではかなりの土煙を上げないと進めなくなった。正直言って、こんな道、運転したことがない。車で登れるとは思わなかったが、車は偉大なもの。途中何度も、無理なんじゃないかと思ったが、なんとか、デコボコ道を30分ほど進むと、山の上に出た。そこには駐車場もあったので、車で来る人もいるんだという安心感も出てきた。
山の上のレストランに入った。美しい景色を見ながら、ちょっと休憩。僕は運転するし、特に、こんな道を運転しているわけなので、コーラを飲んだが、ドクターMはビールを飲みながら美しい景色を満喫していた。しばらくすると、白人男性とタイ女性数人のグループが入ってきた。この人たちは、僕たちとは違う道からやってきた。もしかしたら、向こうの道のほうが安全な道かも知れない。そんなことを考えながら休憩終了。山を下りることにした。
さきほどの外人グループがやってきた方向の道を進んで行くとすぐに、別のレストランがあり、その脇の下り勾配はかなりきついように見えた。そこを通り過ぎようとしたとき、その別のレストランに「この先、キケン」との注意書きが。詳しいことは、ここで聞いて行けという。なんか、そんなこと言われちゃうとヤバイかな。そう思って、ちょっと坂をバックしてレストランに入って情報を得ようとしたが・・・。もうバックできない。斜面がきつくて、タイヤは空回り。土埃が舞い上がるが、一向に車は戻らない。サイドブレーキが利かない車なので、本当にどうしようもないが、何度かハンドルを切って、ジグザクに坂を戻ることに成功。やっとのことで、そのレストランの駐車場に入る。ここは平地になっていて、ちょっと広く、すごく幸せを感じた。
ドクターMがこのレストランに入ってきいてきたところによると、これから行こうとしている道は、かなりデコボコだという。反対側の道の方が良いという。うーん・・・そうなのかなぁ。そう言われてしまうと、そっちに行くしかないかな。しかし、それにしても、この山から無事に文明社会に戻れるのだろうか。ドクターMが4WDにしてみようかと言い出した。そう言えば、いじるなと言われて何も触っていなかったが、山道では4WDの方が良いに違いない。ちょっと、そのレストランの駐車場で、試しに4WDのローとハイをテストしてみる。4WDのローにすると、かなり地面をしっかりつかんでいる感覚が伝わってくる。これはイケルかも。というわけで、4WD走行をしていくことにした。
地図によると、山の反対側を降りていくと、途中に分岐があり、その分岐している方が、僕たちの目的地に近い方向。ちょっと山を下りるとさっそく分岐があったので、そちらに行ってみることに・・・。しかし、これが大間違い。さっきのレストランのオーナーが言っていたのは、僕たちが登って来た道を、そのまま戻るのが、一番、道としては良いということらしい。とにかく、ここで新しい道を選択したことで、さらに道は悪くなり、途中、何度か車が横転しそうなくらい傾いた。しかし、なんとか横転を避けながら、ここは道なのかどうかと疑いながら、運転し続けること1時間くらいだろうか。やっと平地に近づいてきて、山道でなくなった。何か仕事をしているらしき人影も見えるようになり、もう車は横転しそうもないことに、心底、ほっとした。しかし、まだ、地元の人の村にいるような状況で、どうやったら帰れるか分からない。T字路に遭遇。右に行くか、左に行くか。僕は直感的に左を主張。ドクターMは右だろうという。でも、僕にはどうも右は、また、山に入っていく道のように思えてならなかった。もう山道にはうんざりしていたので、車を路肩に停めて、近くにいるタイ人のおばさんのところに地図を持って聞きに行った。地図は役には立たなかった。何をどう聞いたのかもよく覚えてないのだが、左に行くとMae Namの街に出るということだけは分かった。ありがとう、おばさん。それだけ分かれば十分だよ。車をMae Nam方向に走らせると、100mほどで、大きな舗装道路に出ることができた。良かった。生還した。
今日は、滝に向かってのトレッキングや、4WDを駆使したオフロード体験に、すっかり疲れてしまった。しかし、ドクターMは山道でもジェットコースターみたいだと言いながらも、あまり心配はしていなかったようで、楽しんでいたらしい。ふだんは臆病で慎重な人なんだけど、なんで平気だったんだろう。不思議な人だ。
きょうはいろいろなことがあって、もう既に4時。レンタカーは5時に戻す予定なので、ホテルに一旦戻ることに。たまたま通りかかった旅行代理店D&Dの店先で、レンタカーのことやシュノーケリングツアーのことを聞こうとしたら、「その車、私の妹の車よ」と言われて驚いた。ホテルでは1200バーツだったが、直接貸すなら800バーツで良いという。しかも、明日の夜遅い時間まででもOKだというので、その取引に応じることにした。が、とにかく、今は、この車、ホテルの旅行カウンターから借りている形なので、一度、ホテルに返さないといけない。そこで、レンタカーを返したら、その妹がすぐにホテルに車を取りにくるので、僕たちはその妹に街まで乗せてくれと頼んで、その旅行代理店に連れて行ってもらうとうい手はずにした。作戦は成功し、結局、明日の夜7時まで700バーツで借りて、その旅行代理店に返却。そこから空港まではタクシーで300バーツということでお願いした。
シュノーケリングツアーについては、どこの旅行代理店で聞いてもほとんど同じような状況。でも、ここでKoh Pa-NganまでのボートがBig Buddhaから出ていること、片道100バーツであることなどの情報をゲット。そんなに長くシュノーケリングをしなくても良いので、明日は、朝10時30分発のボートでパンガン島に行ってみることにした。一応、念のため、Big Buddha近くの船着き場を確認に行ってみた。時刻表も再度確認。明日はパンガン島に行くことに決定した。
時刻は既に7時を回り、ドクターMは空腹であることを思い出し、きょうの夕食は、The Poppiesというところに行きたいと言いだした。これは英語のレストランガイドに出ているところで、Chawengのビーチにある雰囲気の良いレストラン。ミーハーなドクターMらしい選択だ。実は、ここはホテル内のレストランのようで、入り口を入ってから客室のような建物を縫うようにしてビーチの方に歩いていくとレストランになっていた。Kantoke Dinnerと呼ばれるタイの会席料理というか、お盆に4種類のおかずがのってくるっていう感じのディナーを注文。結局、二人で飲み物代も入れて1200バーツくらい。(大衆食堂で食べれば、二人で300バーツくらいかな)
タイとしては、かなり高いが、雰囲気はまぁまぁ良い。でも、一番良い席であるビーチサイドのテーブルは予約でいっぱいだと言われて座れなかった。(僕たちが食事を終えようとした頃には空いてきて、その頃に入ってきた客は、ビーチサイドのテーブルに座れたようだ。)帰りに、Lamai Beachに行きたいと言いだしたドクターM。Lamaiでは、自宅のインテリアになるようなものを物色していたが、気に入った木製品の値段交渉で、店主が始めの値段550バーツから450バーツにしか値引きしないために交渉決裂。(ドクターMは300バーツを主張して譲らない。)「きっとバンコクにも売っているでしょ?」とか言うので、「売っているかも知れないし、見つからないかも知れない。欲しいものは見たときに買わないと買えないかも知れない」と言っておいた。
値段を値切りながら買い物するとき、買う人はある程度の見る目が必要になると思う。その商品に対していくらなら払っても良いかということが分からないと、ちゃんとした交渉ができない。日本で買おうとすれば、450バーツでは済まないだろうし・・・400バーツには値切れたかもしれないなぁ~。
さんざん、Lamai beachを歩き回って、同じものを探したが見つからなかった。もう一度、さっきの店に戻って交渉したが、平行線。迷った挙げ句、ドクターMは他の店で探すことにしたようだった。帰りにビールを買ってホテルに戻った。今日もまた、激しい1日だった。
7月26日(金)
サムイ島最終日。帰りの飛行機は午後9時発。ということは、きょうもまる1日、観光に費やせるわけだ。ホテルの朝食を済ませ、車でBig Buddha近くにある船着き場に行った。10時頃到着。パンガン島まで片道100バーツのチケットを購入。テーブルに座って水を飲みながら船を待った。10時を過ぎると、ぞくぞくといろいろな車で乗船客が到着。白人旅行者が半分以上。残りは、現地のタイ人と僕たち日本人二人。どこに行ってもいる日本人なのに、他に日本人観光客がいないというのも不思議な気分。でも、サムイ島では、あまり日本人観光客を見ていない。Chaweng beachの繁華街あたり、夜になれば、若干、日本人観光客を見るものの、バンコクではあちこちでみかける日本人が、サムイまでは来てないようだ。
そんなことを考えているうちに船が桟橋に着き、乗客が降りてきた。パンガンからサムイに戻っていた人たちだ。乗客が降りて、すぐにパンガンに向かう乗客が桟橋を船に向かって歩き出す。この桟橋、こんな簡単で良いの?というくらいのもので、船に近づくにつれて、かなり揺れるようになり、キケンいっぱい。もちろん、手すりなんてないので、簡単に落ちることができる。開発途上国では、どこに行っても自己責任。手すりがないから落ちたと言ってクレームする文章力を養うより、少しくらい桟橋が揺れてもバランスを崩さないような平衡感覚を身につけておくべきなのだ。
船に乗って約1時間。パンガン島に到着。この船着き場の名前は、Haadrin。サムイからは、いつくか別の船着き場からパンガン島に向けたボートが出ているようで、Big BuddhaからはここHaadrinに着く。
パンガン島のメインストリート? うーん・・・もしかしたら、他の船着き場から着くと、また、別の繁華街があるのかも。しかし、僕たちが見た範囲では、このあたりが一番賑わっていた。ビーチサイドには、バンガローが建ち並び、白人旅行者が泊まっている姿がたくさん確認できた。
ビーチの木陰を見つけ、ニベアの日焼け止めローション(SPF50)を入念に体中に塗ってみた。せっかくビーチに来たのだから、ちょっとくらい海に入ってみたいわけだが、こんなに紫外線が強い世界。そのまま入ったら、全身やけど状態になってしまいそう。というわけで、サムイ到着の日に買ったニベアの日焼け止めローションを塗って、ドクターMと交代荷物番をしながら海に入った。このビーチの海は、あまり透明度は高くなく、濁っていたので、何も見えなかった。珊瑚礁もない。うーん・・・海に入ったのは良いけれど、珊瑚礁もみたいなぁ。
そこで、ビーチでの水遊びは早々に切り上げて、またメインストリートに戻った。メインストリートには、ボート・タクシーの客引きがたくさんいた。ドクターMは得意の英語で、怪しげなおじさんに珊瑚礁に行きたいと言って交渉。おじさんは、たぶん、ドクターMの言っていることを理解しておらず、それでも50バーツと値段を言っていた。ドクターMは交渉成立という雰囲気で、うんと頷いておじさんについて歩き出した。かなりあやしいコミュニケーションだと思ったが、それでも、ちょっとボートに乗って島の周りを見たかったので、僕も黙ってついていった。
おじさんの案内で、さっきのビーチに、たくさん並んでいる船の中の一つに乗せられた。他の船より、一回り大きく、しっかりできている感じ。でも、おじさんは、ちょっと待てという仕草をして、また客引きに行ってしまった。オイオイ。これ、ボートタクシーじゃないの? たくさんのお客さん乗せるなら、バスじゃないの? そう思いながらもなんとなく10分ほど待っていると、バタバタと白人観光客とアジア人の乗客が乗ってきた。ボートタクシーのおじさんの仲間らしい若いお兄さんも一緒に乗って、船は出発した。
このボートタクシーは、パンガン島の離れたビーチを結ぶ乗り物で、だいたい長い1区間で50バーツという明朗会計(?)らしい。
結局、3つめのビーチあたりまで行ってみたが、珊瑚礁らしいものは見られなかった。それでも、パンガン島の美しい自然や、それぞれのビーチにはバンガローがあったり、何もなかったりと、パンガン島の作りが少しわかったような気がしたので、今日のところは、これで満足ってことにした。若いお兄さんのほうが英語がちょっとできるので、「Go back to Haadrin?」というので、「チャイカップ。クラップ・バーン」と言ったら、お兄さんも「クラップ・バーン!」と言った。
Haadrinの船着き場まで戻ってきたところで、帰りの船がでる2時半まで40分以上時間があったため、ちょっと食事をすることにした。料理を2種類くらい頼んでご飯を注文。もちろん、シンハービールも注文した。食べ終わったときは出発まで後10分くらいになっていた。ちょっと急いで船着き場に行ったが、別に慌てる必要もなく、他の乗客も、まだノンビリと飲み物を飲んだりして乗船開始を待っていた。
僕たちのパンガン島ツアーは無事に(?)終了して、午後3時30分頃には、Big Buddhaの船着き場に戻ってきた。ホテルはレイトチェックアウトにしてあるが、荷造りもしなくてはならないし、ドクターMは、ホテルのプールに入りたいというので、まっすぐホテルに戻ってきた。僕は、わざわざ小さなプールに入らなくても良いと思ってパスしたのだが、ドクターMはホテルにある無料の施設・設備は全部使ってみないと気が済まない性分なのだ。「元をとる」というのが彼のポリシーだ。十分元を取っていると思われるときでも、最後まで絞り取ることが、彼にとってはゲーム感覚があり、喜びのようだ。僕は先に部屋でメールチェックをして、それから荷造りを始めた。
荷造りを済ませて午後6時にチェックアウトした。レンタカーにちょっとガソリンを給油して、それから車を借りた旅行代理店D&Dに行き、車はまだ返さずに荷物だけを預かってもらって、Chaweng Beachに行った。マクドナルドの裏側が駐車場になっているので、そこに車を停めて、ドクターMはひたすら歩き出した。Chawengには食事に来たはずが、実は、昨日、Lamaiで見た木製品を探して歩いていたのだ。車で走行中、街の中で見た雑貨屋みたいなところを目指して、彼はひたすら進んでいったが、時間がなくなるから戻ろうと諭し、結局、また15分くらいマクドナルドまで歩き、Chawengでは何もせずにD&Dに戻った。
D&Dから空港まで送ってもらい、チェックインを済ませた後、空港真ん前にある食堂に入った。見た目は、ぱっとしないし、空港前という立地から、あまり期待しなかったが、なかなか美味しい料理だった。しかも安い。僕は、The Poppiesなんかより、こういうところの方が、ずっと好きだと思ったりした(笑)。
飛行機は定刻にサムイ島を出発。無事にバンコクに到着。日本に発つまでの時間は、あと30時間ちょっとというところ。例によって、シーロムのソイ4に突入した。
7月27日(土)~28日(日)
土曜日はバ?