「タイ式(タイ文化・習慣)」カテゴリーアーカイブ

パンツのたたみ方

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タイに限らないですが、長期間、旅行に行く時、みなさん、着替えはどれくらい持っていきますか?

たとえば、10日間のタイ旅行。あなたは、下着を何セット持っていきますか? 10日間だから10セット? でも、アジア線エコノミークラスの飛行機で預け入れできる荷物の重量は20Kgまで。上に着る物も含めて、10セットというのは、いくら夏服のみでも、かなりかさばってきます。

そこで、僕はそのときの他の荷物との関係もあるんですが、たとえば、10日間なら半分ちょっとの6日分の着替えを持って行き、到着後、洗濯に出します。ホテルにもラウンドリーサービスがあるのですが、たいてい、ちょっと高い料金設定。

街中にはクリーニング&ラウンドリーのお店もありますが、宿泊しているホテルの近所にあるかどうかは、地域によると思います。ラウンドリーのお店はホテルが立ち並ぶ地域というより、カオサンのように、ゲストハウスがあるところにたくさんあったりします。洗濯料金も、他の洗濯屋さんはシャツ1枚いくら、靴下1足いくら、という料金体系なのに対して、カオサンは洗濯物1キロいくら、という格安料金に変わります。

ところで、タイで洗濯に出した洗濯物を受け取ると、パンツが僕の常識的たたみ方とは逆にたたまれています。というのは、男性用パンツで言えば、いわゆる社会の窓と言いますか、パンツの前と認識されている部分を外にして2つ折りされて戻ってきます。つまり、窓が見えた状態にたたまれています。洗濯物のたたみ方ですから、何が正しいとかいうことではないですし、日本でもいろいろあるのでしょうが、僕は自分では逆に、着たときに自分の前になる部分を内側になるようにたたみます。

このタイ式たたみ方は、あちこちの洗濯屋さんも、住んでいるときのメイドも、友人の家に泊まったときの友人の奥さんも、同じたたみ方だったので、タイでは標準的なたたみ方なんだと思います。あれ?もしかして、これって、日本でそうってことないですよね?僕だけが逆だったり??

洗濯物のことでもう一つ。

タイ人はほとんどの服にアイロンをかけます。シャツには必ずですが、Tシャツ、ポロシャツもアイロンをかけます。このアイロンの習慣は、もともと、虫などの卵が洋服の縫い目などにあってはならないということから行われていたという説がありますが、現在では、そういうことよりは、見栄えの問題のようです。アイロンがかけられていない服を着るということは恥ずかしい、だらしない服装をしていると思われてしまいます。

さきほど話した洗濯屋さんも、ほとんどはシャツなどはアイロンをかけてたたんでおいてくれます。(時々、アイロンは別料金としているところもありますが。)旅行中でも、タイ人に会ったりするときには、たとえポロシャツでも、ピシッとアイロンをかけていると好感をもたれるんじゃないかと思います。

 

※写真は毎回タイ旅行に持っていっているリモアのスーツケース(購入時)。前回の旅行のとき、家に帰りつく直前にキャスターが壊れて、先日、リモアの日本正規代理店である林五(はやしご)さんに修理依頼。今はキャスターだけ最新型リモアのデザインとなり… なんとなく変ですが、復活しています。あとは旅費さえできれば、いつでもタイに行けます(笑

 

自動のほうがスムーズじゃない?

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バンコクの大きな通りの交差点には、警察官が中にいる

部屋というか、詰め所のようなものがあります。

実は、中にいる警察官が手動で信号を切り換えています。

 

特に、交通渋滞する時間帯に、

「どうしてこっちの信号は青にならないんだ!!」

と思うことありませんか?

 

理由は簡単です。

中で切り替えている警察官の主観で、切り替えるタイミングが

決まっているためです。

 

写真の信号は、赤になっていますが、左に赤い数字が表示されています。

この数字は、カウントダウンされているのですが、このように数字が表示

されている場合には、信号は自動運転されています。

(青信号のときは数字も青で表示されます。)

 

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そうなんです。

バンコクの信号は自動でも動くんです。

それをあえて手動で操作している時間帯があるということです。 

 

この信号の数字の部分に横線が表示されているときは、

信号は警察官によって手動で切り換えられています。

 

すべての信号を常時自動運転してしまうと警察官の仕事が

なくなってしまいます。そこで、警察官は主に昼間は手動で

信号の切り替えをしたり、交通整理をしたりしています。

そして深夜や渋滞していない時間帯になると、自動運転に

されていることが多いのです。

 

交通渋滞のときの信号の切り替えをみていると、自動にしたほうが

スムーズに車が流れるんじゃないかと思うことが、しばしば

あるのですが・・・ これもタイ式です。

警察官の指示に従って、渋滞の中を耐えましょう。

 

ローイクラトン(11月12日)

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今年のローイクラトン(Loy Krathong)は11月12日(水曜日)です。

それって何?

ローイクラトンは、タイの伝統行事で、日本で言えば灯篭流しです。

川の女神に感謝する行事といわれていますが、その他、諸説あるようですが、興味がある方はネットで検索してみてください。

ローイクラトンとは(タイ大使館HP)

これは毎年陰暦12月の満月の夜に行われ、今年は11月12日がその日にあたります。チェンマイ、チェンライ、アユタヤでは大きな行事が行われ、テレビで中継されたりもします。

 

ローイクラトンは祝日ではないのですが、この夜、恋人と一緒に川に灯篭を流すと幸せになれると言われるようになり、ローイクラトンの夜になると、たくさんのカップル、親子連れなどが、川に集まって灯篭を流します。

 

もしも、タイに恋人や思っている人がいたら、ぜひ、この日を狙ってタイに行ってみてください。ロマンチックな夜に一緒に灯篭流しをしましょう!

 

でも、実際には川の周辺は大混雑。

たいへんな状況になっていますので、はぐれたりしないように気をつけてください。

 

 

タイの民主主義

タイでは先月以来、反政府運動グループPAD(民主主義のための市民同盟)が、サマック首相の辞任を要求して、バンコクの首相府や衛星放送局、空港などを占拠したりしています。これに対してサマック首相は、今のところ、辞任の意思はないと言い、9月2日には非常事態宣言を出しました。

 

リアルタイムのニュースは、このブログに書いても仕方ないし、政治は僕の専門ではないので、あまり深く言及することはできません。それでも、急にタイ赴任が決まった人やその家族の方々などは、タイというところは、かなりキケンな国だと思われているかも知れないので、少しだけ、僕の印象を書いておきたいと思います。

 

2006年、タクシン元首相がニューヨークに行っている間に、バンコクでクーデターが起きました。その後、いろいろありましたが、2007年12月の下院選挙でPPP(人民の力党)が圧勝し、現在の政治体制ができてきています。しかし、このPPPには、タクシン元首相が設立したTRT(タイ愛国党)にいた元議員が大挙して入党したため、タクシン元首相の影響が強い政治体制であることが危惧されます。タクシン元首相は、今年2月にタイに帰国していましたが、汚職防止法違反容疑で訴追されおり、この裁判が公正に行われない可能性が高いとして、今年8月にイギリスに亡命してしまいました。

 

このように見てみると、やはり、いまだに政治の中心部にタクシン派の人間が多くいることから、それらを排除しようとする動きが、現在のPADの反政府運動のように見えますが、下院議員の7割を任命制にしろというPADの要求も、民主主義から考えると、理解しがたいことに映ります。

 

変な言い方ですが、タイでは、ときどきクーデターが起きています。

タイにとって政権交代が必要になるとクーデターが発生するようです。僕の友人が、「それじゃ民主主義じゃないじゃないか」と言っていましたが、確かに民主的な手続きではないと思います。タイは経済的には、もう「途上国ではない」と言っていますが、その政治的な意味では、まだまだ道半ばというところかと思います。

 

しかし、一般市民はまったくふつうに生活をしているようです。

あるタイ人の友人は、べつにたいして変わったことはないけど、自動車通勤のとき、迂回しなくてはならなくなり、通勤時間が増えたとぼやいていました。また、いま、タイに滞在している友人たちも、ほとんど平常時と同じだけど、そういえば、街中で軍人を多く見かけるということでした。

 

今回の騒動は、どのあたりで決着するのか、わかりません。なんとなく、最終的には王様の御意志といいますか、王様が認めた人の意見を国民も受け入れるのがタイ式ですから、今はそこに向けて利害関係者が動いているのかも知れません。でも、いつもいつも王様に頼っていては、本当の民主主義国家は作れないような気がします。王様は立派な方ですが、国民も政治家も、いつまでも王様にばかり頼らずに、しっかりした国の基盤を作っていって欲しいと思います。

 

持ち込みOK

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タイのレストランや食堂は「持ち込みOK」です。

高級レストランは嫌がる場合もあるかも知れませんが、ふつう、その店のメニューに載っていないものを持ち込むことはOKです。

 

<例1>

屋台でご飯を食べている時、ビールが飲みたくなったけど、その屋台にはビールはない。

そんなときは、近所のセブンイレブンなどで買ってきて飲むことができます。

いや、屋台の場合には、店の人に言うと、セブンイレブンで買ってきてくれる可能性が大きいです。

 

<例2>

レストランに向かっている途中で、マンゴスチンの屋台を見つけた。

食べたいので1キロかって、そのままレストランへ。

食事のあと、マンゴスチンを食べた。

 

重要なことは、その店では売っていないもの、です。

それなら持ち込みOKです。

タイ人はレストランに食べ物すら持っていきます(笑

良いんです。

そのとき食べたい物は、そのとき食べるのがタイ人です。

食器などはレストランのものを借りて、持ち込んだものを食べたり飲んだりするのがタイ式です。

 

 

バンコク地下鉄

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2004年7月に開業したバンコクの地下鉄。

日本からの円借款2200億円と債権発行により資金調達(事業費総額107,764百万バーツ)して、タイ高速交通公社(Mass Rapid Transit Authority of Thailand)が建設し、バンコクメトロ社(Bangkok Metro Company Limited)が運営しています。 

 

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さて、この写真には、まず降りる人を先に降ろしてと書いてありますが、昔、BTSができたばかりの頃は、かなり大変でした。このような乗り物に慣れていないタイ人は、車両が駅に到着すると、ガーッっと殺到して、降りる人と乗る人がぶつかり合うような姿もありました。

BTSで、降りる人を先に降ろすというルールを学習したので、いまは、こんなことを書かなくても、だいたい降りる人を先に降ろしています。

ちなみに、地下鉄の車両もBTSのときと同様、ジーメンスが作っています。2200億円もの円借款が使われた事業で、当初は日本製の車両に決まっていたという話もありますが、なぜ日本製じゃなくなったのか!? きっと、大人の事情があるんでしょう。

 

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お坊さん優先です

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以前、エクスプレスボートの中に、お坊さん用スペースがあるという話を書きましたが、これはバンコクの高架鉄道BTSの中で発見したものです。

Please offer this seat to monks.

「この席をお坊さんにお譲りください」

特に男性のみなさんは、公共交通機関でお坊さん(年配の方、女性、こども)を見たら、席を譲ってくださいね。

 

パッポンさん

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パッポンという名前を聞いたことがありますか?

バンコクの歓楽街として有名な通りの名前ですが、これはこの土地を所有する人の名前に由来しています。パッポンさんの土地だから、パッポンなんです。

パッポンは、そこにたくさんのゴーゴーバーがあることで知られています。夜は両側に並んだゴーゴーバーに挟まれたとおりには、屋台がビッシリと並びます。

でも、昼間に行くと、この通りは、こんな感じ。ゴーゴーバーの入口には、女の子の絵が描かれていたりするのですが、でも、通りにはふつうに車が停まっていたり、通行していたり…

あの道いっぱいに埋め尽くす屋台は、毎日、夕方から作り始めます。そして午前1時くらいから、その屋台を片付け始めます。毎日、毎日、すごい作業が行われているんですが、彼らにとっては日常茶飯事なんでしょうね。日本人の僕から見ると、すごい労働力の無駄遣いにも見えますが、賃金が安いタイでは、労働力はふんだんにあるから良いんでしょう。 

 

ところで、パッポンさんのパッポンは姓かな?名前のほうかな?

タイ人は、書類に名前を書くとき、名・姓の順で書きます。ここは欧米と共通していますね。ただ、敬称をつけて呼ぶ場合には、姓ではなく、名前のほうに敬称をつけます。たとえば、スラチャイという名前の場合、クン・スラチャイ(スラチャイさん)とか、アーチャーン・スラチャイ(スラチャイ先生)と呼びます。

なので、あなたがもしもタイに駐在になって、「クン・タカハシ」とか「クン・タナカ」ではなく、「クン・マサオ」とか「クン・ミカコ」とか呼ばれても、なれなれしいなぁと怒ってはいけません。名前を使う方がタイ式です。タイの日系企業では、お互いを呼ぶときに姓を使うことに慣れているので、苗字で呼ばれることが多いかも知れないですが、 これは日本式に合わせてくれているんです。

名前で呼び合う…もっと仲良くなったらニックネームで呼び合うのがタイ式です。

 

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路地だってモトサイ

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バイクのことをタイでは「モトサイ」と呼びます。
Motocycleが略された言葉ですね。
さて、このモトサイ、タイ各地で活躍しています。
バンコクでも、ソイの入口にはモトサイのタクシーが客待ちをしていたりしますが、一般の人もいろいろな場面で利用しています。
チャンナタウンの路地裏では、荷物運びのためのモトサイもよく見かけます。山のような荷物を二大にくくりつけているモトサイが、人であふれている路地を走っていたりします。
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こどもの出家

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家出ではなく出家です(笑)
4月初め、バンコク郊外のお寺に行ってみると、たくさんのこどもたちが頭をツルツル坊主にして袈裟を着て食事をしていました。(午前中でしたので。)
夏休み限定の出家です。
実際に何日間出家するのかはわからないですが、一時的に、家を離れてお寺に入ります。
そして、学校が始まる前には環俗するというわけです。
でも、育ち盛りなのに、ご飯は午前中だけなんて大丈夫なのでしょうか。
それとも、こども版の出家は、それほど厳しくないのでしょうか。