YouTubeを見ていたら、このような動画を見つけました。
この動画をアップロードした人の説明によると、これは1995年にアップルコンピュータ社が配布したCDに入っていたと書いてありますが、コンピュータを教育に活かすビジョンが描かれています。
そして、これをアップロードした人は、この頃からアップルは現在のiPadのようなタブレット型のコンピュータを考えていたに違いない!と思っているみたいです。
1987年、アップルは「ナレッジ・ナビゲーター(Knowledge Navigator)」というビジョンをビデオにして公開しています。ナレッジ・ナビゲーターは世界中にある情報資源にアクセスして、必要な情報を個人が理解できる知識に変えてくれる道具、21世紀のパーソナル・コンピュータの形として、アップルが研究していたものです。このビデオの中では、二つ折りの、ややごつい感じのハードウェアですが、アップルはこのときすでに、パーソナル・コンピュータは簡単に携帯でき、インターフェイスもタッチスクリーンになると考えていたことがうかがえます。
そして、もう一つのビデオ”High School 2000″は、1987年にアップルが描いた2003年11月16日のある高校の授業風景です。
このとき描かれていたナレッジ・ナビゲーターは、音声認識、音声合成、人工知能によって、文字通り「知識のナビゲーター」として、ユーザーと対話的に情報を収集したり、加工したり、整理したりしてくれるパーソナル・コンピュータでした。
今のiPadは、まだそこまでの力を見せてくれていませんが、モバイル通信インフラがさらに整備され、クラウド・コンピューティングが人工知能を組み込んだ情報サービスを提供してくれるようになるのも、そんなに遠い将来ではないでしょう。アップルが20数年前に描いていた世界が、ようやく実現される時代になったということなんでしょうね。