ラオ語を知るとわかるタイ語

 

先日、大学院のゼミ仲間との小規模飲み会で、博士課程後期在学中のYさんに勧められたのがこの本です。『国民語が「つくられる」とき ラオスの言語ナショナリズムとタイ語』(2008、矢野順子著、風響社)は、風響社のブックレット<アジアを学ぼう>の第2期として発行された5冊の中の1冊。

これはラオ語(ラオス語、ラーオ語とも言われます)が、タイ語に影響を受けながらも、国の言葉としていかにつくられてきたかがわかる本だそうですが、説明にタイ語との関係が語られているため、タイ語への理解も深まるんだそうです。

僕の認識では、ラオ語はタイのイサーン方言に近く、文字が異なるという程度の認識でしたが、そのラオ語の文字をどうするかという議論も国内であったそうで、こういうナショナリズムにも関わる議論は言語政策とも関連して、興味深い事例だと思います。

ご興味ある方はご一読、いかがでしょうか?

(僕はまだ読んでません… 近々、購入しようとは思っていますが…)

 

パンツのたたみ方

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タイに限らないですが、長期間、旅行に行く時、みなさん、着替えはどれくらい持っていきますか?

たとえば、10日間のタイ旅行。あなたは、下着を何セット持っていきますか? 10日間だから10セット? でも、アジア線エコノミークラスの飛行機で預け入れできる荷物の重量は20Kgまで。上に着る物も含めて、10セットというのは、いくら夏服のみでも、かなりかさばってきます。

そこで、僕はそのときの他の荷物との関係もあるんですが、たとえば、10日間なら半分ちょっとの6日分の着替えを持って行き、到着後、洗濯に出します。ホテルにもラウンドリーサービスがあるのですが、たいてい、ちょっと高い料金設定。

街中にはクリーニング&ラウンドリーのお店もありますが、宿泊しているホテルの近所にあるかどうかは、地域によると思います。ラウンドリーのお店はホテルが立ち並ぶ地域というより、カオサンのように、ゲストハウスがあるところにたくさんあったりします。洗濯料金も、他の洗濯屋さんはシャツ1枚いくら、靴下1足いくら、という料金体系なのに対して、カオサンは洗濯物1キロいくら、という格安料金に変わります。

ところで、タイで洗濯に出した洗濯物を受け取ると、パンツが僕の常識的たたみ方とは逆にたたまれています。というのは、男性用パンツで言えば、いわゆる社会の窓と言いますか、パンツの前と認識されている部分を外にして2つ折りされて戻ってきます。つまり、窓が見えた状態にたたまれています。洗濯物のたたみ方ですから、何が正しいとかいうことではないですし、日本でもいろいろあるのでしょうが、僕は自分では逆に、着たときに自分の前になる部分を内側になるようにたたみます。

このタイ式たたみ方は、あちこちの洗濯屋さんも、住んでいるときのメイドも、友人の家に泊まったときの友人の奥さんも、同じたたみ方だったので、タイでは標準的なたたみ方なんだと思います。あれ?もしかして、これって、日本でそうってことないですよね?僕だけが逆だったり??

洗濯物のことでもう一つ。

タイ人はほとんどの服にアイロンをかけます。シャツには必ずですが、Tシャツ、ポロシャツもアイロンをかけます。このアイロンの習慣は、もともと、虫などの卵が洋服の縫い目などにあってはならないということから行われていたという説がありますが、現在では、そういうことよりは、見栄えの問題のようです。アイロンがかけられていない服を着るということは恥ずかしい、だらしない服装をしていると思われてしまいます。

さきほど話した洗濯屋さんも、ほとんどはシャツなどはアイロンをかけてたたんでおいてくれます。(時々、アイロンは別料金としているところもありますが。)旅行中でも、タイ人に会ったりするときには、たとえポロシャツでも、ピシッとアイロンをかけていると好感をもたれるんじゃないかと思います。

 

※写真は毎回タイ旅行に持っていっているリモアのスーツケース(購入時)。前回の旅行のとき、家に帰りつく直前にキャスターが壊れて、先日、リモアの日本正規代理店である林五(はやしご)さんに修理依頼。今はキャスターだけ最新型リモアのデザインとなり… なんとなく変ですが、復活しています。あとは旅費さえできれば、いつでもタイに行けます(笑

 

タラート、タラート!

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タラートとは、市場の意味。

バンコクでは、住宅街でもビジネス街でも、人が多い地域で、ちょっとした空地があれば、小さな店を出す店主が集まって、すぐにタラートになってしまいます。 たとえば、シーロムの裏手にある空地では、昼間、ビジネス街で働くOLをターゲットに、洋服やアクセサリーの店が軒を並べたりします。あるいは住宅街では、あまり交通量が多くない道路の周辺を使って、さまざまな食材のタラートができたりします。

これらのタラートの店主たちは、それぞれが扱う商品の卸売りの市場から、その日に買ってきて売ったりしているわけです。ちょっとした商品知識、ちょっとした労力を費やすことで、いつでも商売が始められる…そんなところも、タイがいつも活気に満ち溢れている理由かも知れません。

 

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プライド?見栄っ張り!

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昔、大学時代からのタイの友人が、「タイ人は見栄っ張りが多い」と教えてくれたことがあります。

もちろん個人差があるんですが、でも、タイ人たちと付き合った経験をとおして感じることは、やはり、国民性として見栄っ張りで、プライドが高いという印象があります。そのことは、別に良いこととか悪いこととかいうことではありません。でも、それを念頭においてタイ人と付き合えば、それまで理解できなかったことタイ人の行動が、納得できるようになったりすると思います。

見栄っ張りなタイ人(?)にとって車に次いで重要なアイテムが携帯電話です。タイ語では「ムートゥー」と呼ばれています。実は、携帯電話は開発途上国にとっては、固定電話よりも手軽で普及しやすい通信手段です。タイも例外ではなくて、地方に住んでいる人が固定電話の設置工事を申し込んでも、何ヵ月も待たされるということがよくあるようですが、携帯電話なら、買ってくればすぐに使えるようになるという手軽さがあります。

そのような状況を考えれば、携帯電話を持っていることは、決して、見栄っ張りじゃないんです。携帯電話の端末も安いものなら新品でも4,000バーツ、中古品だったら、もっと安く手に入るし、プリペイド式のSIMカードを50~100バーツくらいで購入すれば、あとは通話する分だけ、リフィルカード(通話料の前払い)を買えば良いだけです。

携帯電話に関して、僕がタイ人は見栄っ張りだなぁと思うのは、1か月の家賃が3,000バーツ、4,000バーツという暮らしをしているのにもかかわらず、頻繁に最新の携帯電話端末に買い替えたりしていることです。以前、携帯電話を買うならMBKという話を書きましたが、このMBKに行くと、たくさんの若者、学生たちが、携帯電話を物色して歩いています。そして、ごく日常の風景として、彼らは数万バーツの値段の新型携帯電話を買って行ったりしています。

ちなみに、大卒の初任給が8,000バーツとも言われているのですから、給料の3か月分、4か月分を携帯電話の端末代として学生が使ってしまうのは、日本ではあまり考えられないことだと思います。でも、彼らにとっては、携帯電話の最新モデルを持っていることはクールなんです。

車でも新車を持って乗り回していることがカッコイイと考えているし、少し、お金に余裕がある人たちは、やはり車はベンツだと思っているわけです。常に他人の目を意識して、カッコイイものを身に着けていたいと思う気持ちが強いようです。

タイ人が見栄を張るためにお金を使ったりしているのを見ると、無駄だなぁと思うことがありますが、でも、彼らの視点で考えると、タイ人にとして大切にしている価値観というものがあるんだと思います。ただ、多くの場合、その価値観と支出する金額のバランスが取れないところが、タイ人の子どもっぽいところであり、タイ人といっしょに遊んでいる日本人にとっては、トバッチリを受けるポイントでもあります。

日本人である我々は、なるべく彼らのプライドを傷つけないように注意しながら、このトバッチリを受けないようにタイ人と付き合っていくことが大切だと思います。

 

お気に入りのフライト

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これはiPhone用アプリ”Flight”のスクリーンショットです。

ユーザーが自分でフライトを検索して登録するというアプリなのですが、もちろん僕は成田―バンコク便を登録しています。

そして表示されているのは、ANA915便。成田を17:30に出発して、バンコクに20:50に到着。いま、僕がバンコクに行く必要があり、どのフライトでも選べると言われたら、たぶん、このフライトを選びます。その理由は、現時点ではサービスのクオリティとして、ANAがベストだと思うからです。

UAのマイレッジプログラムにはまっている「マイラー」の人々は、ANAは割引航空券だとマイルが少ないとか、マイルの使用期限があるなどの理由で、ANAはダメだというようなことを言っているようですが(笑)、安全性が同じだとしたら、僕は、飛んでいるときのサービスのクオリティで飛行機を選んだほうが旅を楽しめる気がします。

それで… バンコク・リピーターであるあなたのお気に入りの航空会社は、どれですか?

住んでいる地域(出発する日本国内の空港)によっても、いろいろ変わってくるでしょうね。いつも成田から出発している僕から見ると、関空出発のフライトのほうが割安だったり、キャンペーンがあったりするような気がするんですが…? 隣の芝生は…ってことでしょうか。

4月から燃油サーチャージも下がります。 

5月の連休は、もう目の前。予約しましたか?

僕は5月の連休にタイに行くということはほとんどないんですが、例年、連休後の5月から6月の航空券は比較的安いので、連休後に行くことはアリです。格安航空券は、安いチケットから売れていってしまうので、計画を立てられるなら、早めに手配したほうがお得です。

夏休みにタイ旅行を計画される方も、ギリギリまで待たずに早めにプランするとお得なチケットをゲットできるかも知れません。(もちろん、旅程の変更やキャンセルで発生する手数料を考慮したうえでの早めの予約ですが。)

 

クール・イープン!?

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スナック菓子のパッケージに大きく書かれた「インゲンまめ」「にんじん」という日本語。

これらの商品はふつうのタイのスーパーで売られているスナック菓子。

しかも、スーパーで商品棚を見るとパッケージに日本語で書かれている商品は他にもたくさんあることに気づきます。

べつに、日本人をターゲットにした商品ではありません。

ふつうのタイ人が買っていく商品です。

タイはもっともCool Japanが広がっている国の一つなのだろうなぁと思うほど、日本語があちこちで使われています。

クール・イープン?(笑)

タイの街を歩いていると、スーパーの商品以外にも、いろいろなものがあると思います。

ぜひそういう写真を集めたいと思っておりますので、皆さんからの「こんなところにも日本語が使われている!」という情報をお待ちしています。

 

ちょっと違うんだな~

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2009年12月、友人(日本人♂)といっしょにサイアムスクエアを歩いていたら、Watson’sという薬局の前で、化粧品のキャンペーンガールが3人いました。他にも、男女、キャンペーンスタッフはいましたが、この3人が中央で、マイクを持って日本の化粧品を宣伝してました。

帰国してから、写真を見ていたら、「ん?」とあることに気づきました。

何か気付きませんか?

着物(と言っても浴衣ですが)、ちょっとおかしくないですか?

右端の女の子。

本人の左足外側で、浴衣の柄のズレがあります。

ってことは…?

この写真は、解像度を落としてしまったんで、確認は難しいかも知れないですが、僕はオリジナル画像を拡大してみて、やはり、右端の女の子の浴衣の着方がおかしいことを確認しました。

左前です。

日本でも、夏に浴衣を着る女の子が増えて、ときどき、左前の子を発見しますが、当然、タイのほうが、ちゃんとした着付けをしてあげられる人は少ないでしょうから、こんなことが発生してしまいますね。

洋服の場合、男は「右前」、女は「左前」ですが、着物の場合、男も女も、「右前」で着ます。

着物を左前に着せるのは、死者の場合だけですね。

あぁ、現場で気づいたら教えてあげればよかった…かな…

皆さんも、こんな間違いをみつけたら、正しい着方を教えてあげてくださいね。

自動改札にはさまれるな!

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BTSスカイトレインの自動改札で、ちょっと体をはさまれたことある人、多いのではないでしょうか?厳密には、はさまれるほどにはならないと思いますが、ゲートが閉まり、体にぶつかることは頻繁におきていると思います。

乗るために改札の中に入るとき、カード挿入口からカードを入れると、すぐに取り出し口にカードがでてきます。これをあわてて手にとってしまうと、ゲートは体がゲートを通過する前に閉まります。(改札内のセンサーを通過するとすぐに閉まるみたいです。)自分の体が自動改札の中に入るまで(つまり、なるべく改札の出口に近づくまで)カードは抜き取らないなど、対策をしたりしますが、結局は、素早く通過するということに尽きるようです。

また、目的地に着いて、改札を出る場合にも、カードを入れてゲートが開いたら、素早く通過しないとゲートが閉まります。これも、自分の体が改札の入り口に到着してから、カード挿入口にカードを入れ、ゲートが開いたら素早く通過ということを行います。

いずれにしても、ゆっくり歩いていると、閉まってしまいます(笑

なので、速く歩けない方、ベビーカーを使っている方は、改札付近に立っているガードマンに手伝ってもらって通り抜けてください。

改札脇には、両替や特別なチケットを販売しているBTSの窓口がありますが、その近くに通り抜け可能な出入り口があります。ガードマンに合図して、そこを通りたいと伝えて、チケットを渡せば、ガードマンがチケットを自動改札機に通してくれて、あなたを広い入口から入れてくれます。

あの自動改札もドイツ製なのかどうか分かりませんが、こういう体験をすると、日本の鉄道の自動改札機がとても優秀なことが、よくわかります。

 

※写真は、BTSの券売機。自動改札機だけを撮影した良い写真がなかったので、今日のところはこれで(笑)。今度、バンコクできれいに撮影してきます。