不都合な真実 (An Inconvenient Truth)


いま、日本では『不都合な真実(An Inconvenient Truth)』というタイトルの映画と本が話題になっていますが聞いたことありますか?
僕はどちらもまだ見ていないので、内容を褒めるということはできないんですが、この作者というか主演者というか、アル・ゴアという人の活動は賞賛に値すると思います。アル・ゴア氏は、クリントン政権のときに副大統領を務め、2000年の大統領選で、現ブッシュ大統領に敗れたのですが、ゴア氏が大統領になっていれば・・・。
アメリカ大統領の話は本筋ではないので、やめておきましょう。
ゴア氏は、1992年に「地球の掟 文明と環境のバランスを求めて」という本を書いて、温暖化防止について訴えかけています。そして、映画、『不都合な真実』では、彼の講演やセミナーの映像を編集して、地球温暖化の現状を理解できるようになっているらしいです。
アメリカは京都議定書に署名していない国。これまでは地球温暖化については見ても見ないフリをしてきたのだと思います。しかし、この映画や本のおかげで、ついにアメリカの企業経営者たちも、この事実を無視できない状況に追い込まれてきたのではないでしょうか。一般の人々の地球温暖化への関心が高まると、経営者たちも、政治家も、知らないフリをしているわけにはいかないからです。
ところで、ツバルという国を知っていますか?
インターネットを使っていてネットサーフィンしていると、****.TVなんていうドメインを目にする機会も多いのではないでしょうか? この.TVは、ツバルという国のカントリーコード(トップレベルドメイン)です。
ツバルは南太平洋に浮かんでいる9つの島からできている小さな国です。この島は珊瑚でできている島(環礁)で、すべての島の面積を足しても26k㎡(品川区ほどの大きさ)しかないそうです。地球温暖化の影響で、いま、海面がどんどん上昇しています。ツバル周辺の海面も75cmほど上昇したと言われていて、国土が海に侵食され始めています。
沈みそうになっているのはツバルだけではありません。水の都ベネチアもまた、水面情報の影響を受けて、頻繁に水が町の中が冠水して、水が溢れるようになりました。また、日本の国土の一部も、水面がさらに上昇すれば、海になってしまうことにもなります。
近年、日本周辺では、海流が変わってしまって、これまで見ないような魚や海獣が見られるようになったりしています。また、今年は世界的に暖冬のようで、1月のニューヨークを半そでシャツで歩いている人まで出ています。
寒がりの人は暖冬は歓迎と思うでしょう。でも、そのような変化が地球規模で起きると、海流が変わり、気流が変わり、自然環境が変わり・・・ 我々の生活に大きな変化が起きようとしています。
たぶん、一部の日本企業にとっても『不都合な真実』でしょうが、僕たちはこれ以上、見てみぬフリをしてはいけないところまで着てしまったのではないでしょうか。この映画や本がきっかけとなって、世界各国の政治家や経営者たちが、もっと高いレベルの意識をもって地球温暖化に取り組んでくれることを期待したいと思います。

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