タイフェスティバル2005


今年で第6回を数える『タイフェスティバル2005』が、5月14日と15日の二日間、東京の代々木公園で開催されました。以前は「タイフードフェスティバル」と呼ばれていたのですが、出店者が飲食店だけでなく、タイに関する様々な企業や団体が参加しているため、このような名称に変更されたのだと思います。

出店者がいろいろとは言え、会場に入ってすぐに感じるのはタイ料理の匂いです。料理や食材や果物の匂いが混じりあった、タイの薫りとでも言うんでしょうか。あの匂いを嗅ぐと、タイへの強い郷愁にかられます。「タイに行きたい・・・」いや、「タイに帰りたい・・・」と。

去年、僕はタイに住んでいたために、このイベントを見に行けませんでしたが、今年、行ってみて、その盛況さには驚かされました。出店者も増えているのでしょうが、見に来ている人の数が格段に増えていました。会場に入ってすぐに見えるのは、黄色い「フルーツ市場」(タラート・ポンラマーイ)です。以前は、このような大規模なフルーツ売り場はなかったし、この売り場のおかげで、タイのフルーツの香りが辺りにただよって、より一層にタイの雰囲気を演出してくれていました。

出店者の多くは飲食店ですが、雑貨屋さん、マッサージ屋さんなどもあり、また旅行代理店やタイへのロングステイを斡旋している企業もありました。中にはトゥクトゥクを998,000円で販売している会社もあり、5月14日午後2時時点で既に2台が売れていました。

さて、僕はトゥクトゥクは買いませんでしたが、久しぶりにクロスタービール(300円)を飲み、ちょっとタイの薫りを楽しんできました。ステージでは日本人ボーカルで、タイポップスが演奏されていました。会場にはタイ人も多く見かけられましたが、小さな子どもを連れた家族連れなどの姿も多く、タイというブランドが一般に普及してきたことがわかります。
来年はこれ以上の人出が予想されると思うのですが、もう、あの会場の広さでは収容できないと思います。今年の状況ですら、明治神宮の初詣のように、歩く人たちが大渋滞している状況でした。せっかく、いろいろなタイ料理を買って食べたいと思っても、買うためにも長い列、買ってからも食べる場所がない状況では、タイを楽しむことができなくなってしまいます。主催者の方々には、来年に向けて会場のこと、来場者の導線のこと、十分検討していただきたいと思います。