タイで自動車運転免許を取る!

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「タイで自動車運転免許を取る!」と言っても、ここでお話するのは僕の体験談です。ですから、日本で既に運転免許を取得していることが前提のお話になります。また、もう一つの前提はノンイミグラントビザでタイに滞在していることです。残念ながら観光ビザでは、運転免許を取得できません。
もしも、ノンイミグラントビザでタイに住んでいる方で日本で運転免許を取得していない方は、タイで試験を受けて免許を取るという方法があります。日本の運転免許から書き換える場合も、新しく免許を取得しようとする場合にも、『バンコク便利帳』(タイでは399バーツ、日本では2381円+税)に出ていますので参照してください。この本には、タイで生活しているときに遭遇するさまざまな事柄についての情報が掲載されているので、長期滞在される方にはオススメです。タイでは紀伊国屋書店、東京堂書店などの日本語書籍の書店で販売されています。日本でも一部の書店で販売されていますので、タイに行く前に読みたい方は入手してください。(でも、待てるならタイで買ったほうが、かなり安いです。)
ご紹介した本を読めば、手続き方法はわかってしまうので、この先を読まなくても良いかも知れないですが・・・(汗)
2004年1月、せっかくタイに住んでいるのだから、タイの運転免許を取ろうと思い立ちました。試験を受けてみたいような気もしましたが、大変そうなのと、平日は仕事があるため自由時間があまりないので、最短時間で取れる方法を考えることにしました。
日本の運転免許を持っている場合、さきほどの『バンコク便利帳』には次の書類が必要と書かれています。
1.申請書
2.パスポート
3.日本の免許証
4.免許証の翻訳証明
5.在留証明
6.健康診断書
7.写真2枚
8.手数料
では、それぞれについて、補足をしてみましょう。
1.申請書
行ってからもらって書けば良いです。
2.パスポート
今、有効な日本のパスポートを持っていきます。先ほども書いたように、ノンイミグラントビザがないと申請できません。それで、パスポートはコピーを提出することになるので、行く前にパスポート番号や有効期限が書かれているページ、ノンイミグラントビザのページをコピーしておくと、申請するときの手間が省けます。ちなみに、コピーには余白にサインをしておきましょう。タイではこのように身分証明書などの重要書類をコピーする際には、必ずコピーに本人のサインをすることになっています。
3.日本の免許証
これもコピーとともに持っていきます。コピーにはサインを忘れずに。
4.免許証の翻訳証明
これは大使館領事部で発行してくれます。パスポート、免許証を持って領事部に行ってください。在留届が出ていないと受け付けられないのかも知れません。いずれにしても在留証明も必要なので、在留届を出してから、証明書の発行を申請してください。発行までに日数がかかりますので、注意してください。手数料1690バーツ。
5.在留証明
英文の在留証明は正式には『在留届出済証明』というようですが、とにかく在留届に書いた住所を証明してくれるものです。日本語の在留証明では受け付けてもらえないので、英語の在留証明をもらってください。これも大使館領事部です。発行には日数がかかります。手数料810バーツ。
参考:在タイ日本大使館領事部『旅券・証明窓口サービスについて』
6.健康診断書
これは街角にあるようなクリニックでOKです。バンコク病院のようなところでも、もちろん、運転免許用の健康診断書を書いてくれますが、数百バーツかかります。僕は、プラトゥナームの小さなクリニックに入って、運転免許用の診断書が欲しいと言ったところ、何も調べず、その場で書いてくれました(汗)・・・50バーツ。
7.写真2枚
『バンコク便利帳』には3×4 cmの写真が2枚と書かれていますが、これがちょっと怪しいです。というのは、僕の免許証には2.5×2.5cmの写真が貼ってあるからです。3×4cmの写真を切って貼っても顔の部分が大きなものになってしまうからです。僕が行ったときは、3×4と2.5×2.5と両方を持っていったような気がします。僕の場合、いつも証明写真を多めに持っているので、トラブルにはならず、あまり記憶に残っていないのですが、写真のサイズは重要だと思います。でも、申請する場所、つまり陸運局でも証明写真が撮れるので、お金させあれば、写真のことは解決できます。
8.手数料
105バーツです。免許の手数料より、大使館の証明書の手数料のほうが、たくさんかかります。
これらの書類を持って、自分の居住地区を管轄する陸運局に行きます。僕の場合は、チャトゥチャックの本局だったので、人が多く、かなり時間がかかりました。初めて申請する場合には、書類をもって色覚検査の場所に行ったり、させられましたが、なんとか無事に1年間有効な免許をもらうことができました。
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苦労したのに1年だけ?そうなんです。最初は1年間だけなんです。ところが、2005年1月に免許の更新をしたところ、5年間の有効期間がある免許になりました。どちらにしてもタイで車を運転することは滅多にないのですが、免許証を持つもう一つの利点はパスポート番号も記載してくれるということです。外国人としてタイに住んでいるとき、本来は身分証明としてパスポートを常に携帯すべきなのでしょうが、パスポートの紛失のリスクを考えると、なかなかパスポートを持ち歩く気にはなれません。そこで、僕は、とりあえずパスポートのいろいろなページをコピーして、これを携帯していたのですが、さらに運転免許証を持っていれば自分のタイの住所が明記されている写真付きの身分証明書なので、身分を明確にできるという安心感がありました。(実際には警察官に身分証明の提示を求められたことはありませんが。)
また、タイではディスコなどお酒を販売している店に入る際に年齢チェックをしているときがありますが、そういうときに免許証があると生年月日の欄があるので役にたちます。もっとも、僕の場合、顔を見ていただければ、もうお酒を飲んでもいい年かどうか、すぐにわかると思うんですが、それでもときどき提示させられることもありました(嬉)。
僕の場合には、車の運転の必要性があって免許を取ったわけではありませんが、僕とは逆に本当にタイで車を運転される方、特に3ヶ月以上滞在してレンタカーを運転される方などは、国際運転免許ではなくタイの運転免許を持っていることが必要となる場合があるようですのでご注意ください。

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