「タイ式(タイ文化・習慣)」カテゴリーアーカイブ

チェンマイも暑い?

チェンマイ出身でバンコクに住んでいる友人が、今年はチェンマイには帰省しないからと言って2月に帰省していました。話を聞くと、4月にチェンマイに帰ると、暑くて眠れないから、というんです。
チェンマイはタイの北部にある都市。タイではバンコクに次いで2番目の規模とされていますが、バンコクに比べると、かなり田舎の町という印象があります。それでも、大学、病院など、さまざまな施設もある町。さすがに北に位置しているので冬は夜から明け方にかけて、かなり冷え込んだりする地域です。
しかし、そういう地域だからこそ、郊外の一般の家にはエアコンがなかったりします。ほとんどの時期はエアコンは不要ですから、わざわざ取り付けていないんです。が、4月はチェンマイでも暑い。エアコンはない。暑くて眠れない…ということになるわけです。
観光客が行くような場所は、ちゃんと空調がきいているはずですから、そんな心配はないですが、それでも、4月はチェンマイでも暑いという心構えは必要かも知れませんね。

ソンクランがやってくる!!


タイは、今が真夏!
学校などは、今が夏休みシーズンです。
と言っても、英語で教えている大学プログラムなどは夏期講座などを開いていることもあるので、一概に学生はみんな暇というわけではないですが。
さて、タイの4月といえば、「ソンクラン」です。
ソンクランは別名「水かけ祭」。
タイのお正月とも呼ばれていて、バンコクに出稼ぎに来ているタイ人の多くは、故郷に帰省します。
ソンクランはカレンダー上は、4月13日~15日と決められています。でも、地方によって、イベント期間を拡大したり、あるいはちょっとずらしてイベントを開催している場合があります。
ノンカイ 4月6日~18日
コンケン 4月8日~15日
ナコンパノム 4月13日~15日
ソンクラー 4月13日~15日
チェンマイ 4月13日~15日
ナコンシータマラート 4月11日~15日
プーケット 4月13日~15日
アユタヤ 4月13日~15日
パタヤ 4月16日~19日
会社、お店などもお休みになるところが多くなります。
外国人でも街を歩いていると、水をかけられます(笑
頭から、びっしょりになる可能性もあるので、外出時は濡れてもいいという覚悟をして、それなりの服装を着てください。携帯電話、デジカメなど、濡れると壊れるものは、Ziplocなど密閉できる袋などに入れて持ち歩きましょう。革のバッグや財布なども濡れると困るので、なるべく使わないようにしましょう。
この時期、外を歩いていて水をかけられて怒るのは野暮というものです。濡れるの覚悟で外出しましょう。
また、水だけでなく、白い粉を水にといたものを顔に塗られたりします。縁起ものなので、どんどん塗ってもらいましょう(笑
タイで一番暑いこの時期、水かけ祭でぱーっと盛り上がりましょう!

出家する!?


タイでは一般の男性が出家することがあります。人生のうち、一度くらい、一定期間出家して、環俗するわけです。期間もいろいろで、個人のスケジュールに合わせて、また、お寺側のルールに従って出家します。
ブワット(出家する)
学校が休みの期間に、こどもをお寺に集めて合宿のようにブワットさせるなんてこともあるようですが、大人になってから、1ヵ月とか3ヵ月とか、区切られた期間だけ、出家する習慣があります。これは自分の来世のために徳を積むという意味もあるのでしょうが、どちらかというと親孝行の意味合いが強いようで、親は息子が出家してくれると嬉しいようです。
出家する際には、俗世間から離れるための儀式があり、重要なのは剃髪です。髪を剃るだけでなく、眉毛も剃って、仏に仕える身となります。お寺によっては、外国人も受け入れているところがあるようで、日本人も含めて、外国人で出家経験がある人も少なからず存在するようです。
タイのお坊さんは、とても尊敬される立場です。人々は丁寧なワイ(合掌)をしてあいさつしてくれますし、病院に行っても無料で治療してもらえます。たとえ、1ヵ月だけのにわか坊主であっても、出家している期間はお坊さんとして扱われるのです。だからと言って、出家してまで病院に行くこともないですが。
タイ語を一生懸命に勉強している頃は、僕も一度は出家してみようかと思っていましたが、でも、最近は、眉毛がない姿をさらすのはどうかなぁと思ったりもしています。
でも、まぁ、いつか、機会があったら、短期間の出家はチャレンジしてみたいと思っています。

「シアダイ(もったいない)」~大切にする心~

「もったいない」という価値観は日本特有のものではありません。
タイ語にも「シアダイ」という言葉があり、何かをムダにすることはとても残念なことだという価値観があります。たとえば、レストランで食事をするとき、たくさん注文して食べきれずに残してしまうことは「もったいない」と思うわけです。
ただし、我々日本人はタイ人に食事に招待されたときに、食べきれないほど料理を出されるという経験をします。残すのはもったいないなぁと思っても、とうてい食べ切れないということもしばしばです。これは、「もったいない」という日常の価値観があっても、お客さんや友人をもてなすという価値観が勝る例です。タイの場合、残った食べ物を持ち帰ることは可能な店が多いので、できれば持ち帰ってあげることで、「もったいない」気持ちを軽くすることができるでしょう。
シアダイは、日本語のもったいないと同じような場面で使われる言葉です。ただ、その「もったいない」という気持ちとは別の価値観が優先することがあります。たとえば、タイでは中流以上の家庭ではメーバーン(お手伝いさん)を雇っていることが多いです。日本人の価値観からすれば、あまり家も大きくなく、専業主婦が家にいれば、メーバーンは不要でしょう。でも、タイではメーバーンを雇うことで、雇用を創出しているということになります。お金がある人がお金を使うことで、そのお金が循環し、貧しい人にも回っていきます。お金がある人が倹約をすると、貧しい人の仕事もなくなってしまいます。だから、メーバーンを雇うことは「もったいない」ことではないんです。
タイではケチな人は嫌われます。「キーニャオ(けち)」と呼ばれてしまいます。倹約家であることが「もったいない」精神の実践者として評価されるのではなく、タイでは、人、物、お金を大切にするということが「もったいない」精神の根底に流れているのです。

アップナーム(シャワーを浴びる)

先月、僕がバンコクに行ったときには、かなり暑くてビックリでしたが、そんなバンコクも今は乾季らしく、涼しいようですね。バンコクではちょっと涼しいくらいの気候ですが、チェンマイなどでは朝晩はかなり寒くなる時期です。
タイ語で「アップ・ナーム」という言葉がありますが、これは「水を浴びる」という意味で、「シャワーを浴びる」という意味で使われます。が、たとえば、安いアパートに住んでいるタイ人学生などは、部屋では冷たい水しか出てこないので、アップナームするときには本当に「水を浴びる」わけです。
この時期、スーパーに行くと電気温水機を山積みにして売っていたりします。これをバスルームの壁に取り付けて、水道からの管をつないで、温水シャワーが浴びられるようにしている家もありますが、学生アパートではそんな贅沢はありません。
そのため、この時期にシャワーを浴びると、バンコクでさえかなり寒いようです。僕も、数年前の2月に、チェンマイの友人宅に泊めてもらったときには、母屋とは別にトイレと水浴びのための簡素な建物があり、気温も低い中の朝晩の水浴びは、修行のように寒かったことを覚えています。
このように乾季にアップナームするのは寒いのですが、タイ人は基本的に朝晩シャワーを浴びます。ほとんどの人がカラスの行水のようで、短時間で水浴びするようですが、それでも朝晩水浴びして身奇麗にしておくことがエチケットだと思っているのです。

Tシャツにもアイロンがけ

タイ人はきれい好きで、朝晩、シャワー(アップナーム)を欠かしません。
まぁ、でも、本当に、水あびなんで、あまり時間をかけないですが。
これに加えて、身だしなみで大切なことは、服にアイロンがかかっていること。
Tシャツ、ポロシャツ、ジーンズでも、とにかく、アイロンをかけていないと、いけません。
僕がタイに住み始めたとき、週に3回、午前中にメイドさんに来てもらうことになりました。不動産屋さんの紹介で、初めてそのメイドさんに会った日に、一緒にスーパーに出かけて生活に必要な物を買い揃えたんですが、彼女がまず買ってくださいと言ったのが、アイロン台とアイロンでした。もちろん、洗濯洗剤や柔軟剤なんかも、やまほど買い込みましたが。
一説によると、昔、衛生状態があまりよくなかった頃、外で干してある洗濯物に昆虫が卵を産みつけたり、虫がついたりすることがあるので、その対策としてアイロンをよくかけていたと聞いたことがあります。でも、これが真実かどうか、僕としては未確認。
とにかく、現在では、外干しでないこともあるんですが、それでも、ピシッとアイロンがかかっていないといけないんです。だらしなく見えるということのようです。
タイには、よく、洗濯屋さんがあり、長期滞在する外国人は、そういう店に洗濯物を出しますが、洗濯を頼む際に、アイロンをかけるかどうか、聞かれます。アイロンをかけるほうが、ちょっとだけ、高くなります。
このアイロンがけ、ものによっては、なかなか、テクニックが必要なようで、一人でアパート暮らしの女の子なども、プリーツ・スカートなどは、同じアパートに住んでいるアイロンが上手いおばちゃんに20バーツくらいでお願いすることもあるようです。
ビジネス、プライベートにかかわらず、タイ人との付き合いがある方は、なるべくアイロンがかかった服を着られることをオススメします。

選挙のための禁酒

昨日、バンコクから日本に戻ったのですが、タイでは先週末は酒の販売が停止されていました。
金曜の午後6時以降、日曜日まで、お酒の販売は禁止。
販売が禁止ということは、レストランなどでも飲めない、ということです。
と言っても、金曜日の夜、知り合いの日本人と行ったタイ料理レストランでは、ふつうにシンハービールを飲めましたが、ビアガーデンのようなところは店を閉めていました。
これは、選挙のための禁酒です。
本選挙は12月23日(日)ですから、今週末も禁酒デーとなりますが、先週末は12月22日、23日が不在者投票日だったため、その前の日から禁酒となりました。
ということで、タイ在住のお酒好きな皆様には不便だとは思いますが、金曜日までに必要な分の買いだめをオススメします。

卒業式の栄誉

タイの国立大学の学生は、ちゃんと単位を取れれば、学年が終わる2月頃に卒業をします。
ところが、国立大学の卒業式の時期はバラバラです。たとえば今年は、チュラロンコン大学(タイの東大?)の卒業式は7月でしたが、タマサート大学の卒業式は9月でした。他の大学がいつだったかは知りませんが、いろいろな時期に卒業式が行われます。
既に就職した卒業生たちは、この日、卒業式会場に集まって卒業証書を受け取ります・・・ そして、この卒業証書を手渡すのは王族のどなたかです。王子や王女が各大学の卒業式に出席して、一人ひとりに卒業式を手渡すんです。
ですから、タイ人にとっては卒業式に出て、王族のどなたかに卒業証書を手渡してもらえるというのは、とっても栄誉なことなのです。ふつうに生活していると王族に直接会うことすらないのに、卒業証書を渡してもらえるというのはきっと一生の思い出になるんでしょう。
僕は学部のときはどうやって受け取ったか、あまりにも昔のことで記憶が曖昧ですが、たぶん一人ひとりではなかったと思います。アメリカの大学院のときは学部長(Dean)から一人ひとりが手渡されました。やはり、セレモニーの中で、仲間や家族、友人が見守る前で、卒業証書を受け取るというのは、とっても感動をしたことを思い出します。

触ってはいけません! ~Space for Monks~

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タイの街を歩いていると、よくお坊さんと遭遇します。お坊さんは、街の風景にとけこんでいて、移動には公共交通機関を利用することが多いのです。またタイでは、男性は短期間出家することもあります。出家の期間は人それぞれで、1週間のこともあれば、もっと長いこともありますが、出家している間はお坊さんであり、周囲の人にもお坊さんとして扱われ、敬われます。タイでは、子どもは親孝行として、このように短期間出家することもあり、また、自分の心の浄化のためにも出家しているんだと思います。
さて、タイのお坊さんには、守らなくてはならない戒律がたくさんあるのですが、日本のお坊さんの世界とは違うんだなぁと思うルールに、女性に触れてはいけないという決まりがあります。日本では結婚もできる宗派があると思うのですが、タイでは指1本、触れてはいけないのです。これは性欲を断ち切るために、女性に触れてはいけないというルールができたのだと思いますが、このため、混雑した乗り物などでは、女性はお坊さんに触れないように配慮してあげなければなりません。
写真は、チャオプラヤ川を運行しているエクスプレスボート内に書かれている”Space for Monks”というサインです。乗船入口から階段を下りてすぐのあたり、座席が並んでいる後ろの位置にあって、お坊さんは人にぶつからないように、ここに立つということなんでしょう。
でも、ときどきニュースで、どこかのお坊さんがお酒を飲んで、女性を部屋に連れ込んで淫らな行為をしていたなどと聞くことがあります。
僕なんか、煩悩の塊みたいなものですが、そういうニュースを聞くたびに、お坊さんもなかなか煩悩は捨てられないんだなぁ~と思います。

ペットボトルの水はストローで飲む

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タイでは、タイ人も水道から出る水は飲みません。(と言っても、中には飲んでいる人もいるでしょうけどね。それに、僕の知り合いの日本人は、平気で水道の水を飲んでました。)そこで、飲料水はどうしているかというと、タイ人家庭の多くは、大きなタンク入りか、あるいは瓶入りの水を配達してもらっていることが多いようです。デパートや人が集まるところにあるフードセンター(英語ではフードコート、いわゆるクーポン食堂)などでも、食事を買うのと同様に飲み物を買いますが、水が飲みたい人はペットボトル入りの水を買うことになります。
フードセンターでは、氷を入れたカップも買って、そこに注いで水を飲むこともありますが、タイでは飲みものを飲む場合には、ふつうストローを使います。ボトル入りの水を飲む場合にも、日本のように、直接、ボトルに口をつけずに、ストローを刺して飲みます。これは、コンビニで水を買った場合にも同様で、必ず、ストローをつけてくれます。ボトル入りの飲み物もストローを使って飲むのが基本なんです。
ちなみに、フードセンターで食事のときにボトル入りの水を飲んでいて、飲み残した場合、多くのタイ人はそのまま飲み残しのボトルはテーブルに置いていきます。一方、日本人はほとんど飲み残しが入ったボトルを持って席を立ちます。おそらくタイ人は、喉が渇いたら、また何かを買って飲めば良いと思っているからで、飲み残しのボトルを持ち歩くのは邪魔だと思っているんだと思います。
そんなタイ人でも、出先で喉が渇いて水のペットボトルを買って飲むときは、ボトルとストローを持ち歩くことになります。こんな場合、一口飲んだ後、ボトルとストローをどうするかというと、ストローはボトルの中に入れたまま、フタをします。ストローが長いものの場合には、先っぽを折って、フタが閉まるように中に押し込みます。短いストローの場合、ボトルの中に落としておきます。
日本人の僕からみると、だったらストローは捨てちゃって、ボトルだけ持ち歩いて、飲むときは直接口をつければいいんじゃないかと思うんですが、これがタイ・スタイル。直接口をつけて飲むのは下品だと思うのか、あるいは不衛生だということでそういう習慣になったのかは定かではないですが、とにかくタイ人は飲み物を飲むときにはストローを使うのです。