昨日、タイ王国大使の講演を見に早稲田大学に行きました。
「日タイ修好120周年」と題したものですが、講演とかレクチャーというほど、まとめられたスピーチではありませんでした。
スウィット・シマサクン(Suvidhya Simasakul)タイ王国特命全権大使。
講演会の会場に入場するときに、タイ大使館広報文化部が発行した小さな本を手渡されました。
講演では、大使はこの本の中からいくつかの出来事や日タイの交流の証拠になるものを抜粋して、日・タイの長い友好関係について語られていました。
まったく原稿のないスピーチであったわりには、大使の人柄の力もあるのでしょうが、とても和やかに興味深く、お話をうかがうことができたと思います。
この小さな本、思いのほか、よくまとまっているような気がします。
最初、手渡されたときには、よくある観光パンフレットのような内容かと思ったのですが、開いて読んでみると、僕も初めて聞くような話がたくさんありました。例えば、東京女子大学の創設者、安井てつが、タイに3年間滞在して、タイで始めての女学校「ラーチニー女学校(皇后女学校)」を創設した話。あるいは、沖縄の泡盛は、タイのラオロンが伝わって、沖縄で作られるようになった話・・・など。
もっと大きな版形の本にして、内容も詳しく作っていただけると嬉しかったなと思いましたが、この本の目的は学術資料ではなく、長く続いている日本とタイの友好関係を一般の人たちに知ってもらうことなのですから、これはこれで良いんだという気がしてきました。
タイ王国大使館に行けば、たぶん、入手できるのではないかと思いますが、その他イベントなどでも配布されているのだと思います。機会があったら、ぜひ手にして、日本とタイの友好交流の歴史を読んでみてください。
※会場内は撮影禁止だったので、大使の写真はありません。残念。