ソンクラーンはタイのお正月。
タイには3つのお正月があると言われています。
1つめは、太陽暦のカレンダーで1月1日を迎えるお正月。どちかというとタイ人は大晦日のカウントダウンを欧米の習慣から取り入れているようで、1月2日から仕事を始めたりしています。
2つめは、旧正月。これは中華系のタイ人が祝うお正月。すべてのタイ人が中華系ではないのですが、中華系の会社の中には休みになるところもあるようです。
そして3つめが、ソンクラーン。これはタイにとっての本当のお正月。地方から出てきて都会で働いている人たちは一斉に帰省します。ちょうど日本のお正月のように、田舎に帰って家族と過ごすのが本来のソンクラーン。
ソンクラーンのときには、家族でお寺に行ったり、親戚に挨拶回りをしたりしているところも日本の正月によく似ています。
しかし、ソンクラーンは「水かけ祭」としても有名です。
本来は伝統的な儀式の中で、手に水をかけるということがあるのですが、この時期、タイは最も暑い季節なために、みんなで水をかけあって遊ぶお祭りになってしまいました。
その「水かけ」は、かなりエスカレートしていて、道路脇で車が来るのを待って水をかけたり、あるいはピックアップトラックに大量の水を積んで、街中を走り回り、歩いている人などにどんどん水をかけたりします。
この時期、外を歩いていると水をかけられることは仕方のないことで、外国人でも例外ではありません。怒っても仕方ないので、水に濡れても良いような服装を着て、貴重品などはZipLockの中に入れて持ち歩きます。