ソンクラーン

タイには3つの正月があると言われます。
最初の正月は太陽暦のカレンダーで新年を迎えるときです。
が、これは大晦日のカウントダウンのほうが盛り上がるという意味で、欧米スタイルのお正月の迎え方。実際にはカウントダウンで力尽きて、1日はのんびり過ごし、翌日から仕事、みたいな雰囲気だと思います。
2つめのお正月は、旧正月。
旧暦でお正月を祝うもので、特に中華系のタイ人にとっては大切なイベント。中華系の会社の中には、この間、お休みになることもあります。しかし、中華系でないタイ人にとっては、あまり重要な行事ではないし、役所や一般企業など、ふつうに営業しています。
3つめのお正月は、ソンクラーン。
今年は4月13日から17日(振替休日)までがソンクラーン期間です。タイで最大のお正月行事。企業やお店など休業するところが多く、バンコクなどの都会に出て働いている人の多くは帰省します。
ソンクラーンは水かけ祭りとしても知られています。
日本では夏と言えば8月ですが、タイでは4月が1年の中で最も暑い時期で、水をかけあるのには良い季節なのですが、外を歩くときには注意しなければなりません。というのも、どこから水をかけられるか、わからないからです。この水かけ祭りの時期は、道路を歩いていても、水鉄砲で水が飛んできたり、トラックに水を積んだ車が水を撒き散らしたり、とにかく、水浸しになる覚悟が必要な時期です。
僕は、この時期、タイにいる場合には、ZipLocに携帯電話とかお財布を入れています。頭から水をかけられても大丈夫なように対策をしているわけです。
水をかけられても、怒ってはいけません。
だって、水かけ祭りなんですから。
そういう時期に、そういう習慣の土地にいる以上、怒ることのほうが間違っています。タイ人でも、そういうのがイヤな人は家から外に出ないようにしているようですので、もしも、イヤならこの期間、外出しなくてもすむように食糧を買い込んでこもってください。
でも、お祭りは楽しんだ者勝ちです。
いっしょに、水浸しになって楽しんでしまうことをオススメします。
※交通事故に注意!
ただ、この時期、とっても交通事故が多発します。
ほとんどが飲酒運転が原因だと思いますが、とにかく交通事故による死者が多い時期です。たぶん道路を走っている車にも、飲酒運転車が増える時期だと思われますので、外出するときには水鉄砲だけでなく、暴走している車などには十分に注意してください。