タイの英字新聞The Nation”のWebSiteに掲載された最新ニュースによると、大晦日と元日未明の連続爆弾テロによって死亡した人は3人、負傷者は38人(うち、外国人9人)を数えました。日本人の被害者がいないために、日本ではあまり大きく報道されていませんが、新年早々、悲しい事件です。もうこれ以上、犠牲者が増えないことを祈ります。
Surayud Chulanont首相は、今回の事件は国内の政治グループの犯行で、権力を奪われた人たちの犯行であることを示唆しましたが、タクシン元首相やそのサポーターたちの名前は挙げなかったということです。が、現在の政府が不安定であることを印象づけるための行動と思われるとのことです。
現在の軍事政権に対して反感を持っているのはタクシン元首相の一派であることは明白ですが、まさかそんなことを・・・。そう思う方も多いでしょうが・・・ タイ人というのは、しばしば「まさかそんなことを・・・」という、子どものような判断・行動をすることがあります。かなりの利権が絡んでいるだろうし、簡単にあきらめられない人々は少なくないんでしょう。そう考えると、その可能性を否定できません。
でも、犠牲者を出してしまったことは失敗だったのではないかと思います。彼らは、現在の軍事政権を悪、自分たちを正義として位置づけたかったのでしょうが、罪も無い人を爆弾で殺すことは殺生を禁止している仏教の教えに反しています。これでは民衆を味方につけることが難しくなってしまいます。