同時爆破テロ・・・バンコク中心部でさらに2箇所

年明け直後に、さらに2つの爆弾が爆発しました。
一つは、プラティナームの運河にある船着場のタイヤに隠されていた爆弾で、すぐそばのレストランで食事をしていた外国人とタイ人が負傷しました。外国人の1人は、この爆発で片足を失ったということです。もう一つは、ゲイソーンプラザとCentral World Plaza側とを結ぶ歩道橋で爆発したようです。カウントダウンイベントは午後8時にキャンセルとなったものの、まだ多くの人が出歩いている状況だったようです。
日本の朝日新聞の報道では、外国人を狙った犯行をほのめかすような文章ですが、31日の6箇所の爆発の場所は、いずれも外国人の立ち回り先ではないと思います。
①Victory Monument(戦勝記念塔)・・・バンコク周辺への移動に利用するバスターミナルがある地域で、爆発現場はCenter Oneという若者向けのショッピングビル前だったようです。
②クロントイ 中華系神社近くのゴミ箱
③サパンクワイ交差点
④Seacon Square・・・ショッピングモールの駐車場。バンコク中心部から離れているので、外国人が気軽に行く場所ではないです。
⑤ノンタブリの交差点・・・ノンタブリはバンコクの北に隣接する市です。
⑥スクンビット62・・・ スクンビットは日本人や外国人が多く住んでいると言われますが、スクンビットとは通りの名前で、東西に伸びる長い幹線道路です。爆発したのは、高速道路を出てスクンビットに入る付近のようで、外国人がウロウロしている場所ではないです。
年明け直後の2つの爆発は、いずれもCentral World Plazaの近くなので、予定通りにカウントダウンがされていたら大惨事だっただろうと指摘する向きもありますが、一連の爆弾テロは、人を傷つけることは目的ではなく、どちらかというと傷つけることは避けながら爆発させているような気がします。傷つけることが目的なら、31日の6時30分の爆発は意味がなく、カウントダウン会場で爆発させれば、かなりの犠牲者が出たと思います。
プラトゥナームの船着場は、バンコクの東のほうに住んでいる人たちの通勤・通学の足にも使われている交通手段に影響を与えることが目的だったのではないかと思います。結果的に大怪我をさせてしまっていますが、それが目的ではなかったように思えます。
ゲイソーンプラザの前の歩道橋(電話ボックス)というのは、近くに、多くのタイ人に信仰されているエラワンが祀られていて、いつも多くの人がお参りに来ています。そのことに注目すると、外国人を狙ったというよりは、タイ人の目につく場所を標的にしていると思います。
一連の爆発は大きな道路、幹線道路沿いで発生しているので、犯人は爆弾を車で運んできて、直前に置いて、立ち去ったのではないかと思います。また、それらは、ふだんタイ人が通勤・通学のバスなどから見える場所です。以上のことを鑑みると、タイ人に対する脅し、アピールだと思われます。
おそらくは人を傷つけることは目的としていないと思われますが、使われている爆弾の量が多いようなので、たまたま近くにいると犠牲になってしまいます。爆発している場所は、バンコクの中心部に移ってきていて、今後も、さらに爆発させるかどうか、犯行声明もない現状では判断できません。
バンコク中心部で行動される際には、あまり人が集まるところに近づかないことをオススメします。

「同時爆破テロ・・・バンコク中心部でさらに2箇所」への2件のフィードバック

  1. 明けましておめでとうございます。
     本年も生きた情報を宜しくお願いします。
     さてさて、非情に残念な新春になっている様で…連鎖反応がないといいのですが…。
    ご自愛を…。

  2. Hekoheko1965さん
    あけましておめでとうございます。
    本年もよろしくお願いします。
    新年の挨拶をしようと思っていたら、こんな事件が発生してしまって、とても残念です。年明けてから爆発したところは、僕がタイ在住のとき住んでいた家のすぐ近くなので、他人事ではない気分です。
    これ以上、爆破事件が起きないことを祈るしかないですが、とにかく、在タイの日本人の皆さんには十分に注意していただきたいですね。

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