ビニール袋消費大国


タイの街を歩いていると、さまざまな屋台があります。タイラーメン屋台、果物、飲み物、昆虫・・・。そして、大概のものは持ち帰りができるのですが、そのとき登場するのがビニール袋です。
たとえば、飲み物。車で移動中、喉が渇いたからアイスティー(チャーイェン)やコーラを買おうと思ったとき、このように袋に入れてもらいストローを刺して飲みます。飲み物の場合、この写真のように、取っ手というか、持つところがある袋に入れてくれます。この取っ手が、とっても(?)便利(汗)。車の中なら、どこか突起物を探してぶらさげたり、オフィスでは机の引き出しのつかむ部分など、とにかく飛び出ているところにぶらさげられます。
氷がいっぱい入っているため、うまくおけば平らなところでも、こぼれずに立ってくれることもあるので非常に携帯性にすぐれているのです。ちゃんとした店の場合、プラスチックカップもあるのですが、持ち歩きのスタイルによって、袋に入れてもらうか、あるいはプラスチックカップにするか、選択できます。

冷たい飲み物はいいのですが、どうも気になるのが、暖かい食べ物の持ち帰りのときです。この写真、タイラーメンを屋台で買ってきたところですが、麺とスープを分けてビニール袋に入れてくれています。もちろん、スープは熱々です・・・
ビニール袋と言いましたが、果たしてこれが本当にビニールなのか、ポリエチレンなのか、僕にはよくわかりません。ただ、こんなに熱い液体を入れたら、何かが溶け出すのではないか・・・という心配がこみあげてきます。環境ホルモンが溶け出していて、僕がそれを摂取するとメス化してしまうのではないかと・・・??
このような心配から、僕は滅多に熱いものをビニール袋に入れてお持ち帰りすることはなかったのですが、でも、年に2度くらい、ビニールに入って来たものを食べることがありました。
ところで、屋台のおばちゃんがビニール袋に食べ物を入れて、輪ゴムでとめてくれる技は圧巻です。なんだか、クルクルクル、ピシッって感じで、ビニール袋はあっという間に、適度な空気を入れて膨らませた状態になり密閉されます。タイの屋代では袋詰めになったお菓子も、ビニール袋に小分けされ、ビニール袋は膨らんだ状態で、輪ゴムで密閉されて並べられて売られています。このように袋を膨らませた状態にすることは見た目にもきれいですが、スープなどの汁物の場合は開け易いようにという実用的な理由もあるのだと思います。

タイフェスティバル2005


今年で第6回を数える『タイフェスティバル2005』が、5月14日と15日の二日間、東京の代々木公園で開催されました。以前は「タイフードフェスティバル」と呼ばれていたのですが、出店者が飲食店だけでなく、タイに関する様々な企業や団体が参加しているため、このような名称に変更されたのだと思います。

出店者がいろいろとは言え、会場に入ってすぐに感じるのはタイ料理の匂いです。料理や食材や果物の匂いが混じりあった、タイの薫りとでも言うんでしょうか。あの匂いを嗅ぐと、タイへの強い郷愁にかられます。「タイに行きたい・・・」いや、「タイに帰りたい・・・」と。

去年、僕はタイに住んでいたために、このイベントを見に行けませんでしたが、今年、行ってみて、その盛況さには驚かされました。出店者も増えているのでしょうが、見に来ている人の数が格段に増えていました。会場に入ってすぐに見えるのは、黄色い「フルーツ市場」(タラート・ポンラマーイ)です。以前は、このような大規模なフルーツ売り場はなかったし、この売り場のおかげで、タイのフルーツの香りが辺りにただよって、より一層にタイの雰囲気を演出してくれていました。

出店者の多くは飲食店ですが、雑貨屋さん、マッサージ屋さんなどもあり、また旅行代理店やタイへのロングステイを斡旋している企業もありました。中にはトゥクトゥクを998,000円で販売している会社もあり、5月14日午後2時時点で既に2台が売れていました。

さて、僕はトゥクトゥクは買いませんでしたが、久しぶりにクロスタービール(300円)を飲み、ちょっとタイの薫りを楽しんできました。ステージでは日本人ボーカルで、タイポップスが演奏されていました。会場にはタイ人も多く見かけられましたが、小さな子どもを連れた家族連れなどの姿も多く、タイというブランドが一般に普及してきたことがわかります。
来年はこれ以上の人出が予想されると思うのですが、もう、あの会場の広さでは収容できないと思います。今年の状況ですら、明治神宮の初詣のように、歩く人たちが大渋滞している状況でした。せっかく、いろいろなタイ料理を買って食べたいと思っても、買うためにも長い列、買ってからも食べる場所がない状況では、タイを楽しむことができなくなってしまいます。主催者の方々には、来年に向けて会場のこと、来場者の導線のこと、十分検討していただきたいと思います。

郵便ポスト


バンコクの街角の郵便ポスト
バンコクの歩道でときどき見かける赤い箱。郵便ポストです。やっぱり郵便ポストは赤いんですね。しかも、これ、以前に見たロンドンの街角にある郵便ポストに似ています。
郵便ポストは家の近くにあったものの、切手を売っているところが家の近くにありませんでした。封書を投函したいときは、住んでいたアパートのレセプションに預けると、配達に来る郵便屋さんに頼んで投函してくれるので、なんとかなっていたんですが、ちょっとした小包を日本に送りたいときなどは、Big-CやCentralデパートの中の小包発送屋さんに頼みました。バンコク市内では、このように郵便や小包を発送してくれる店が点在していて、たとえば、BTS駅プロンポン(Emporium前の駅)のブリッジにあったり、MBKの中にもあったりします。郵便小包などを発送依頼する場合、たぶん送料の10%くらいの手数料を取られますが、箱や梱包材も売っているため、送りたいものを持っていけば、その場でパッキングまでしてもらえます。(もちろん箱、梱包材は有料です。)
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ロンドンの郵便ポスト
しかし、日本に帰国する際の引越荷物は、たくさんのボール箱だったので、郵便局を探して発送しました。日本と同様に、郵便局には大きな局と小さな局がありますが、大きな局は数が少ないし、小さな局はあまり目立ちません。探してみると小さな郵便局は大きなオフィスビルの1階にあったり、目立たないけど表通りにあったりします。
僕は引越荷物発送のときに、別々に4ヶ所の郵便局から発送しましたが、郵便局によって(あるいは担当者によって?)発送荷物の荷造りの作法があるようでした。たとえば、中央郵便局に行った時は、僕が箱に十字にかけて持ちやすくしておいた紐を切ってしまって、そこで黄色いプラスティックのテープを十字にかけられ、テープ代を請求されました。また、パトゥムワンの郵便局では、箱の横に大きくあて先を書いた紙を貼るように言われ、その場で、紙とマジックを渡されました。
僕の経験では、郵便局局員は、タイにしてはあまり愛想はよくなかったですが(やはり役人だからでしょうか)、それでも荷物はちゃんと日本に届きました。しかも、すべて船便で送ったのですが、だいたい発送後2週間以内、速いものは1週間ちょっとで届きました。タイと日本の間は、たくさんの船が航行しているんでだなぁ~と、つくづく感心してしまいました。

MacDonaldの発音


タイ人に「マクドナルド」と言っても、なかなか通じません。英語の発音で言ってみたり、いろいろ説明してみたところ、やっとわかったらしく、「あぁ、メークドーナルね」と言われました。なんで、「メークドーナル」なんだ??「メー」(「メー」のエは日本語の「エ」よりも口を開いて発音するあいまい母音です。)で始まるのはおかしいだろう・・・ずっと、そう思っていたんですが、つい最近、シミジミと看板をながめてみたら、タイ語で「メークドーナル」と書いてあることに気づきました。
ん?でも、なんでタイ語の綴りがこうなったんでしょ?
あっ、最初の母音が長母音なのは変だけど、短母音にすれば英語に近いですね。
ちなみに、タイのドナルド(英語ではロナルド)は、タイ式の挨拶「ワイ(合掌)」をしています。ワイは相手によって、挙げる手の高さが違います。相手への尊敬の度合いが高ければ高いほど、合掌した手の先は額(眉間)に近づいていきます。ドナルドは胸の高さのワイですから、フツウレベルですね。

タイで携帯電話を買う!?


「日本の携帯をタイで使う!?」ことについては、すでに書きましたので、きょうは「タイで携帯電話を買う!?」ことについてご紹介しましょう。
タイに頻繁に行く方あるいは長期滞在する方は、日本の携帯を使う方法、あるいは海外で使える携帯を日本でレンタルしていく方法では、かなり料金がかさんでしまいます。そこで考えることは、タイで携帯電話を買えないか、ということ。
答えは簡単。買えます。
大丈夫です。タイで携帯電話は簡単に買えます。さて、買うべきものはというと、携帯電話機(端末)とネットワーク会社が販売しているプリペイド式携帯電話のSIMカードです。まずは、携帯電話機についてご説明しましょう。
■GSM方式の携帯電話を買う
タイで利用されている携帯電話の方式はGSMと呼ばれて、ヨーロッパやアジアの多くの国々で採用されているものです。タイで使える携帯電話を購入するということは、このGSM方式の電話を購入するということで、実はタイで購入しなくてもかまいません。ただし、タイ以外の国で購入した携帯電話の場合、その電話で接続できるネットワーク会社が固定されている(SIMロックされている)と、タイで使用することができません。もしもタイ以外の国で購入した携帯電話があって、SIMロックされているかも知れないという場合、ダメもとでよければ、それをバンコクのMBK(マーブンクロン)に持って行って、SIMロックがはずせるかきいてみても良いでしょう。SIMロックがはずせる保証もないし、はずせたとしても、その携帯電話の調子が悪くなる場合もあるようなので、あくまでも自己責任で実行してください。
タイ以外で購入しても、SIMロックしていなければフツウに使えるはずですので、新たに購入する必要はありません。持っていない場合で、香港など、携帯電話が安いところに行く機会がある人は、タイ以外の国で購入して持ち込むという手もあると思います。
■バンコクで買うならMBKに行く
バンコク携帯電話を売っているショップは、大きなショッピング・モールには必ずあるし、繁華街にもたくさんショップがあります。ただし、小さなショップの場合、扱っている機種の種類が少なかったり、在庫が切れていたりしますので、いろいろ見たいし、安く買いたいと思う方はBTSのNational Stadium駅に隣接のMBK(マーブンクロン)に行きましょう。
MBK4階には携帯電話のショップが軒を連ねています。中古の携帯電話を売っている店もあります。店ごとに、扱っている機種が違いますので、気に入った機種を見つけたら、同じ機種を売っている他の店も探して、価格を比較してみましょう。新品で安いものは4000バーツちょっとくらいからあると思いますが、人気の機種は1万バーツ前後が中心かと思います。2万バーツ以上の高級携帯電話もあります。
最近、タイの若い女の子たちの携帯電話選びの基準は、写真が撮れるか、ムービーが何秒録れるかなど、映像の機能重視の傾向があるようです。これは最近、カメラ付携帯電話が増えてきたので、今、そこに興味が集中しているということなのだと思いますが、日本の携帯電話に比べると、まだまだ解像度が低いものが多いです。
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■SIMカード(スターターキット)を買う
携帯電話機を買ったら、プリペイド携帯のSIMカードを購入します。これは、携帯電話を買った店でも売っていると思いますので、番号にこだわりがなければ、その店で購入しても良いと思います。このSIMカードを購入して、携帯電話にセットすれば、特別な契約手続きなしに携帯電話が利用できるというわけです。
タイの代表的なプリペイド式のSIMカードは、AIS One-2-CallDTAC Happy DPromptOrange JustTalkの3種類です。それぞれ、通話可能地域などが違いますが、AISはいわばドコモのような存在で、先行者でもあり、通話地域も一番広いと思います。一方、最後のOrangeは通話地域は大都市周辺となりますが、料金が安いようです。
通常、SIMカードのキットは350バーツ~400バーツくらいだと思います。ふつうの携帯電話ショップでSIMカードを買う場合、そこで在庫している中から好きな番号を選ばせてくれると思います。が、もっと良い番号が欲しい、もっとカッコ番号にしたい、という場合には、プレミア番号を販売するショップで選ぶことをお薦めします。これも、MBK4階にあります。天井から吊るされた紙に、電話番号と料金が書かれている店がそれです。ものによっては数千バーツもの値がつけられています。
最近、テロ対策で、プリペイド式のSIMを購入する場合にも身分証明の提示が必要となったようです。買いに行くときには、パスポートを忘れないようにしましょう。
なお、通話料は最初のスターターキットに50バーツ分とか100バーツ分が含まれていますが、それ以後はりフィルカードを購入して、通話料を先払いして行きます。このリフィルカードには、50、100、200、500など、いろいろな金額のものがあり、携帯ショップでも、コンビニでも売っています。カードを購入したら、裏面をスクラッチして、そこに書かれたピンコードなどを使って、自分の携帯電話番号にチャージするようになっています。
また、このように買ったSIMカードには有効期限があります。プリペイドの残高のあるなしに関わらず、ある期間が過ぎるとその番号は無効になってしまうのでご注意ください。

文章を書くテクニック

このブログはタイのことを中心として書いていますが、実は僕がタイに興味を持ったのは、比較的最近のことです。タイ好きになる前は、かなりのアメリカ好き、英語の勉強好き、でした。高校3年生の7月(何年前かはあえて言いませんが、かなり前のことです。)、僕は高校交換留学生として、アメリカのフロリダ州にあるFort Walton Beachという町に行きました。そして、そこで1年間アメリカ人の家庭にホームステイしたのでした。
ここに紹介するThe Elements of Style(William Strunk, Jr., E.B. White著)は、簡潔でわかりやすい英文を書くための基本ルールが書かれている本で、その留学中に買ったものです。僕が持っているのは第2版ですが、現在は第4版を入手することができます。
これは英語の書き方の本ですから、仕事や学校で英語を使って文章を書く必要がある人にお薦めしたいのはもちろんですが、この本に出てくる書き方のルールは英語特有のものだけでなく、日本語の文章を書くときにも参考になるものが多いので、簡潔な文章を書きたい人すべてにお薦めします。

VAIO type S


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やっと花粉症の症状が治まってきて正気で物事が考えられるようになってきました(笑)。とはいえ、正気になってもたいして働いていない脳ですが、そんな脳ででも、このブログを見ているうちに、最近、Gadgetsネタを書いていないなぁと気づきました。が、結構、考えると買っているんですよね。単に書いていないだけでした。
実は去年(2004年)の秋頃から新しいノートパソコンが欲しくて購入を検討していました。その理由は、それまで使っていたノートパソコン(VAIO PCG-SRX3E)が限界に近づいていたからです。限界っていうのは、ちょっと大げさですが、いろいろなアプリケーションをインストールしているうちにCドライブはいっぱいになってくるし、メモリーも少ないため、動作も遅くなり、複数アプリを同時並行で使うなんて、大変な状況になっていたのです。それで、その頃、6日間だけ、一時帰国した際に買ってしまおうかとも思ったのですが、初期不良があった場合のことを考えると、買ってすぐにタイに戻るというスケジュールでは不安だったし、機種も絞り込めなかったので断念したのでした。
3月に帰国する前から、ソニースタイルで購入していたので、ソニースタイルのサイトをカタログ代わりにブラウズしていました。しかし、サイト上で見たのでは大きさなど、実感できません。タイでもいくつかの機種は売られていますが、型式番号が違っていたり、あるいは欲しい機種がタイに来ていなかったりで、日本で買うための下調べはタイではできませんでした。
そこで、3月に帰国後、すぐに量販店をのぞいてみました。他のメーカーのノートパソコンも見てみました。でも、僕が使っているのは、デジカメもソニーのCybershot、デジタルビデオもソニーのHandycam。メモリースティックが使えたり、デジタルビデオを簡単にパソコンに取り込めたりするという点で、やはり、VAIOしかないという結論に達しました。その結果選んだのが、VAIO type Siconです。
実は、はじめはVAIO type Ticonが、小さくて携帯に便利そうで気に入っていました。が、デジタルビデオの編集をするという前提で機種の比較をすると、スペックから言っても価格から言ってもVAIO type Siconに軍配が上がったというわけです。

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結局、今回もソニースタイルで購入しました。その理由は、ソニースタイル・オリジナルということで、CPU、メモリーサイズ、HDDサイズ、CDドライブ、映像編集ソフトなどを自分で選んで組み合わせることができるからです。
Pentium Mプロセッサー、HDD 80GB、メモリー1GB、DVDスーパーマルチドライブ・・・映像編集ソフトを付けて、さらに3年間ワイド保証(落としたりして壊れても保証修理になります)もつけて25万ちょっとでした。早くバリバリ使って、元をとらないといけないなぁ~
でも、注文したVAIO type Siconが届いたあと、ソニースタイルのサイトを見てみたら、もう僕が買ったタイプは終わっていて、新機種になっていました(涙)・・・
もう少し待って新機種を買えば良かったのか・・・
いやいや、そんなことを言っているとパソコンなんて買えません。この後、3年くらいは、このVAIO type Siconにがんばってもらいましょう!

日本の携帯をタイで使う!?

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昔は人と待ち合わせするには前日までに連絡を取り合って、待ち合わせの場所と時間をきっちりと決めたものでした。しかし、携帯電話の登場で、最近は、そんなことをすることも少なくなってきました。だいたいの時間、だいたいの場所を決めて、あとは携帯電話で連絡を取り合えばOK。そんなライフスタイルが普通になっています。
ところが、これまでは日本の携帯電話は独自の規格で発展してきたため、海外の携帯電話のネットワークから孤立しているものでした。そのため、海外に行くときは、海外用の携帯電話を国内でレンタルして行くしか方法がありませんでした。携帯電話のレンタル料金も高く、また通話料金も高いサービスを利用せざるを得ませんでした。
現在でも、日本の携帯電話番号にかかってくる通話を海外にいるときにも着信したいという場合には、各携帯電話会社のレンタルサービスを使うという方法があります。しかし、最近、海外でも使用できる携帯電話機種が販売されるようになったため、国内で使用している携帯電話を海外に持っていっても使えるということも可能になってきました。
2005年4月現在、ドコモの場合には国内と国外の両方で使用できる機種は、FOMA N900iGの1機種のみです。それ以外の機種を使っている方は、FOMA用またはMOVA用のレンタルサービスドコモWorld Wing/World Walkerを利用することになります。このほか、ドコモではMOVA用のWorld Walker G-CardまたはFOMAカードを海外用携帯電話(これは自分で用意します)に入れて使うという方法もあります。
日本で使っている携帯をそのまま持っていくことができる・・・そんなサービスが一番進んでいるのがボーダフォンです。現在、8つの機種がVodafone国際ローミングに対応しています。それ以外の機種の場合には、海外用の携帯電話機がレンタルされるVodafone Global Rentalというサービス(有料)があります。
auの場合には、国内・海外両用の機種が2種類。au Global Passportというサービスを利用することになります。それ以外の機種は、海外用携帯電話のレンタルサービス、auモーバイルエクスプレスを利用するというわけです。
このように近年、一部の機種ではありますが、日本で使っている携帯電話も持っていけるようになって、便利にはなりつつありますが、国際ローミングの料金は決して安くはありません。そこで、次回?は、それ以外の方法、つまり、現地で携帯を買って使う、ということについて書いてみたいと思います。
※国際ローミングでは現地に複数の携帯電話ネットワーク会社があることがあり、その中から利用するネットワークを選ぶ場合があります。現地のネットワーク会社の料金や通話可能エリアなどには違いがありますので、注意が必要です。たとえば、Vodafoneの場合、タイのAIS、Orange、DTACの3社とローミング可能になっていますが、通話料金を見比べると、AISが安いようです。

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タイで自動車運転免許を取る!

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「タイで自動車運転免許を取る!」と言っても、ここでお話するのは僕の体験談です。ですから、日本で既に運転免許を取得していることが前提のお話になります。また、もう一つの前提はノンイミグラントビザでタイに滞在していることです。残念ながら観光ビザでは、運転免許を取得できません。
もしも、ノンイミグラントビザでタイに住んでいる方で日本で運転免許を取得していない方は、タイで試験を受けて免許を取るという方法があります。日本の運転免許から書き換える場合も、新しく免許を取得しようとする場合にも、『バンコク便利帳』(タイでは399バーツ、日本では2381円+税)に出ていますので参照してください。この本には、タイで生活しているときに遭遇するさまざまな事柄についての情報が掲載されているので、長期滞在される方にはオススメです。タイでは紀伊国屋書店、東京堂書店などの日本語書籍の書店で販売されています。日本でも一部の書店で販売されていますので、タイに行く前に読みたい方は入手してください。(でも、待てるならタイで買ったほうが、かなり安いです。)
ご紹介した本を読めば、手続き方法はわかってしまうので、この先を読まなくても良いかも知れないですが・・・(汗)
2004年1月、せっかくタイに住んでいるのだから、タイの運転免許を取ろうと思い立ちました。試験を受けてみたいような気もしましたが、大変そうなのと、平日は仕事があるため自由時間があまりないので、最短時間で取れる方法を考えることにしました。
日本の運転免許を持っている場合、さきほどの『バンコク便利帳』には次の書類が必要と書かれています。
1.申請書
2.パスポート
3.日本の免許証
4.免許証の翻訳証明
5.在留証明
6.健康診断書
7.写真2枚
8.手数料
では、それぞれについて、補足をしてみましょう。
1.申請書
行ってからもらって書けば良いです。
2.パスポート
今、有効な日本のパスポートを持っていきます。先ほども書いたように、ノンイミグラントビザがないと申請できません。それで、パスポートはコピーを提出することになるので、行く前にパスポート番号や有効期限が書かれているページ、ノンイミグラントビザのページをコピーしておくと、申請するときの手間が省けます。ちなみに、コピーには余白にサインをしておきましょう。タイではこのように身分証明書などの重要書類をコピーする際には、必ずコピーに本人のサインをすることになっています。
3.日本の免許証
これもコピーとともに持っていきます。コピーにはサインを忘れずに。
4.免許証の翻訳証明
これは大使館領事部で発行してくれます。パスポート、免許証を持って領事部に行ってください。在留届が出ていないと受け付けられないのかも知れません。いずれにしても在留証明も必要なので、在留届を出してから、証明書の発行を申請してください。発行までに日数がかかりますので、注意してください。手数料1690バーツ。
5.在留証明
英文の在留証明は正式には『在留届出済証明』というようですが、とにかく在留届に書いた住所を証明してくれるものです。日本語の在留証明では受け付けてもらえないので、英語の在留証明をもらってください。これも大使館領事部です。発行には日数がかかります。手数料810バーツ。
参考:在タイ日本大使館領事部『旅券・証明窓口サービスについて』
6.健康診断書
これは街角にあるようなクリニックでOKです。バンコク病院のようなところでも、もちろん、運転免許用の健康診断書を書いてくれますが、数百バーツかかります。僕は、プラトゥナームの小さなクリニックに入って、運転免許用の診断書が欲しいと言ったところ、何も調べず、その場で書いてくれました(汗)・・・50バーツ。
7.写真2枚
『バンコク便利帳』には3×4 cmの写真が2枚と書かれていますが、これがちょっと怪しいです。というのは、僕の免許証には2.5×2.5cmの写真が貼ってあるからです。3×4cmの写真を切って貼っても顔の部分が大きなものになってしまうからです。僕が行ったときは、3×4と2.5×2.5と両方を持っていったような気がします。僕の場合、いつも証明写真を多めに持っているので、トラブルにはならず、あまり記憶に残っていないのですが、写真のサイズは重要だと思います。でも、申請する場所、つまり陸運局でも証明写真が撮れるので、お金させあれば、写真のことは解決できます。
8.手数料
105バーツです。免許の手数料より、大使館の証明書の手数料のほうが、たくさんかかります。
これらの書類を持って、自分の居住地区を管轄する陸運局に行きます。僕の場合は、チャトゥチャックの本局だったので、人が多く、かなり時間がかかりました。初めて申請する場合には、書類をもって色覚検査の場所に行ったり、させられましたが、なんとか無事に1年間有効な免許をもらうことができました。
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苦労したのに1年だけ?そうなんです。最初は1年間だけなんです。ところが、2005年1月に免許の更新をしたところ、5年間の有効期間がある免許になりました。どちらにしてもタイで車を運転することは滅多にないのですが、免許証を持つもう一つの利点はパスポート番号も記載してくれるということです。外国人としてタイに住んでいるとき、本来は身分証明としてパスポートを常に携帯すべきなのでしょうが、パスポートの紛失のリスクを考えると、なかなかパスポートを持ち歩く気にはなれません。そこで、僕は、とりあえずパスポートのいろいろなページをコピーして、これを携帯していたのですが、さらに運転免許証を持っていれば自分のタイの住所が明記されている写真付きの身分証明書なので、身分を明確にできるという安心感がありました。(実際には警察官に身分証明の提示を求められたことはありませんが。)
また、タイではディスコなどお酒を販売している店に入る際に年齢チェックをしているときがありますが、そういうときに免許証があると生年月日の欄があるので役にたちます。もっとも、僕の場合、顔を見ていただければ、もうお酒を飲んでもいい年かどうか、すぐにわかると思うんですが、それでもときどき提示させられることもありました(嬉)。
僕の場合には、車の運転の必要性があって免許を取ったわけではありませんが、僕とは逆に本当にタイで車を運転される方、特に3ヶ月以上滞在してレンタカーを運転される方などは、国際運転免許ではなくタイの運転免許を持っていることが必要となる場合があるようですのでご注意ください。

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想像の共同体


日本に戻ってきたので、タイの話だけを書こうとすると、ついつい更新(厳密には「新しい書き込み」ですね)が滞ってしまいます。そこで、今日は珍しく(?)ちょっとまじめな話を書いてみたいと思います。
4月22日~23日、早稲田大学で『グローバリゼーションと現代アジア』というテーマでシンポジウムが開催されました。このシンポジウムは早稲田大学の21COE-CAS21COE-GLOPEの共催です。COEというのは”Center of Excellence”(『卓越した研究拠点』)のことで、文部科学省が2002年から始めた補助金制度のことです。(COEプログラムについては、日本学術振興会の『21世紀COEプログラム』のページを参照してください。)
とにかく、今回のシンポジウムのポイントは、コーネル大学のベネディクト・アンダーソン教授(Professor Benedict Anderson)を招いているということです。アンダーソン教授と言えば、”“Imagined Communities: Reflections on the Origin and Spread of Nationalism”“(邦訳『想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』)という本がとても有名で、ナショナリズム研究の第一人者と言った存在と言えるでしょう。しかし、22日の基調講演の中で、アンダーソン教授は、この本を自分の娘にたとえて、出版したときから自分の手から離れて、ポスト・ストラクチャリズムやポスト・モダニズム、あるいはカルチュラル・スタディーズという名の男とどこかに行ってしまったと語っていました。自分の意図したもの(教授はこの本は明らかにマルクス構造主義だと考えているそうです)とは違ったものとして他の人々に受けとめられ、そのような視点からの批判も受けることになったという話でした。
僕がこの本と出会ったのは、もうかなり昔のこと、大学院の教育哲学の授業の中でした。アンダーソン教授の講演があると知って、”“Imagined Communities”“をもう一度読もうと思い、この2週間、持ち歩いていたのですが、結局、あまり読めませんでした。本を開くと、ラインマーカーや鉛筆の書き込みがあって「昔は勉強したんだなぁ~」と、シミジミしますが(笑)、もう脳が弱っていて難しい英語にはついていけないのかも知れないとガックリきました。
それでも、もう一度、この本を読み返したいと思う、もう一つの理由があります。それは、最近の中国や韓国で活発になっている政治的運動を通して見られるナショナリズムを見るとき、一方ではグローバリゼーションによって、人、モノ、情報が簡単に国境を越える時代のナショナル・アイデンティティの意味を考えてみたいからです。

タイに行きたい!タイを知りたい!

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