BTSのチットロム駅近くの通り、ランスアン。バンコクの中心地で、Central ChitLomも近く、Central Worldも徒歩圏内という商業地区でありながら、高級アパートやサービスアパートなども建っていて、(日本人も含めた)外国人が多く住む住宅地域でもあります。
僕は、昔、エラワン廟近くに住んでいたのですが、自宅周辺には高級ショッピングモールやデパートが多く、手軽に食事ができるお店は限られていました。そんな環境の中、このランスアンに養生堂という薬膳中華屋さんがあり、週末にはよく通っていました。
その頃の養生堂は、本当に小さな食堂のような店で、お粥と餃子の種類が豊富で、他の中華料理メニューもある家族経営のお店でした。しかし、数年前にバンコクに行ったときにランスアンに行ってみると、その店が解体されている途中で、とても大きなショックを受けました。ネットでは、その数年前に、スクンビットに支店を作ったことが紹介されていましたが、写真などで見る限り、そちらはちょっと高級な中華レストランのような雰囲気で、庶民的だった養生堂のイメージとは大きく異なっていました。
とにかく、ランスアンのお店がなくなったと思い、ショックを受けていたところ、実は、ランスアンの別の場所に移転して営業をしているという情報が入ってきました。そこで、2016年8月、行ってみました。
場所は、The Porticoという小さな複合ビルでした。主に飲食店と小さなショップが入っていて、最上階にはヨガスクールがありました。このビルの2階に、小洒落た感じの中華レストランに変貌した養生堂がありました。
住んでいるときにも、1人で行くことが多かったので、いつも、お粥と餃子を注文して、ビールを飲んでいました。ということで、今回も、その懐かしいメニューを注文。
味は美味しかったです。が、店員同士が雑談に夢中で、接客がおろそかになっていて、ちょっと残念な気分です。もともと、愛想が良い感じの店ではなかったけど、昔は、旦那さんが厨房で、接客は奥さんで、という感じで店を切り盛りしていたので、従業員も、それなりの緊張感を持って働いていた気がするんですけど、僕が行ったときには、そういうお目付役の人もいないようで、ゆる〜い労働環境のようでした。
それでも、まぁ、この辺りで、あまり高級ではない中華屋さんで美味しいところというと、やはり、養生堂ですね。移転先のPorticoは前よりもChitLom駅に近づいたので、Central ChitLom(デパート)で買い物した後とかに食事をするなら、選択肢の1つかも知れません。ちなみに、同じ2階には、タイ料理屋さんが入っているのですが、実は、数年前にランスアンに来て養生堂が閉店していることを知って仕方なく、そのタイ料理屋に入った記憶があります。(反対側に養生堂があったことに、まったく気づきませんでした。)
ちなみに、Porticoの近くの歩道には、平日の昼食時にたくさんの屋台が並び、周辺で働いているタイ人がたくさん集まってきて食事をしています。