「行きタイ」カテゴリーアーカイブ

運河を駆ける庶民の足


バンコクにフィールドワークに行っていたある日の朝、そろそろ起きようかと考えていた午前9時頃、携帯電話が鳴りました。タイ人の友人からの電話でした。
「きょうは何か予定あるの?ないなら映画を見に行かない?バンカピのザ・モールで10時30分に会いましょう」
ん? バンカピ? どうやって行けば良いの?
「船に乗れば簡単だよ。プラトゥナームに船着場があるでしょ?あれに乗れば簡単に来れるから。」
あ、そうか。船か。OK。じゃ、10時半ね。
電話を切った後、だんだんに目が覚めてきて、そんな船に乗ったことがないなぁと、やや不安になりました。が、もう考えている時間もありません。とにかくすぐに行かないと約束の時間に間に合わないので身支度を整えて出発です。このとき、国立競技場の向かい側にあるアパートに住んでいたので、まずはプラトゥナームまで、どう行くかを考えなくてはなりません。歩けなくもないですが、30分以上の時間がかかる上に暑いので、この選択肢は選べません。BTSでChitLomまで行って、プラトゥナームまで歩くという方法も考えましたが、これも結構歩く距離があり、時間がかかります。結局、タクシーでプラトゥナームまで行きました。

船着場は運河(San Saeb運河)の両側にあります。そうです。どうやら、ここは東方向に向かう船と西方向に向かう船の始発になっているようです。最初、なんとなく降りてしまった船着場は運河の北側でした。よくよく考えると、船は右側通行が原則です。つまり、北側というのは、西方向に行く船に乗るための船着場。階段を下りてすぐ、そのことに気づき、反対側の船着場に行きました。
すると既に船は停泊中。お客さんも20人ほど、乗っていました。果たして、これがバンカピのザ・モールまで行くんでしょうか。なんだか3人ほど、お揃いのポロシャツを着ているおじさんが船着場の端にいたので、きいてみたところ、どうやら行くようで、船に乗れと言うので乗ってみました。
船には板で作った椅子が設えてあって、みんな真ん中から座り始めます。その理由は、船が走り出すと、水しぶきが飛んでくるため、なるべく被害が少ない真ん中に陣取ったほうが良いということなんだと思います。しかし、実際に乗っていると、途中にとまる船着場は、左右、どちらの場合もあるため、乗客は左右どちらからも乗ってきます。人が乗ってくると、自動的に横方向にズレて詰めてあげることになり、最初に中心にいても、だんだん、どちらかに寄ってしまうこともあります。

船の中を見ると、何やら両側に座っている人の中に、紐をひっぱっている人がいます。この紐を引くと、船体に沿って張ってある青いビニールシートが上に上がる仕掛けになっています。船が動き出すと、これをひき、水しぶきが船内に飛んでくるのを防ぐ仕掛けになっているようです。しっかりとひっぱってシートを上に張れば、かなり水しぶきは防げますが、乗降客がいるたびに、これを下まで下げるので、上まであがっていないこともあり、そういうときに限って、激しく水しぶきがあがったりします。

プラトゥナームからバンカピまで16バーツ。時間は30分ほどだと思います。なかなか便利な乗り物ですが、水しぶきがかかる確率はかなり高く、しかも、この運河の水はかなり汚いことは覚悟する必要があります。また、雨の場合にも、かなり乗り心地が悪いと思います。おススメは、天気が良い日のラッシュ時以外の時間帯。タイの庶民の足を体験することができます。

BKKのホテル探し

今月、バンコクに行くことにしました。
たぶん2週間くらいの滞在になりそうです。
そこで、泊まるところを確保しなくてはいけないのですが・・・。
え?
まだ予約してないんですよ(笑)
へへっ。
何もしてなかったわけじゃないんですが、以前に泊まったことがあるサービスアパートにメールしたり、タイの友人に安いアパートに電話をかけてもらったりしてました。でも、それぞれ問題あったり、部屋が空いてなかったりで、いまだに決まらずにいます。
それで、ついに、インターネットでホテル予約を敢行しようと思います。
サービスの名前は、Precision Reservations.comです。
このサイト、たまたま知って、いま、このブログのカテゴリアーカイブのページなどにバナーを表示していますが、「最安値保証」のサイトだときいて、リンクの代わりにバナーを貼っています。
ちょっと、このサイトでTrinity Silom Hotelを見てください。
3つ★ホテルなのに1泊21ドルと出ています。だいたい800バーツちょっとですよね。
じゃ、インターネットで予約すれば、どのサイトからでも、このホテルは安いんじゃないかと思って調べてみるわけですよ。で、eHotelBooking.comというサイトで見たら、同じ部屋が1200バーツでした。
AsiaRooms.comで見たら25ドル。
こう見てみると、Precision Reservations.comは、少なくとも、かなり底値に近いようなので、実際に予約してみることにしました。
現在、予約手配中で、ホテルによっては予約確認が取れるまで1、2日くらいを要するようです。このサイトのもう一つの良さは、24時間、365日のオンラインカスタマーサポートです。
これもさきほど実験してみました。
日本語を選んでみたところ、ちゃんと日本語チャットで質問に答えていただけました。
これだけちゃんとやっているサイトだと安心感がありますね。
あとは、予約が問題なく行われるかどうかです。
この結果は、帰国後に追記したいと思います。
ところで、特にタイのホテルの場合、予約するルートによって、宿泊料が全然違ってしまいますから、いろいろなところで宿泊料をチェックしてみることをおすすめします。ホテルによっては(特に高級ホテルの中には)タイ国外から予約したほうが安い場合もあるようです。また1週間以上の滞在の場合は、アパートやサービスアパートの1週間、1ヶ月の料金を探してみるという手もありだと思います。

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旧正月 in ヤワラート


タイでは年に3回、正月を祝います。
★★タイの3つの正月★★
①1月1日
②旧正月(今年は2月9日でした)
③4月13日(ソンクラン)
最初のお正月は太陽暦の1月1日。欧米や日本でも、大晦日にはカウントダウンをして、新年が来ることを祝う、あのお正月です。タイでも、あちこちでカウントダウンのイベントが行われて、BTSスカイトレインが終夜営業になったりします。
その次に来るのが、いわゆる「旧暦のお正月」です。タイには中華系タイ人(いわゆる華僑)がたくさんいます。そして中華系の人たちにとってのお正月と言えば、旧暦のお正月になります。旧暦のお正月は太陰太陽暦のため、太陽暦で見ると、毎年、変わります。今年、2005年は2月9日でした。中華系の会社などは、この日の少し前から1週間ほど、休業になったりすることもあるようですが、ふつうに休みなく営業しているところも多いようです。また、役所は通常通りに営業しています。
今年の旧暦元日は2月9日。2月9日と10日の2日間は、バンコクの中華街「ヤワラート」でお正月を祝うイベントがありました。日中は仕事をしているので行けないのですが、2月9日、テレビニュースを見ていたら、王女様が来ていたりして、なかなかの盛り上がりようなので、2月10日の夜に中華街に行っていました。
★★太陰太陽暦(旧暦)のお正月★★
2005年2月9日
2006年1月29日
2007年2月18日
2008年2月7日
当日は、中華街周辺は渋滞必至なので、タクシーでは無理だろう、ということで、地下鉄でフアランポン駅まで行き、そこから歩いて中華街を目指しました。夜だというのに、かなり暑かったです。汗を拭きながら歩いていると中華街に近づいたところに、ワット・トライミットがありました。ここには本物の黄金の仏像(純度60%?)があることで有名な中国式寺院で、以前、1度来たことがあります。お寺の境内では、京劇のような衣装と化粧の人たちが舞台で何かしていました。(写真↑:京劇かどうかはわかりません。)このお寺では雑炊の炊き出しをしていました。無料でふるまわれていたわけですが、実際にはタンブンと言って徳を積むために寄付をします。結局、20バーツを寄付しました。

ワット・トライミットを出て、少し歩くと、中華街の大通り「ヤワラート」に到着しました。ふだんは自動車で大渋滞の道路ですが、この日は自動車は締め出されています。かなり広い道路なのですが、人、人、人・・・すごい数の人でした。しかも、たくさんの人たちが赤い服を着ています。なんでもかんでも赤。赤はおめでたい色なんですね。
なぜか、小さな鐘があり、それをつくと数がカウントされていました。電光表示されていることには気づかず写真撮影。帰ってから写真を見て、カウントされていることを知ったのですが、この数字は何のためなのか・・・わかりません。(ご存知の方、教えてください。)

さらにヤワラートを進むと、大きなステージが設営されていて、たくさんの人たちがそこを囲んで集まっていました。何かクジのようなものが配布されていて、1等はトヨタの車のようでした。みんな、車が当たることを期待して、待っていました。

ステージを過ぎると、道路の両側に屋台が並んでいました。特に食べ物の屋台はたくさんあり、フカヒレスープも格安で売られていました。しかし、残念なことに、お寺で雑炊をしっかり食べてしまったために、もう、お腹に隙間があまりありませんでした。それでも、ときどき、買い食いしながら、さらにヤワラートを進みました。

以前から、ときどき食べに来るシーフード屋台も営業していました。緑のシャツの店と赤のシャツの店が道路を挟んで競っています。フカヒレスープ、エビの丸焼き、カニ・・・とにかく安くて美味しい屋台です。最近は、ガイドブックなどにも載っているようで、欧米人や日本人の観光客も食べています。いくと、いつも満席状態なので、いつも早めに行っています。

屋台の中には、お菓子の店がありました。タイ人は、あっちの店で何かを買い、こっちの店で何かを買って、家族や知り合いへのお土産にするようです。何も、そんなに買わなくても、と思うくらい、次々と、食べ物を買っている人も目撃しました。

お菓子のダンボールの箱が捨てられているのを見たら、「ロッテ」とか、「毎度ありがとうございます」と日本語が書かれていました。最近、若い人には日本のお菓子も人気商品。日本から、わざわざ日本のお菓子を輸入して売っているのでしょう。
最近、夜でもかなり暑いことが多く、この日もとっても暑い夜でした。暑さと食べすぎ?で、すっかり疲れてしまったので、タクシーに乗って帰路につきました。
★★暦について★★
太陽暦というのは、私たち日本人もふだんの生活で使っているカレンダーと同じで、太陽の運行を基にして365日を1年としている暦です。一方、月の運行を元に作っているカレンダーは太陰歴(イスラム歴は太陰暦)と呼ばれていますが、1ヶ月は29.53日、1年は354.36日となり、太陽暦と10.88日ずれています。そのままにしておくと、毎年ズレが大きくなっていくので、3年に1度、閏月を作って太陽の動きと同期を取るのが、太陰太陽暦、いわゆる旧暦で、日本でも昔使っていました。

Flat Stanley


先週、Flat Stanleyが僕の家にやって来ました。Flat Stanleyというのは、紙で作った人形です。アメリカの学校では1964年から、このFlat Stanleyを使って、子どもたちに自分の町以外の場所のことを教える教材としているようです。
僕のところにきたFlat Stanleyはアメリカの小学生ライアン君が作ったようです。ライアン君が最初に送ったときの封筒がFlat Stanleyと一緒に旅をしているのですが、その封筒の表面には、おばあさんからのメモがありました。それによると、ライアン君は最初に、おじいさん、おばあさんの家に、このFlat Stanleyを送ったようで、おばあさんは、これからFlat Stanleyが行くところの人々に宛てて、孫のためによろしくとメモを添えていました。
ライアン君は、Flat Stanleyを2004年10月におじいさん、おばあさんの家に送ったようです。同封されていた先生からの手紙によると、Flat Stanleyは2005年5月には帰国しなければならないようです。アメリカでは、5月は学年の終わり、夏休み直前ですから、それまでに旅を終わらせるということなのでしょう。僕のところには日本に住んでいるアメリカ人の友人から送られてきました。実際には、このFlat Stanleyはアメリカ国外に出ることは、あまりないようですが、今回は、少なくとも日本とタイを旅しました。

先生からの手紙には、こう書かれていました。
「あなたが住んでいる町にある特別なものの前で写真を撮って送ってください」
先生の手紙を読むと、学校のホールには大きな世界地図が貼ってあって、送られてきた写真をその上に貼っているようです。
Flat Stanleyが、どんなところを旅しているのか、ライアン君は毎日写真が届くのを楽しみにしているんだなぁ。そう思うと、ちょっとビックリしちゃうくらいの写真を送ってあげたくなりました。
というわけで、昨日、ワットポーまでFlat Stanleyを連れて行きました。
このあと、Flat Stanleyはどこへ行くんだろうなぁ~
それは、ライアン君たちだけが知ることができるってことですね。
なんかうらやましいなぁ。

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有馬温泉2

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なぜ「有馬温泉」なんて名前にしたのかわからないけど、英語でボディなんとかという店名にするよりは、記憶に残り易い店名。スラウォン通りにある僕の行きつけのバンコクのマッサージ屋なんですが、日本人観光客がたくさん行くためか、儲かっているようで昨年2号店をタニヤ通りの一等地に開店しました。通称「有馬2」。
しかし、慌てて行ってはイケマセン。ここは「有馬1」とちょっと違います。何が違うか?それは料金システム。ある意味、明朗会計なのですが、とにかくマッサージ1時間は290バーツ。足でも体でも、頭でも、肩でも、とにかく一人のマッサージ師に1時間マッサージしてもらうと290バーツ。ということは、タイ古式マッサージを2時間お願いすると、単純にその2倍の料金、580バーツを請求されます。有馬1で2時間マッサージをお願いした場合には330バーツ。250バーツも違ってしまいます。
一方、有馬1で足マッサージを1時間お願いすると280バーツ。有馬2では290バーツ。その差、10バーツ。そこで、僕はちょっと足マッサージをしてもらいたいときには、よく有馬2を利用しています。スラウォン通りの有馬1までは、BTSサラデーン駅からちょっと距離があります。徒歩約10分。一方、有馬2はBTS駅前のタニヤ通り。駅の階段を下りてしまえば、1分で到着するという近さ。
しかも、マッサージ師はどちらの店に行っても同じ。有馬温泉には総勢190人のマッサージ師がいるのですが、彼女たちは交代で有馬2に出ているだけなので、マッサージ師の質が違うということもありません。もしもお気に入りのマッサージ師がいれば、その番号を告げれば、どっちの店で働いていてもお客さんが来た店の方に来てくれます。
そんなわけで、既に顔を覚えられている僕は、有馬2に行くと「足マッサージですね」とバレています。全身2時間のマッサージのときには、僕は有馬1に行くことをキャッシャーの女性たちは知っているからです。同様に、有馬1に行くと、自動的に全身マッサージだと思われてしまいます。
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有馬2はガラス張りなため、足マッサージをしてもらいながら、タニヤ通りを行き交う日本人やタニヤのカラオケで働くお姉さんたちを見ることができます。また最近は、欧米人観光客がタニヤ通りを見物するために通り抜けていくことがよくありますが、そのついでに、有馬2でマッサージされていく姿もよく見かけます。
ちなみに、タニヤ通りには有馬2以外にも、タニヤプラザ内やファミリーマート向かい側などにマッサージ店があります。また、BTSサラデーン駅周辺には、かなりの数のマッサージ店が営業しています。僕は別に有馬温泉がナンバーワンだと思っているわけではありません。大切なのはマッサージ師の良し悪しであって、良いマッサージ師を探し当てたら、その人のところに通うということだと思っています。僕の場合、たまたま有馬温泉に通って何人かの良いマッサージ師を探し当てたので、いつも指名しています。毎回違う店に行くと、上手いマッサージ師に当たるかどうか、スリリングでしょうが、ハズレだったら、かなり悲しいし、実際、ハズレもたくさんいるのです。下手なマッサージをされると、その後、体調が悪くなり、すぐに上手いマッサージを受けなくてはならなくなり、逆効果になります。(僕の場合。)
日本に帰ったら、この極楽マッサージライフと別れることになります。10分1000円のマッサージはそう簡単に受けられないですから、次の訪タイまで耐えるしかないのでしょう。今のうちに、バンコクとの別れを惜しみつつ、タイ古式マッサージに浸っておくことにします。

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パタヤ

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12月10日金曜日はタイの憲法記念日で祝日でした。そのため3連休。せっかくの連休なので、パタヤに行ってみることにしました。パタヤはバンコクからバスで2時間ほどの距離にあるビーチリゾートです。ベトナム戦争時代に、米軍兵士の息抜きの場として発展した歓楽街といえば、イメージしやすいでしょうか。昼間は、眠っているような静かなビーチタウンですが、夜になってネオンの灯がともると、街は目を覚まし、歓楽街としてのパタヤの賑わいを見せます。
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パタヤには以前にも少しだけ行ったことがありました。一度目は、日本人の友人たちと一緒にシーフードを食べるために日帰りで行ったとき、二度目は現在の職場の研修でパタヤのはずれにあるホテルに2泊3日で行ったときです。しかし、過去2度のパタヤはいわゆるパタヤの中心地に行くことはなく、まして、夜のパタヤを散策することはできませんでした。
ということで、今回は、ぜひ、賑わっている街の様子を見たいと思っていました。
写真はパタヤターイ(サウスパタヤ)の様子で、夜だけかも知れませんが、一部の道路が歩行者天国となっていて、日本人観光客も欧米人観光客にまじって、ぞろぞろと歩いていました。
今回は、とりあえず、シーフードを食べてビールを飲みまくって終了しましたが、ぜひ、次回はもっとディープなパタヤを見聞したいと思っています。
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~首長族(カレン族)の村を訪ねて~

チェンマイからの1日ツアー
~首長族(カレン族)の村を訪ねて~
 

チェンマイの街を歩いていると、さまざまなツアー広告を目にすることができる。チェンマイからでるトレッキング・ツアーも有名で、3日間、トレッキングしたり竹の筏で川下りをしたり象に乗ったりする盛りだくさんなツアーもあるが、かなりのサバイバル・ライフだろうと思う。友人と僕は限られた時間という制約と悪天候の中を歩き回るのは負担が大きいとの判断から車で回る1日ツアーを選ぶことにした。1日ツアーにも、ドイステープや手工芸工場を中心としたもの、国立公園を見るもの、象サファリ、象のショーを中心としたツアーなど、いろいろあったが、首長族として有名なカレン族を含むいくつかの山岳民族の暮らしぶりを見たり、お寺や洞窟を見るというコースに決めた。
パンフレットには1500バーツと書かれていたが、1300バーツで良いと言われた。が、他のツアー屋で1100バーツだと指摘すると、1100バーツにしてくれた。果たして、ツアーの主催者は同じ会社なのだろうか?真実はわからないが、まぁ、ツアー料金の相場はそのあたりである。

まずは、Chiang Dao Caveという洞窟に着いた。これは自然な洞窟の中に仏像が安置され、また、精霊信仰の像がおかれているというもので、こうもりの巣にもなっているようだった。
車はさらに田舎に進んでいく。ガソリンスタンドも、ふつうの商店のようになり、店内にガソリンポンプを置くなど、なかなか趣がある田舎になっていった。
 
次に立ち寄ったのは、モン(HMON)族、タイ人はMeo族と呼んでいる少数民族の村である。行ってみて感じることは、少数民族というより、貧しい村ということである。子どもたちは外国人、特に白人を見ると「何かちょーだい」と手を出し、裸足で追いかけてくる。周辺に立っている家もボロボロである。しかし、そのような家の中に衛星放送を受信するパラポラアンテナがあった。なぜなんだろう。彼らは貧しいのか。それとも、その貧しさは演出なのか。短時間の訪問では本来の彼らの生活を知ることはできないが、彼らの生活を見物に来ている自分という存在を考えると、なにか、イヤな気分になった。

モン族の村で放し飼いの子豚をみた。子豚もどことなく寂しげだった。

 

昼食を食べ、タトン寺を見た後、このツアーのメインとなるカレン族の村へと向かった。カレン族の村への入り口付近はアカ(AKHA)族の村となっていて、そこからカレン族の村までは歩くか、象に乗って山に入ることになる。20分ほど山に入るとカレン族の小さな集落があった。
村に入ると、周囲を囲むように竹で作った家が囲み、その家の前には首にたくさんのリングを付けた女性たちが、1件に一人ずつ、座って観光客を迎えていた。村の入り口付近にはまだローティーンと思われる女の子たちが並び、村の奥に入っていくと、年輩の女性がいた。
 

 
首長族と言っても、解剖学的に言うと首が伸びているのではなく、肩が落ちていると言った方が正確らしい。彼女たちは寝るときも、あの首輪を付けたまま寝るという。
彼らはその特異な風習を売り物にして、それを見せて生活をしている。土産物として手工芸品も売っているが、それほど売れてはいない。観光業者が我々のようなガイジンツアーを連れてきて、それを受け入れることで、少額のチップをもらって生活しているようである。

村では男たちは、ほとんど外にいなかった。たぶん家の中にいて、何か仕事をしているのだろう。女たちが観光客を相手にしている間、男たちは陰に隠れている。
我々が行ってからしばらくすると、女の子たちは思い思いに遊んだり、集まっておしゃべりし始めた。子どもらしく遊んでいる姿をみると、ほっとするが、今では収入確保のために首長になっている彼女たちの幸せは何なのか、考えさせられてしまった。
 
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パッポン(バンコク)


セブンイレブン、ケンタッキーフライドチキン、マクドナルド、カールスバーグ…外国資本のファーストフード、コンビニ、ビールのロゴで入り口を飾られたこの通りが、世界に名だたる歓楽街パッポンである。この通り、パッポンさんという地主が持っているもので、どうやら本格的に歓楽街と化したのは1960年代からのようである。いまも、パッポンさんの家族所有の土地であるらしい。
 
昼間は、このように路上駐車の車がちらほらあるくらいで、あまり人通りもなく、静かな通りである。開いている店もほとんどないし、この通りを歩いてみても、夜の喧騒など、まったく想像がつかぬほど、静かで地味な通りである。
 
しかし、毎日、夕方5時頃になると、人々が集まりだす。パッポン通りの両側には、言わずと知れたゴーゴーバーが軒を並べているが、夜になるとこの道路中央には、露店が犇めき合うのである。その準備が始まるのが、ちょうどこのころである。
 
今夜もまた、パッポン通りには、ゴーゴーバーを挟んで、怪しげな雑貨、衣料品、みやげ物を売る露店が犇めき合っているに違いない。
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マーブンクロン(MBK)

MBK
MBKとは、マーブンクロン・センターのこと。BTSでNational Stadium駅で降りると、駅とつながっているので便利。Siam Squareともとても近いので、Siam Squareから来る、あるいはMBKのあとにSiam Squareに歩いて移動も、簡単である。
Siam Squareもそうだが、MBKも 若者が多いショッピング・ビル。携帯電話を買うならここで買うのが一番安いらしいが、それ以外にも衣料品、化粧品、CDメディア、貴金属、家具なども売られている。安い買い物をするならMBK、学校帰りにウィンドウショッピングするならMBKという位置づけだろうか。
 
MBKの中の店舗は、ちゃんとした店舗から、ほとんど屋台のようなところまで様々である。いろいろな商品を売っているお店だけでなく、エステ、マッサージ、美容室などの店もある。
飲食店も、Starbucks、Cinnabon、MacDonald’sなどのファーストフード系から日本食レストランなど、いろいろ入っている。もちろん、クーポン式のフードコートもあり、テーブルもたくさんあるので、ちょっと屋台感覚で、安上がりの食事をしたい人も満足できる。
MBKの最上階には映画館(+ゲームセンター)がある。バンコクの大きなショッピング・ビルには必ずと言って良いほど、映画館が入っているが、特にMBKは、若者に人気の携帯電話を安く売っていたり、他のお店も比較的安い価格・料金のため、買い物をしたり、映画を見たり、食事をしたり、と友達や恋人といっしょに気軽に遊びに来る場所となっているようだ。
 
MBKには東急デパートがある。東急デパートの入り口がBTSの駅に一番近いこともあり、BTSから降りた乗客は、一路、東急の中に吸い込まれていく。が、そのまま通り抜けて、MBKの迷宮に消えていく人が多い。(笑)
東急には日本製品のスーパーマーケットもあるので、日本のものが欲しいときには要チェック。でも、売り場面積はそれほど広くないので、品物の種類は多くない。
MBKを歩き回るだけでも充分疲れると思うが、途中、マッサージしてもらったりして回復した人は、その足でSiamSquareへどうぞ。歩くのが嫌いなタイ人でも、ここは歩くしかないだろうなぁ~(笑)
 
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エンポリアム (Emporium)

Emporium

スクンビット通り(Sukhumvit)のソイ24あたりに立つショッピングモールで、中には靴、鞄、洋服などの高級ブランドショップがたくさん入っていて、日本人駐在員奥様御用達。
BTSのPhrom Phong駅と直結しているので、旅行者でも簡単に来れて便利かも。でも、タイではブランドモノは決して安くはないので、旅行者は、わざわざタイで買って帰る必要はないと思う。やはり、むしろ、ここに住んでいる外国人やお金持ちタイ人をターゲットにしているお店が中心。
僕は別にブランドモノを求めてここに来ているわけではなく、スクンビット通りを挟んで反対側のソイ43にあるタイ語学校に通っているため、Phrom Phong駅をよく利用するので、ここに来るのだ。

BTSの駅とつながっているので、雨が降っていても濡れずに行けるのが良い。タイ人を見ていると、雨が降り出したら、どこかで雨宿りをしていることが多いようだ。いや、用事がある人は、用務先に急ぐのだろうけど、結構、街中の店の軒下などで、雨が止むか小降りになるのをぼーっと待っている人が多いのだ。
僕も雨が降ると、ここで時間をつぶしたりしている。アパートがあるVictory Monument駅周辺には僕が雨宿りできるところが、ほとんどないので、Emporiumでうろうろしなが雨が上がるのを待っているというわけ。
 
 

Emporiumにはファッション系のほか、書店、CDショップ、電気屋なども入っている。日本語書籍を扱っている東京堂書店が入っているので、僕はそこで買い物することもある。(タイ語の教科書はここで買いました) 書店としては、紀伊国屋書店、ASIA BOOKSもあるが、こちらは洋書が中心なので、日本語の本を探したいなら、ここではなく伊勢丹の紀伊国屋がオススメ。
最近、通路にインターネットカフェが誕生した。買い物客が行き交う中でプライベートのメールを読み書きするのは、気がすすまないが、旅行中、ちょっとメールチェックしてみようか、と思ったりしたときには便利かも。飲み物も注文できるので、奥さんが買い物している間の暇つぶしにも最適?かもね。でも、街中にインターネットカフェはあるので、わざわざインターネットを利用するためにEmporiumに来ることはありません。
Emporiumの中には、映画館、ゲームセンターもあり、飲食店もたくさん入っている。日本食、イタリアン、ファーストフードなど、さまざまな食事もできるので便利だが、僕はフードコートと呼ばれている大食堂コーナーをよく利用する。
 

フードコートはクーポン式の大食堂。お客さんは、まず、入り口付近のCoupon(クーポン)と書かれた窓口にお金を出し、クーポンと交換する。ここはクーポンの一組が50バーツなので、100バーツ出すと、このクーポンブックが2組。たぶん、半端な金額でも、それに応じたクーポンに変えてもらえると思う。
中に進むと、小さな屋台風のお店がたくさんあって、その中で好きな食べ物、飲み物を注文して、クーポンで支払い、適当に席を見つけて座って食べる。とってもシンプルで気が楽な屋台感覚というんだろうか。当日の未使用のクーポンは帰りにまた窓口に出せば現金に換えてくれる。
 


Emporiumとなりの公園前の噴水は毎晩、数回、噴水のショーがある。ショート言っても、音楽に合わせて噴水が変化するだけで、それ以上のエンターテイメントがあるわけじゃないんだけど、もしも、たまたまその時間、付近に居合わせたら見てみるのも良いかな、くらいのものである。
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