「知りタイ」カテゴリーアーカイブ

水鉄砲

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ソンクラーン前になると、スーパーでは水鉄砲が山積みになって売られています。
小さな水鉄砲もありますが、水を入れたタンクを背負うタイプの強力な水鉄砲までいろいろな種類があります。
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水鉄砲だけでなく、バケツも山積みににして売られています。
やはり、水くみにはバケツが重要です。
巨大なバケツをピックアップトラックに積んで町中を走り回るというわけです。
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ソンクラーンの水かけは3日の真夜中に終了です。
楽しかった3日間が過ぎ、午前0時を過ぎると、水かけはしません。
それがタイのけじめです。

シーロムも水びたし

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ソンクラーンの時期、バンコクでは交通渋滞もなく、一見、街は閑散としているかのように見えます。しかし、バンコクの一部の場所にはたくさんの人が集まり、激しく水かけをしています。
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最も有名な水かけスポットはバックパッカーた滞在するゲストハウスが多くて有名な「カオサン」です。以前は欧米人のバックパッカーが多い場所でしたが、近年、カオサンは若者向けのお店が増えてきているため、欧米人からタイの若者までが集まるプレイスポットになっています。
そしてソンクラーンの時期は、多くの若者が集まってきて、水かけをしています。
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ソンクラーンでは、水をかけるだけでなく、クレイ(白いどろ)を水に溶いて、他人の体や顔に塗ります。しかし、これは女性に対してはセクハラになるということから、現在、クレイの使用を政府は禁止されています。が、そう簡単に変わらないのがタイ人です。いまだに、多くのクレイが売られていて、他人に塗り捲っています。
この写真は、平日の日中はビジネス街として知られているシーロムです。
この地域にも、たくさんの人々が集まり、びしょぬれになりながら、水鉄砲やホースで水をかけあっています。
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周辺のデパートやスーパーに入ると、水鉄砲をもって、ビショビショになって、顔を白く塗られた人が何人も歩いていて、とっても変な光景です。
でも、この時期、本当に暑いんです。
水かけしたい気持ち、よくわかります。
やっぱり楽しんだほうが勝ちですね。
次回、ソンクラーンの時期にタイにいることがあったら、もっと装備をかためて、徹底的に参加してみたいと思います。

ソンクラーン 2007年4月13日~15日

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ソンクラーンはタイのお正月。
タイには3つのお正月があると言われています。
1つめは、太陽暦のカレンダーで1月1日を迎えるお正月。どちかというとタイ人は大晦日のカウントダウンを欧米の習慣から取り入れているようで、1月2日から仕事を始めたりしています。
2つめは、旧正月。これは中華系のタイ人が祝うお正月。すべてのタイ人が中華系ではないのですが、中華系の会社の中には休みになるところもあるようです。
そして3つめが、ソンクラーン。これはタイにとっての本当のお正月。地方から出てきて都会で働いている人たちは一斉に帰省します。ちょうど日本のお正月のように、田舎に帰って家族と過ごすのが本来のソンクラーン。
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ソンクラーンのときには、家族でお寺に行ったり、親戚に挨拶回りをしたりしているところも日本の正月によく似ています。
しかし、ソンクラーンは「水かけ祭」としても有名です。
本来は伝統的な儀式の中で、手に水をかけるということがあるのですが、この時期、タイは最も暑い季節なために、みんなで水をかけあって遊ぶお祭りになってしまいました。
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その「水かけ」は、かなりエスカレートしていて、道路脇で車が来るのを待って水をかけたり、あるいはピックアップトラックに大量の水を積んで、街中を走り回り、歩いている人などにどんどん水をかけたりします。
この時期、外を歩いていると水をかけられることは仕方のないことで、外国人でも例外ではありません。怒っても仕方ないので、水に濡れても良いような服装を着て、貴重品などはZipLockの中に入れて持ち歩きます。

食べる指さし会話帳

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先週、ついにこの本を買いました!
本のタイトルは『食べる指さし会話帳〈1〉タイ(タイ料理)―ここ以外のどこかへ!』・・・ どこかで聞いたことありませんか? 既にご存知の方も多いと思いますし、持っている方も多いと思いますが、これは『旅の指さし会話帳〈1〉タイ ここ以外のどこかへ!』の姉妹編の本なのです。
指さし会話帳といえばタイ語・・・タイ語といえば指さし会話帳というほど、タイ語と「旅の指さし会話帳」シリーズの間には深いつながりを感じるわけですが、その理由はシリーズの第1弾が「タイ語」だったのです。
もちろん、タイ初心者だった頃の僕は、この『旅の指さし会話帳〈1〉タイ ここ以外のどこかへ!』(厳密には、この前の版ですが。)を買って、タイに行くときは持っていきました。
イラストがいっぱいで、タイ文字での表記に、イラストがあり、日本語で意味や解説があり、カタカナで発音が書かれている本です。ふつうの旅の会話帳かと思われる方もいるでしょうが、ちょっと大げさに言えば、タイ語とタイ文化が紹介されている本という感じで、タイ入門というところでしょうか。
もちろん、この本一冊では、タイ語もタイ文化も、入口しか見ることができないですが、豊富なかわいいイラストはこの本への興味をかきたててくれると同時に、タイでみかける物や、タイで体験することを、わかりやすく紹介してくれているんです。
そして、その姉妹シリーズで誕生したのが、「食べる指さし会話帳」で、その第1弾もまたタイ料理でした。
ここでカミングアウトしてしまいますが、僕はあまりタイ料理の名前をちゃんと覚えていないのです。代表的なものは知っていても、屋台で売ってるあんなもの、こんなものの名称をちゃんと覚えていないのです。だって、指さして注文しちゃえば、タイ人は優しいので、何も問題ないんです。
ところが人に「あの料理が美味しいよ」とすすめるときなどに、名称がわからないと、とっても困ります。タイ人と話をしているときにも、なんとかサバイバル・タイ語で会話できていても、「イェンターフォー食べに行こうか」と言われても、「え?何のこと?」となってしまうわけです。タイには、おいしい料理がたくさんありすぎて、なかなか名前を覚えることができなかったんです。(言い訳)
というわけで、以前から、この本が欲しいと思っていたんですが、ついに購入しました。この本は見ているだけで、タイの屋台の風景が浮かんできて、早くタイに行きたいと思わせてくれます。
  

タイ人は怒らせるとコワイ

微笑の国といわれるほど、タイ人というと笑顔というイメージですが、実はタイ人は怒らせるとコワイです。
と言っても、怒らせるようなことさえしなければ、ニコニコしている人たちです。
では、どうやったら怒るか・・・タイ人はとってもプライドが高いのです。そこで、人前でマチガイを指摘されることは極端に嫌います。しかも、年下が年上に対して、何かを指摘したりするなんて最悪です。僕はこれで、職場を変わるハメになりました。
男女関係では、女性はかなり嫉妬深いようです。というのもタイの男性の多くが、かなりの浮気者らしく、それを知っているために、警戒心が強いようです。
友人関係でも、嫉妬があります。いつも一緒に遊んでいたのに、他のタイ人の友だちができて、その人と出かけていることを知ると、拗ねたりします。
その思考プロセスは、ちょうど子どものような感じです。
もしかすると、それだけ純粋に、自分の気持ちに素直に生きているのかも知れませんが、とにかく、思わぬところで怒ったり、嫉妬したりするので、注意が必要です。
特にタイ人といっしょに働いている方は、タイ人の気持ちをよく理解して行動しないと、大変なことになりますよ(笑)
  

ソンクラーン

タイには3つの正月があると言われます。
最初の正月は太陽暦のカレンダーで新年を迎えるときです。
が、これは大晦日のカウントダウンのほうが盛り上がるという意味で、欧米スタイルのお正月の迎え方。実際にはカウントダウンで力尽きて、1日はのんびり過ごし、翌日から仕事、みたいな雰囲気だと思います。
2つめのお正月は、旧正月。
旧暦でお正月を祝うもので、特に中華系のタイ人にとっては大切なイベント。中華系の会社の中には、この間、お休みになることもあります。しかし、中華系でないタイ人にとっては、あまり重要な行事ではないし、役所や一般企業など、ふつうに営業しています。
3つめのお正月は、ソンクラーン。
今年は4月13日から17日(振替休日)までがソンクラーン期間です。タイで最大のお正月行事。企業やお店など休業するところが多く、バンコクなどの都会に出て働いている人の多くは帰省します。
ソンクラーンは水かけ祭りとしても知られています。
日本では夏と言えば8月ですが、タイでは4月が1年の中で最も暑い時期で、水をかけあるのには良い季節なのですが、外を歩くときには注意しなければなりません。というのも、どこから水をかけられるか、わからないからです。この水かけ祭りの時期は、道路を歩いていても、水鉄砲で水が飛んできたり、トラックに水を積んだ車が水を撒き散らしたり、とにかく、水浸しになる覚悟が必要な時期です。
僕は、この時期、タイにいる場合には、ZipLocに携帯電話とかお財布を入れています。頭から水をかけられても大丈夫なように対策をしているわけです。
水をかけられても、怒ってはいけません。
だって、水かけ祭りなんですから。
そういう時期に、そういう習慣の土地にいる以上、怒ることのほうが間違っています。タイ人でも、そういうのがイヤな人は家から外に出ないようにしているようですので、もしも、イヤならこの期間、外出しなくてもすむように食糧を買い込んでこもってください。
でも、お祭りは楽しんだ者勝ちです。
いっしょに、水浸しになって楽しんでしまうことをオススメします。
※交通事故に注意!
ただ、この時期、とっても交通事故が多発します。
ほとんどが飲酒運転が原因だと思いますが、とにかく交通事故による死者が多い時期です。たぶん道路を走っている車にも、飲酒運転車が増える時期だと思われますので、外出するときには水鉄砲だけでなく、暴走している車などには十分に注意してください。

タイ式挨拶 ワイ

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タイ人は子どもの頃から、特に目上の人に対しては、ワイと呼ばれる合掌の挨拶を躾けられています。「ちゃんとキレイなワイをしなさい」と言わると、小さい子は一生懸命に合掌をしてみせます。
タイに旅行に行くと、ホテルに着いたとき、レストランに入ったときなど、いろいろな場面でワイをされると思います。実は欧米の習慣になじんでいるタイ人は、外国人に対しては、あまりワイをしたりしないのですが、観光産業に携わっている人たちは、タイらしさを見せるために、外国人に対してもワイをします。
一方、タイ人同士の場合は、ワイはとても重要なもので、基本的には相手への尊敬の念を表しているので、特に目上の人に対するワイは欠かせません。
マクドナルドにいるロナルドのワイは通常レベルのワイですが、人に会ったときには、このように合掌して、首から上を前に倒して会釈します。このとき、指はきれいにのばしてするのが良いのですが、何か物を持って歩いているときに人に会ったときなどは、物を持ったままでもワイをします。
かなり目上の人に会ったときには、この合掌の位置を上にあげます。相手の合掌している親指が鼻の穴のすぐ下にまできているときには、その人はあなたに対してかなりの尊敬を示していると言えるでしょう。通常、ワイは目下の者から先に目上の人にします。
日本人であるあなたがタイ人にワイをされたら、どうしたら良いでしょう?
あなたが観光でタイを訪れているなら、相手はあなたがワイを返すことは期待していないでしょうから、にっこりと会釈する程度で十分に気持ちは伝わります。ワイを返してあげるのは良いですが、あまり丁寧過ぎたり、自分から先にワイをしてしまうと、ちょっと変に映ってしまいますので気をつけましょう。
しかし、もしもあなたが仕事などのために長期でタイに住んでいるなら、礼儀として、ワイを返すことを覚えたほうが、タイ人に受け入れられると思います。
あなたが上司である場合、自分から先にワイをしてはいけませんが、相手がワイをしてきたら、ふつうのワイを返してあげましょう。また、お寺などに行って、お坊さんに会ったら、あなたからワイをしましょう。
もちろん、あなたは外国人ですから、ワイをしなくても間違った行動とは言えません。でも、タイ人はそういう細かいところを、しっかり見ています。特に多くのタイ人と仕事をしている人は、タイやタイ人への尊敬を表す意味で、必要な場面では、きれいなワイができると良いと思います。
会議やセミナーなどで中座しなければならないとき、タイ人はドアのところで、話している人やセミナー講師に向かってワイをします。また、僕は上司が電話中のときに先に帰宅するときに、ワイをして職場を出たりしたこともあります。声をかけられないときにも、相手への敬意を表して挨拶ができるワイは、人間関係を大切にするタイ人にとって、とても重要なものなのです。

万仏節 ~ ワンマーカブチャー

今日、2007年3月3日は、タイ仏教の3大仏日のひとつ、万仏節(Makha Bucha Day)です。
タイ陰暦の3月の満月の夜とされていて、例年は太陽暦の2月にあたることが多いようですが、今年は3月3日です。
ちなみに、2007年のタイにおける3大仏日の日付は以下のとおりです。
3月 3日(土) ワンマーカブチャー (万仏節)
        Makha Bucha Day
5月 2日(水) ヴィサカブーチャー(仏誕節)
        Visakha Bucha Day
7月29日(日) ワンアーサーラハブチャー(三宝節)
        Asalha Bucha Day
万仏節は、釈迦がいる寺院に悟りを開いた釈迦の弟子(阿羅漢)1250名が偶然、一堂に会した日であり、また、釈迦が入滅する3ヵ月前に自分の入滅を予見した日でもあります。
万仏節には、タイ人は日が落ちてからお寺に行き、線香、ろうそく、花を持って寺の本堂を3周して、お坊さんの講和を聞いたりします。
タイでは、このような仏日は飲酒を禁じています。
酒屋、スーパー、コンビニでも、酒を売ってくれませんし、飲食店でも、お酒は出しません。そのため、飲み屋さんなどは休業します。
きょうは、満月の下で、心静かに過ごす日ということです。

バーツ高

日本円が外国通貨に対して安くなっているということも原因でしょうが、タイの通貨「バーツ」は逆に他の通貨に対して高くなってきています。1年前は1バーツ=3円くらいだったような気がしますが、今は1バーツ=3.5円くらいです。
タイ・リピーターの方の中には、昔は、もっと高かったという記憶をお持ちの方も多いかも知れません。外国為替は変動するので、どこらへんが適正かは難しいところですが、さしあたって、タイに遊びに行くときにはタイバーツは安くなって欲しいわけです。
バンコク銀行外国為替レート
タイに着いたら、まず両替所(銀行)で為替レートをチェックしましょう。
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両替所や銀行の両替窓口に行くと、その時点での為替レートが掲示されています。かっこよくLEDで掲示しているところもありますが、コンピュータのプリントアウトを貼っているところもあります。
僕たちは日本円を持ってタイに行くことが多いと思いますので、とりあえず「JPY」の行を見ることにしましょう。
この例では、「JPY(:100)」と書いてあるところを見ましょう。ここで「:100」と書いてあるのは、100円に対して、タイバーツがいくらかを書いてありますよ、ということです。
でも、同じ行にいくつものレートが書いてありますね。
お札を両替する場合には、「BANK NOTE」の「BUYING RATES」を見ます。これは、銀行が僕の日本円のお札を「買ってくれる」ときのレートのことです。この例では28.75バーツ。つまり、100円あたり28.75バーツで買ってくれる、ということです。ここでは便宜上100円と書いてありますが、実際に両替できるのはお札だけですから注意してください。また、銀行によっては、1円に対してのレートを「0.2875」のように掲示しています。意味は同じです。
でも、100円=28.75バーツって、なんか、ピンと来ないなぁ。そう思う人もいるでしょうね。1バーツ=いくら?と表示されないと、どうもスッキリしないかも知れません。そんなときには、100円を28.75で割り算しましょう。すると、3.478・・・という数字が出ますね。つまり、1バーツ=3.478・・・円ということになります。
ただ、100円=28.75バーツというレートを見れば、1万円札を渡すと2,875バーツを受け取れるということが一目で分かるので、便利な面もあります。つまり、この28.75というところの数字が大きくなれば自分が有利、28.75が小さくなると日本円が安くなってしまっているということです。
ちなみに、万が一、大金をタイ・バーツに両替しようと思っている方は、両替屋に行ったほうがレートが良いと思います。Central World Plazaの反対側の奥に入ったところにあるスーパーリッチという両替屋が有名で、Googleなどで「スーパーリッチ」と「バンコク」で検索してみると出てくると思います。
でも、両替屋では、外貨を買い取ることはしますが、タイバーツを外貨にはできません。タイバーツを外貨にしたい場合には銀行に行く必要がありますのでご注意ください。また、タイバーツの大金を外貨に変える場合には、外貨からタイバーツにしたときの計算書が必要になるかも知れません。バンコクなら街中に両替場所があるので、一度に大金を両替しないほうが良いかも知れません。(とはいえ、レートが良いときには両替したいでしょうね。判断はあくまでも自己責任でお願いします。)

バンコク発券のチケットをゲットする!?

タイ旅行のリピーターの方の中には、バンコクで航空券を買えば日程変更可能なオープンチケットを安く買えるので、そっちに切り替えたいと考える人もいるでしょう。この『バンコク発券』について、ちょっと書いておきたいと思います。
まず、なぜ『バンコク発券』のチケットのほうが良いかというと、やはりチケットが安いということが挙げられます。日本でも、格安航空券は安いものがあるのですが、これはFIXと言って、発券されたてからの変更はできません。また、払い戻しもできません。つまり、とっても融通が利かないチケットなのです。
また、日本で売られている格安航空券は現地滞在日数が3日~11日くらいに限定されているため、タイに長期滞在したい場合には、格安ではないチケットを買わなくてはなりません。そのため、日本で売られている格安航空券では不便なときがあるのです。
これに対して、航空券にはオープンチケットという種類があります。もともとオープンチケットと言えば1年間有効なものを指していますが、今は航空会社によっては、もっと短い期間(例えば90日間)のオープンチケットがあります。
しかし、いずれにしても、このオープンという日程を変更できるチケットは高いのです。
そこで、1年間に何度もタイに行く人は、バンコク発券のチケットにすると、安上がりだし便利だと考えるわけです。安いというのはオープンチケットを安く買えるということもあるわけですが、たとえば、日本の連休やお盆休みに旅行をしようとする場合、日本でチケットを買うと、すごーく高くなってしまいます。ところが、バンコク発券のオープンチケット(復路分が残っている状態ですね)があれば、そんなこと心配しなくても、連休でもお盆でも、予約さえおさえちゃえば飛べちゃうわけです。
しかし、バンコク発券のチケットを入手するためには、まず、バンコクに行かなければなりません。つまり、まず日本で格安航空券の往復チケットを買って、往路だけを使ってバンコクまで行き、格安航空券の復路(バンコクから日本への便)分は捨ててしまって、現地でバンコク・日本の往復チケットを買うという段取りです。
ここで、なぜ、バンコクまでの片道航空券を買って行かないかというと、通常、片道航空券というのは格安のものがなくなり、高くついてしまうからです。
ところが、格安航空券を購入する際に同意する条件には、この帰国チケットを放棄するとペナルティ料金を請求するかも知れないと書かれていることがあります。
航空会社の立場からいえば、予約だけ入っていて姿を現さない客がいると、その分、損をするという気持ちなのでしょう。しかし、客から言えば、その分のお金は払っているわけだし、捨てるのは買ったほうの自由だ、ということになるでしょう。
僕は、以前、タイ国際航空の格安航空券でバンコクに行ったとき、現地に着いてからどうしても帰国日を延期しなくてはならず、帰国便に乗れないことがありました。そのとき、出発日の数日前にタイ国際航空の営業所に行き、帰国便を使わなかったらペナルティがあるのかと確認したところ、まったくそんなことはないと言われました。
ただ、このチケットでは他の便には変更できないので、乗らないと別のチケットを買わなくてはならないですよ、と言われました。そこで、その場で、その女性に予約をキャンセルしてもらいました。
航空会社によって、他の理由があるのかも知れませんが、ほとんどの場合には、予約が入っていても乗らないこと(ノーショー)を防ぎたいという理由があるのだと思います。ですから、現地に行ってから、ちゃんと予約をキャンセルすれば、航空会社には迷惑をかけることはないと思っています。
とはいえ、航空券を購入するときに同意したことを無視してしまう行為ですから、ペナルティを請求される覚悟は必要です。この方法で帰国便を捨てて、航空会社に何か言われても僕は責任を持ちません。そういう可能性を排除したければ、片道航空券を買うことをオススメします。
しかし、もう一つ、注意しなくてはならないポイントがあります。それは、日本を出発する際に航空会社のカウンターで、ビザもなく、片道分しかないと、何か言われるというウワサです。これは僕の経験で、タイ国際空港に限られますが、「帰国のチケットは現地で購入されるのですね」と確認されます。それだけです。これまでの経験では、それ以上の質問もないし、問題ありません。
また、タイで入国する際に、入国官吏官に何か言われるというウワサがあります。が、これも、言われたことはありません。なぜなら、入国の際、入国官吏官に航空券を見せたことがないからです。少なくともこれまでは、帰国の航空券の提示を要求されていないのです。
僕は、万が一、要求されたとしても、バンコクで購入するとキッパリ言ってみようと思っています。それでもダメだと言われたら、空港でフルフェアの日本行きのチケットを購入して、空港を出たら払い戻しを受けようと思います。
とりあえず、万が一のことを考えて心構えをしているものの、これまでは要求されていませんし、タイは海外からの観光客で成り立っている国ですから、あまり意地悪なことは言わないと思います。とはいえ、タイはルールが簡単に変わってしまうこともある国ですので、あくまでも自己責任でバンコク発券チケットに挑戦してみてください。