日本でも外国人が買い物とすると免税で買える店(Duty Free Shop)がありますが、タイではいくつかの条件を満たすと、外国人がタイで買い物したときに支払ったVAT(付加価値税)を払い戻してくれる制度があります。
この払い戻しの手続きができる店には、上の画像のようなVAT REFUNDというステッカーや表示があります。
しかし、いくつかの条件をクリアしなければなりません。
まず、上記のVAT REFUNDという表示がある店で2,000バーツ以上の買い物をしたときに、手続きができます。2,000バーツ以上の買い物をしたとき、その日にそのお店でVAT REFUNDの手続きに必要な書類を発行してもらいます。
そして、そのように書類を発行してもらった買い物の合計が5,000バーツ以上でなければ、最終的にVAT REFUND申請ができません。2,000バーツ以上の買い物ときに、こまめに書類を発行してもらって、5,000バーツ以上になるまでためてください。
各店舗で、VAT REFUNDの書類を作ってもらうときには、パスポート番号を入国日、出国日などの情報が必要になります。パスポートの提示を要求されるかどうか、定かではないですが、CentralやZenなどのデパートでは、パスポートの提示は必要ありませんでした。ただ、書類に書き込み情報などは必要ですので、旅行中はパスポートのコピーは持ち歩いたほうが良いと思います。(厳密には、外国人旅行者はパスポートを常に携帯していなければならないのですが、紛失、盗難などのリスクもありますので、パスポートを携帯するかどうかはご自分の判断で決めてください。)
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さて、VAT REFUNDの書類、買い物の合計額が5,000バーツ分以上たまった状態で帰国のために空港に向かうときには、このVAT REFUNDしてもらう商品(買ったものの現物)を空港のVAT REFUND事務所で見せる必要がありますので、スーツケースの中にしまわずに、空港まで持って行ってください。(航空会社のチェックインの前に、このVAT REFUND事務所に行って、見せて確認してもらえば、その後、スーツケースに入れて、航空会社にチェックインすることも可能です。)
VAT REFUND事務所は、出国手続きの前に行うため、航空会社のカウンター近くにあります。集めた書類と買った商品を見せれば、すぐに書類にスタンプを押してサインしてくれます。
しかし、まだ付加価値税は払い戻されません。
実際に払い戻しをしてくれるのは、出国手続きを済ませて、ゲートに向かう途中です。 2009年12月に僕が行った時には、払い戻し窓口はガラガラでした。やっぱり、手続きが面倒だから、あんまり多くの人はこの手続きをとらないのかも知れません。
タイのVATは7%です。仮に税込で5,350バーツの買い物の場合、350バーツが税金ですから、この部分を払い戻してもらうわけですが、実は、払い戻しの際に手数料100バーツが差し引かれます。350バーツから100バーツを引いた250バーツが払い戻されるという仕組みです。
このように手続きが煩雑、しかも安い買い物しかしない場合にはたいした払い戻しもありません。また、デパート、お土産屋、高級ブランド店など以外では、あまりVAT REFUND手続きができないので、結局、この制度の恩恵を受けることは難しいみたいです。
今回、僕は手続きを自分で体験するために、やってみたのですが… 感想としてはVAT REFUND対応している店で10,000バーツ以上の買い物をした場合には、やったほうが良いかなと思いました。でも、思わぬところで買い物ということもあるでしょうから、なるべく書類集めだけはしておいたほうが良いかも知れませんね。