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いろいろありそうな1週間

 
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依然としてスワンナプーム空港が閉鎖されているタイですが、今週はいろいろな動きがありそうな気がします。まず、12月5日はタイ人にとって大切な父の日、つまり王様の誕生日です。例年、王様は誕生日に際して、数時間に及ぶ長い演説をされるのですが、そのとき国家、政府、国民についても王様のお考えを述べられます。多くの国民は、今年の誕生日の王様のお言葉を待っているという状況でしょう。

もう一つ予定されている大きな出来事は、先月、連立与党に対する解党請求が憲法裁判所に受理され審理されていたわけですが、その判決がそろそろ出るということです(12月2日結審?)。連立与党に対して解党命令が裁判所から出る可能性が高いとみられていますが、そうなると、ソムチャイ首相や連立与党の党首の参政権が5年間停止されるようです。

 

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与党側は法律改正によってこの難局を乗り切ろうとしていたのでしょうが(それって、立法までも私物化?)、議会を開くことは反政府運動によって阻まれているため、このまま解党命令が下りれば… 現在の与党は消滅することになります。が、これはこれで政治的な混乱と言えるでしょう。

しかし、連立与党側は黙って解党命令が出るのを待つでしょうか。

今週は王様の誕生日なのですから、政府支援派と反政府派の武力による衝突はやめて欲しいと願うばかりです。そして、はやく民主的な手続きにより政治が執り行われるようになることを期待しています。結局、いまの政治的混乱は、政治で金儲けしている(していた)人々の利権をめぐる争い。一般市民は置き去りにされている闘争なのです。

 

スワンナプーム空港閉鎖

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きょう、バンコク・スワンナプーム空港は、反政府運動グループの人たちに選挙されて、閉鎖状態に陥ったようです。午後3時現在、成田発着のバンコク便のうち17便が欠航したほか、ANAの953便は成田を離陸後、空港閉鎖が解除されないので、成田に引き返してきたそうです。

また、成田に滞在中の日本人旅行者は、帰国できずに大混乱。そうですよね。日本から飛行機が行かないと、乗って帰る飛行機もないですね。日本大使館に問い合わせが殺到して、大使館員が空港で、日本人観光客の対応に追われたようです。

 

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バンコクの空港というのは、東南アジアの航空路線ではハブとしての役割をもっているともいえるので、たぶん、日本とタイの往来の問題だけではなく、周辺の国々へのルートにも大きな影響を与えているんじゃないかと思います。

タクシン元首相が受けた有罪判決を消してしまうために憲法改正までしてしまおうとする現在の政権(タクシン元首相の義理の弟が現在の首相です。)もいかがなものかと思っているので、反政府運動をしている人々に対して怒りはないんですが、でも、このような状況が続くと、観光産業にとっても、また、海外からの投資を得るという面でも、良い影響を与えないので、早期に解決して欲しいと思っています。