バンコクで夜遊びですか?




みなさん、こんばんわ。
このブログ「マイペンライ」は、毎日、たくさんの皆さんに訪問していただいて、本当に感謝しています。
最近、あまり更新していなかったにもかかわらず、現在、1日80人前後のユニークユーザーのアクセスがあります。
しか~し、アクセスログをよく見てみると、初めて訪問してくださる方の中には、「バンコク」「夜遊び」「タニヤ」「パッポン」などのキーワードで、ここを見つけてくださる方が圧倒的に(?)多いようです。(「有馬温泉」というキーワードも人気ですが。)
にもかかわらず、このブログには、あまり夜遊び情報がありません。「バンコク」「夜遊び」「タニヤ」「パッポン」などの単語は、たまたま文章の中に現れているだけのことが多く、それらの実態についての記述は、あまりないと思います。でも、だからと言って、僕がそういうことが嫌いということではないんです。ただ、ナイトライフ情報をテーマにしてブログを作るほど、夜遊び好きということではないだけのことです。すごい夜遊び好きではないものの、実は、僕はネオンが瞬く街を見たり徘徊することは好きです(笑)そういう景色を見るとワクワクするし(笑)、夜の街の猥雑さと喧騒の中に身を置いて人間観察することは大好きです。
最近、アクセスログを見ながら、夜遊び情報を求めている方にも何か有益な情報を提供したいと思ったのですが、バンコク旅行のリピーターの方に満足していただけるような情報なんて、はなから持っていません。
そこで、バンコク初心者の皆さん向けに、文献情報を書いておこうと思います。タイ旅行するけど、夜遊び情報が欲しい方への、超入門情報です。とりあえずAmazon.co.jpへのリンクを張ってありますが、欲しくなったらご近所の書店で注文してください。

まず、バンコクの夜遊び情報の古典としては、タイ夜の歩き方 バンコク編があります。上のバナーでは、左から2番目です。この本を読めば、バンコクには、どのような夜遊びスポットがあるか、その概要を知ることができます。出版から時間が経つと情報は古くなってしまいますが、バンコクのナイトライフの概要を把握するためには手ごろな本なのではないかと思います。
次に、今回、アマゾンで見つけた本の中で、なかなか評判が良さそうだったのが、中年オヤジのバンコク旅行術です。(上の左端のバナー)
と言っても、僕は手にとって読んだことはありません。ただ、内容の説明や書評を見る限り、なかなか実用性のある本のようです。もしかしたら、内容的にはタイ夜の歩き方 バンコク編とかなり重複するのかも知れません。とすると、やはり、中年オヤジのバンコク旅行術のほうが情報が新しくて良いのではないかと思います。
次にご紹介するゴーゴーバーの経営人類学―バンコク中心部におけるセックスツーリズムに関する微視的研究は、夜遊びのガイドブックではないのですが、タイのゴーゴーバーという風俗について、そこに働くタイ人女性や社会背景も含めて、詳しく調べて記述してある研究書です。ですから、初めて行くバンコク旅行のためには役立たないと思いますが、何度か行って、そこにいる人たちに興味を持ったとしたら、この本を読むことで、彼らのことが、もう少し分かってくるかも知れません。
誘惑天使―タイ性風俗で生きる女たちの400日を追うも、ガイドブックではなく、タイの風俗産業で働く女性のルポだそうなので、バンコクの夜遊びにはまりだした人にとっては、興味深い内容なのではないかと思います。僕はまだ読んでいませんが、機会があれば読んでみようと思っています。(今のところ、買う気はないですけど(汗))

さて、話を戻しますが、バンコクの夜遊びガイドブックとしては、左の2冊、特に中年オヤジのバンコク旅行術が最近出版されたもので実用性があるらしいということですが、所詮、書籍の更新は遅く、次々と変わっていく状況を反映させることはできません。そこで、バンコク夜遊びのリピーターの皆さんは、インターネットで情報収集していることが多いです。その中でも特にスゴイのは、外道の細道というサイトです。一応、Google経由でアクセスしていただくようにリンクを張りましたが、夜遊びに関する投稿情報が満載のサイトですので、最新の情報を仕入れることができるかと思います。
また、バンコクにはタニヤという通りがあり、日本人向けのカラオケクラブが軒を並べていますが、そこで営業している一部の店舗の広告が集められている遊びThaiネッ(ト!)というサイトも、バンコクに行く前の予習としてのぞいてみても良いでしょう。また、バンコクで発刊されている夜遊び情報雑誌ジーダイアリー(GDIARY)のサイトも、その雑誌に広告を出しているお店の情報やリンクがあります。

僕がバンコクに住んでいるときは、週末にスナックで焼酎を飲んだりしていたので、僕には華やかな夜遊び情報はないみたいです(笑)。でも、バンコクの夜遊び情報は、いろいろな書籍やインターネットで収集できると思います。このブログ「マイペンライ(MaiPenRai)」では、今後も、たぶん、夜遊び以外のことに関するタイ情報が中心となると思いますが、気が向いたらまた遊びに来てください。
ここに、夜遊び以外で便利な書籍を数冊、ご紹介しておきます。
旅の指さし会話帳〈1〉タイ ここ以外のどこかへ!は、夜遊びする方にも、バックパッカーとしてタイを旅する方にも、とにかくタイ人とコミュニケートするときのキッカケを作ってくれる本として便利です。味のあるイラスト付の単語帳のような、簡単タイ語文例集のような役割を果たしてくれます。イラストがあり、日本語とタイ語で表記されているので、「これ」と文字通り、指さしすると、会話できる、というコンセプトの本です。おススメです。
そして、その続編でタイ料理、特に屋台料理などを注文する際に便利なのが、食べる指さし会話帳〈1〉タイ(タイ料理)―ここ以外のどこかへ! ここ以外のどこかへ!です。これまた、指さしすることで、食べ物の注文ができちゃうという優れものです。英語が通じるレストランに行く人には不要かも知れませんが、一般のタイ人と同じものを食べてみたいという方、タイ料理をいろいろ楽しみたいという方には、この本は便利です。
最後に、歩くバンコク〈2005年~2006年版〉というバンコクのガイドブックは、詳細で便利でおススメです。バンコクで日本人向けフリーペーパーを発行しているDACO編集部が作った本なので、地元の情報がしっかり入っています。駐在の方々も買って読んでいると思いますが、日本からの旅行者がこれを利用しない手はありません。Amazon.co.jpでも入手できますし、バンコクの日系書店などでも簡単に入手できると思います。
球の歩き方 ガイドブック D18 バンコク 2006~2007年版も良いですが、歩くバンコク〈2005年~2006年版〉もおススメです。

※アマゾンでは1500円以上なら無料配送してくれるので、近所の書店にない1500円以上の本が欲しい(あるいはまとめて1500円以上の買物をする)場合には、アマゾンで注文すると便利だと思います。書籍は定価販売なので、どこで買っても値段は同じです。送料無料なら、夜中でも注文することができるし便利なときもあります。ご近所の書店に在庫があるようなものは、そこで購入されたほうが手っ取り早いと思います。

インターネットでホテル予約!!

2006年2月にバンコクに行くときには、直前まで仕事が忙しくてホテルの手配が遅れてしまいました。
インターネットで予約する方法はいろいろありますが、早いところは1週間前に締め切り。遅くても3日前までにWeb上で予約しないといけないというところばかりでした。この期限を過ぎると、電話予約となりますが、日本から国際電話を使って予約するのもコストがかかり過ぎです。
バンコクに発つ2日前の夜、僕はPrecision Reservationでホテルを探していました。こっちのホテルが安いとか、あっちのホテルがBTSの駅に近いとか考えながら、絞り込んでいました。それで、あるホテル(たぶんナライホテルだったと思います)を予約しようとしたところ、もう直前なので、オンラインエージェントにチャットを使って相談しろというメッセージが出ました。
そこで、オンラインエージェントとキーボードを使って会話開始。
予約しようとしていたホテルの名前を告げると、一応、確認するからちょっと待ってと言われました。が、すぐに、ダメ。一杯です、という返事。結局、他のホテルの名前を言って調べてもらおうとするのですが、もう直前だから、Instant Online Confirmation(オンラインで予約可能かどうかすぐにわかるシステム)で予約できるホテルにしろと言われました。
オンラインエージェントとのチャットは終了して、しばらく考えましたが、やはり、あと2日で他の方法でホテルを手配するのは大変そうだったので、Webを使って予約することにしました。そして、勧められたInstant Online Confirmationができるホテル。つまり、Web上で空室アリと出れば、そのままリアルタイムで予約処理ができるというシステムです。
悩んだ末に、Silom City Inn Hotelに予約を入れました。
Instant Online Confirmationに申し込むと、即刻、予約の確認ができ、バウチャー(宿泊予約票)がメールで送られてきます。これをプリントアウトしてホテルに持っていけば、何も問題ないというわけです。
他のインターネットホテル予約同様、このPrecision Reservations.comも支払いはクレジットカードを使って米ドルで決済されます。今回、僕が利用したシーロム・シティ・インの場合、デラックスルームで1泊32ドルですが、その他、税サービス料として7ドルが加算されるので、結局、1泊あたり39米ドルが課金されます。
同じホテルを日本円で決済しているJHCで見ると1泊5300円、スカイゲートで見ると5200円となりますから、1泊につき500円から600円の差が出ます。ただし、ペニンシュラホテルで同様の比較をしたところ、Precision Rservations.comの手数料が大きくなるために、JHCとほぼ同額の宿泊料金になるようでした。とすると、中級クラスのホテルのほうが、Precisionの利用価値が高いかもしれません。
今回の旅行中、僕は、バンコクからチェンマイに行き、チェンマイの町中のインターネットカフェで、また、Silom City Inn Hotelを予約し、その場でバウチャーをプリントアウトしてバンコクに移動しました。このように、即時予約確認を有効に使うと便利だと思います。
Precision以外の海外のインターネットホテル予約について2005年6月に、このブログで書いたことがあります。そのときの結論としては、AsiaRooms.comの料金が格安だということでした。この判断に、今も変わりはないのですが、今回の旅行中、このAsiaRooms.comで予約の申込をしたところ、1日経ってから、満室のため予約できないと答えが返ってききました。その同じホテルに、Precision Reservations.comInstant Online Confirmationで予約したところ、問題なく予約できたのです。
AsiaRooms.comで予約できなかった理由は、もしかすると時間的に余裕がなかったせいかも知れません。今までのところ、AsiaRooms.comで予約して宿泊できたことがないので、まだ、正当な評価はできませんが、1週間以上前に予約を入れれば、AsiaRooms.comの格安料金で宿泊できるのではないかと、いつかチャレンジしてみたいと思っています。
以下にPrecision Reservations.comInstant Online Confirmationできるバンコクのホテルをリストアップしておきます。ただし、この情報はこれを書いている時点での情報ですし、僕の入力間違いなどがあったとしても、一切責任は負いませんので、予約の際には、よーく約款等を読んで確認してください。特に、予約キャンセルについてのルールは、よく読んで理解した上で利用してください。

カッコ内に米ドルでデラックスルーム(通常の2人部屋)1室の料金を書いておきました。日本の旅館やホテルのように1名いくらという料金体系ではありませんが、1室2名の場合には、朝食料金分、若干、上乗せするホテルもあります。また、Precisionでは、この室料に手数料が加算されることを忘れないでください。
ホテルによって部屋の種類もいろいろあるので、あくまでもちょっとした参考程度の数字としてみてください。

Arnoma Hotel Bangkok (US$60)
Asia Airport Hotel Bangkok (US$39)
Bangkok Golf Spa Resort Hotel (US$34)
Bel-aire Princess Hotel (US$60)
Chateau De Bangkok (US$67)
Classic Place Hotel (US$25)
Davis Hotel (US$62)
First House Hotel (US$16)
Golden Horse Hotel
Grand Hotel (US$30)
Livingstones Lodge Hotel (US$44)
Majestic Grande (US$61)
Mandarin Hotel (US$30)
Natural Ville Executive Residences(US$75)
New World Lodge Hotel (US$16)
Novotel Lotus Hotel (US$51)
Prince Palace Hotel (US$34)
Rembrandt Hotel (US$58)
Sawasdee Bangkok Inn Hotel (US$10)
Sawasdee Banglumpoo Inn Hotel (US$12)
Sawasdee Khaosan Inn Hotel (US$13)
Shanghai Inn Hotel (US$39)
Siam Heritage Hotel (US$57)
Silom City Inn Hotel (US$32)
The Eastin Hotel (US$28)

タイで携帯電話を買い換えました

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2006年2月にバンコク訪問。
このとき、携帯電話を買い換えました。
2年近く使っていたSony EricssonのK700iを別のものに買い換えようと、MBK内にあるなじみの店に行きました。いつもここで買っていることをおばちゃんは覚えてくれていて、これがいいよ、と出してくれたのがK750i。
え?
いや、あの、ソニエリじゃなくてもいいんだけど・・・。
でも、いろいろ話しているうちに、なんとなく、やっぱりこれかなと思い始めてしまいました。
結局、K700iを下取りに出して1万バーツを足して買ったっていう感じですね。
電話なんて通話できれば良い・・・そういう方もいらっしゃるでしょうし、それはそれで尊重します。でも、今の僕の2足のワラジの片方は、携帯コンテンツを制作する仕事。大学院の学生としての僕としては、通話できるだけの電話さえあれば十分なんですが、GSM携帯のコンテンツのことを知るためには・・・。
そう言いながら、インターネットサービスを利用するための設定をしていなかったため、結局、何もコンテンツを見ないうちに帰国。
次回の訪タイはいつになるかわからないですが・・・この携帯が古くならないうちに行って、いろいろな携帯コンテンツを試してみたいと思っています。

チェンマイの田舎にもゲームはあるんだよ

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2006年2月のある日、僕はタイのチェンマイの中心部からさらに1時間ほど車で行った田舎町にいました。
世話になっている友人の家にウィスキーとサイダーを買って行こうとして、お店を探していたら、サイダーを売っているお店を発見。店番のお兄ちゃんは、新聞を売りながらゲームに熱中してました・・・
え? あなた、Nintendo DSで遊んでいるの?
チェンマイ郊外の、こんな山奥(失礼!)にまで、Nintendo DSは普及していたのね!!??
ビックリでした。

もったいない!?

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ショッピングモールや大きなスーパーなど、タイで人がたくさん集まるところには必ずと言っていいほど、フードセンター(クーポン式の食堂)があります。まず、クーポン窓口で現金とクーポンを引き替えてもらって(あるいは、プラスチックカードにお金をチャージしてもらって)、いざ、何を食べようかと、いろいろな料理を物色するわけです。
タイ人も食事のとき、当然、飲み物をどうしよう?ということになります。このような大規模な食堂の場合には、無料の水はありません。ですから、水にしろ、飲み物にしろ、クーポンを使って購入することになります。そして、多くの場合、タイ人は食事のとき水を飲んでいます。
500ミリリットルのペットボトルが、だいたい10バーツ。
一人で食事している場合には、これにストローをさして飲んでしまうことが多いようです。また、カップに氷を入れてもらって、そこに注ぐという手もあります。氷入りのカップは2~3バーツでしょうか。
このように、水を飲みながら食事をするのですが、食事を終わったときにペットボトルの水がかなり残っていることがあります。こんなとき、日本人や外国人は、このペットボトルを持って行くことが多いと思うのですが、タイ人のほとんどは、飲み残しのあるペットボトルはその場に置いていきます。大きなフードセンター以外の小さな食堂で、瓶入りの水を飲むときも同じです。飲み残しは、その場に置いていきます。さすがに、瓶入りのものは、栓を開けてしまうと、持ち歩くのは難しいですから、僕もその場においていきますが(そうすると、お店の人は、これをピッチャーに集めて、無料のお水として利用しています。ホントですよ。)、クーポン食堂で買ったペットボトルは、飲みきるか、持って行くことがほとんどです。
タイ人は、なぜ、飲み残しの水を置いていくのでしょうか。
レストランで食事をするとき、タイ人はいろいろな料理をどんどん注文します。
オイオイ。お前、そんなに食えるのか?案の定、たくさん残ってしまいます。
友人の家に招かれて食事するとき、とても食べきれない品数・量の料理が並びます。
ごめんなさい。もうギブアップです。
タイ人にとって、食事を残すことは悪いことではないようです。
いや、逆に、何も残らないような食べ方は、好ましくないのかも知れません。人を招待するときは当然、食べきれないほどの料理を用意してもてなしますが、友人と食べに行くときも、食べきる量を考えて注文するというよりは、食べきれないくらい注文するほうがタイ式のようです。
「もったいない」
日本人的な僕は、以前は、注文したものはすべて食べようと思っていたこともあったのですが、これは体によくありません。
つくづく思うのは、タイは食べ物が豊富なんだなぁ、ということ。
日本人として生きてきた僕には、もったいないと思うこともあるけど、最近は「タイ式」を理解してきています。

ケータイを考える

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1月も半ばとなり、いまさら言うのもナニですが、一応、ケジメとして・・・
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
さて、最近、ブログ更新もサボり気味ですが、一つ論文を書き上げようと思っているうちに、他のことをすっかり放置してしまいました。論文は、初校というか、ドラフトというか、とにかく、まず最初から最後までをとおしたものを書き上げました。英文で書いたので、いま、ネイティブにチェック&コメントをもらうために読んでもらっています。これで修正して、指導教授の先生に見てもらって、学会誌に投稿という運びです。
一つの論文だけで、こんなに大騒ぎ。
でも、これって慣れないからじゃないかな。
すぐにまた次の論文を書いてみると、良いんじゃないか・・・そんなことを思っているところです。でも、まだ終わったわけじゃないので・・・早く終わらせたいです。
ところで、昨年末、ケータイを変えました。それまでauだったのですが、ドコモの902iに変えました。もともと、ドコモユーザー歴は長いのですが、いろいろと使ってみようと思って、Vodafoneやauも使ってみたというわけです。でも、ドコモの最新機種に変えたことには、もう一つ理由があります。それは、いま、ケータイ・コンテンツを作る仕事に携わっているからです。
昨年からケータイ・コンテンツを作っている会社でも働いているんですが、つくづく、日本の特殊性というものを考えてしまいます。なぜ、ケータイがこれほどまでに浸透して、ケータイコンテンツというものがビジネスになるのか。
すぐに思いつくことは、日本人は電車などの公共交通機関を毎日長い時間利用するということです。いま、電車に乗ると、多くの人がケータイの液晶画面をじっとみつめています。メールを書いている人、ゲームをしている人、目的地までの乗り換え案内を見ている人、目的地付近の地図を検索している人・・・とにかく、ケータイの画面を見つめています。
一昔前は、電車に乗ると週刊誌、マンガ、新聞を読んだり、文庫本を開いたりというのが電車の中の時間のつぶし方でした。ところが、今は、ケータイというメディアがあることで、事前に書店や駅の売店で買っておかなくても、電車に乗ってから、きままに、さまざまな情報を読むことができるわけです。
もう一つ、日本の電車の中の特徴は、ケータイで通話することを禁止していることです。ケータイは、いまやふつうの通信手段だから、ケータイにかかってきたからといって緊急の用件ではないかもしれません。しかし、せっかくケータイを持っていながら、電車の中では通話してはいけないというルールになっています。もしかしたら緊急な用件かも知れないけれど、電話を受けることはタブーとされています。(実際には、電話している人もみかけますけど。)
たとえば、香港の地下鉄やバンコクのスカイトレインに乗っていると、電話がかかってくると平気で電話をとるし、着信音もどんどん鳴っています。日本では、ケータイは他人の迷惑になるとされていますが、恥ずかしい思いをするのは話を聞かれている人、つまり話している方ですから、それでもかまわなければ、別に通話してもあまり問題ないと思います。ただし、朝夕のラッシュ時には、ちょっと通話できる状況ではないことは納得できます。嫌でも他人と密着してしまうような混雑時に、電話で話すということは、他人の耳元で電話することになるので、これははっきり言って迷惑でしょう。でも、昼間のガラガラな車内でも、ケータイは使ってはいけない決まりです。
とにかく、このケータイでの通話禁止のルールのおかげで、日本ではケータイ・メールが著しく発達しました。待ち合わせの場所や時間のことなど、電車の中で連絡を取り合いたいことは特にケータイ・メールを使って連絡をとることになるからです。日本では、毎日、長い時間、通勤・通学の電車の中に隔離されていることが多いですから、ケータイという通信手段の普及で、個人対個人のコミュニケーションは飛躍的に進歩したと言えるでしょう。
ケータイのことを考えると、もう一つ、大きな要素として、デジタルカメラの機能があります。正直言って、僕は、ケータイのカメラはあまり使いませんが、特に若い女性は、このデジタルカメラを有効に活用していると思います。最近、話題のSNS、mixiの中の日記をのぞいてみると、ケータイで写真付の日記を書いている女の子も少なくありません。
ケータイは、既に携帯電話という枠組みから飛び出して、モバイル・デバイスとしてのさまざまな機能を担うようになってきています。ケータイ向けのコンテンツも、日本が世界最先端を走っていると言っても良いでしょう。もちろん、それぞれの国の事情というものがあり、日本と同じ機能、同じコンテンツが必ず受け入れられるとは言えません。たとえば、アメリカは電車通勤をしている人は、ほんの少しですから、日本の電車の中でのヒマつぶしコンテンツはあまりうけないかも知れません。しかしながら、広大な国土を持つ国ですから、通信手段として、あるいは情報収集するデバイスとしての機能は期待されるかも知れません。
ケータイ向けのデジタル・コンテンツの仕事に携わったことも何かの縁というものです。今年は、ケータイについてもっと考えてみたいと年頭に思う僕です。
とにかく、今年も皆様、よろしくお願いいたします。
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To Err is Human

“To Err is human….”
と聞いて、スタートレックのスポックを思い出したアナタは、
ちょっとオタクかも知れませんね。
あるいは、僕と同じように、オヤヂって感じでしょうか(笑)
“To err is human, to forgive devine”という英語のことわざが
あります。これは、ちょっとスポックの台詞とは、重心が違う
表現というか・・・
「人間は誰でも間違いをおかすが、それを許せるのは神の徳」
みたいなノリです・・・たぶん。
(これは僕個人の解釈ですので、学校で言ったりして笑われても
 責任とれません。)
今回のみずほ証券の誤発注事件のとき、頭に浮かんだのは、
このことわざのほうじゃなくて、スポックの台詞
To err is human…
「過ちをおかすのが人間です」
人間が間違えるのはあたりまえです、ということです。
コンピュータシステムを作るときには、人は間違ったり、
いい加減なことをしたりするということを見越した
インターフェイスを作ることを心がける必要があります。
たとえば、いつも出てくるいくつものダイアログボックス。
あなたは、あまり考えずに、OKボタンをクリックしていませんか?
それで、「あっ!」と思ったこと、ありませんか?
だからこそ、わざとOKボタンを違うところに出したりする
必要があるんです。インターフェイスを設計するとき、OKを
クリックしやすいシステムが良いシステムではないんです。
僕は長年、コンピュータソフト関連の仕事に関わってきたわけですが、
ときどき、メディアで単純な人間の間違いが原因の医療事故が
報道されるたびに、医療器具作りにも、認知科学的知恵を入れて
欲しいと思います。たとえば、胃のチューブに入れるつもりで、
血管に注入してしまうとか、ガスと酸素の管を間違えるとか・・・。
人に注入するものと機械につなぐもの、消化器官に入れるものと血管に
入れるもの・・・同じような形状の管を使っているなんて、馬鹿げています。
●色を変えて人の注意を喚起する
●形状を変えて接続できないようにする
●途中にチェックするための機構を入れ込む
などなど、ちょっと考えただけでも、いろいろな工夫ができるハズ。
“To err is human”
人は間違いをおかすもの。
それを見越した工夫や知恵を見せて欲しいものです。

タイに行きたい!タイを知りたい!

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