タイには犬が多いです。
特にバンコクには、そこらじゅうに犬がいます。
中には毛艶も悪く、病気なのかなという感じの犬もいますが、タイ人はみな犬をかわいがっているので、暑さをのぞけば、のら犬でも住み心地が良さそうです。
英語で書かれているのですがBangkok Street Dogsというブログを偶然見つけました。ただひたすら街にいる犬の写真を撮って載せているブログです。面白いのは、テキトーに名前をつけて、その犬の紹介をしているところです。その名前が、Samとか英語の名前なんで、どうもイマイチ、どこの国の犬なのか、ピンときませんが、ファラン(白人)が書いているブログなんで仕方ないってことでしょうか。
ところで、タイで犬に噛まれたら、すぐに病院に行って狂犬病のワクチンを接種してください。駐在でタイに行く方などは日本にいる間に狂犬病のワクチンを打つということもあるでしょうが、たとえ、ワクチンを接種していても、噛まれたら病院に行って、さらにワクチンの接種をしなくてはなりません。そのため医師によっては、事前のワクチン接種はあまり意味がないと言うこともあるようです。
バンコクのような都会に住んでいる場合には、噛まれてもすぐに病院に行けるので、たしかに事前にワクチンを接種するメリットは少ないかも知れないですが、たまたま病院が遠いところにいるときに噛まれるということもあるかも知れません。そういう意味では、あなたの行動範囲にもよりますが、事前のワクチン接種も無駄ではないと思います。
なぜ、狂犬病を怖がるかと言うと、発症してしまうと、治療法がなく、悲惨な神経症状を呈して死亡するからです。噛まれてすぐに発症するわけではなく、1~2ヵ月の潜伏期間があると言われているので、噛まれたら6回(1日目、3日目、7日目、14日目、30日目、90日目)のワクチン接種によって体内に抗体をつくって、発症を抑えるということです。なお、事前にワクチンを接種していても、それから6ヶ月を経過していると、やはり6回、接種を受けることになります。
犬に噛まれるなんてほとんどないだろう、と思う人もいるでしょうが、友人の知人がタイに旅行に来ているときに、食堂で犬の足をうっかり踏んでしまって、その犬に噛まれて、あわてて病院に行くという騒ぎがありました。とにかく、そこらじゅうに犬がいるため、うっかり踏んでしまったりすることもあり得ます。のら犬には、あまり近づかないように注意しましょう。
在タイ日本大使館 狂犬病について
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バンコクのタクシーは危ないの??
先月、上海に行ってタクシーに乗りましたが、バンコクに比べて、上海のタクシーがきちんとしていたので驚きました。一緒に行った友人が最初に乗ったタクシーは端数のおつりをくれなかったようですが、その後の3泊4日間に乗ったタクシーは、皆、きっちりとおつりもくれましたし、頼んだところに、まっすぐ向かってくれました。
こんなこと当たり前なんですが、バンコクのタクシーは、なにかとトラブルが多いので、特に初めてタイに行かれる方には注意していただきたいと思います。バンコクでのタクシーは料金が安いので、外国人である我々にとっては便利な乗り物です。
注意して乗ればトラブルに遭う確率を下げることができると思いますので、皆さんにバンコクのタクシーについて知っていただきたいと思います。
さて、これまで3回ほど、バンコクのタクシーについて書いたことがあるんで、すべてを読んでいただければ、ほとんど情報が書かれていますが、ここでポイントをまとめておきたいと思います。
■タクシーの色
バンコクの街を走っているタクシーの車体は、いろいろな色で塗られています。それが意味しているものは何でしょうか?
①緑・黄の2トーン 個人営業
②赤・青の2トーン 会社営業
③その他の色 会社営業
日本では個人タクシーが安全というイメージがありますが、バンコクの場合、そうとは言えません。日本のように個人タクシーを開業するのが大変なシステムではなく、タクシーの車輌も、1日いくらという形態で、簡単に借りて来られるのです。そのため、車のまた貸しなども多く、決して安心はできません。特に、ボロボロの緑・黄の車体の場合、また貸しの可能性があります。だからと言って、100%悪い人だとは言えないですが、他に選択肢があるなら避けたほうが良いと思います。
それでは②の会社営業が良いかというと、これも微妙です。親切で良い運転手の場合もあるし、そうでない人もいます。また、中古タクシー車輌も売買されていますから、必ずしも会社経営ではなく個人が勝手にタクシー商売をしている可能性もあります。
近年、①や②以外に、③のタイプの会社営業の色々な色のタクシーが走るようになりました。あくまでも僕の印象ですが、この③のタイプのタクシーは比較的車も新しく、GPSや無線配車システムを搭載しているものもあったりして、なんとなく信頼できそうなイメージがあります。
①、②、③いずれの場合も、車が新しくてきれいな場合には、まじめに商売している感じがします。ボロボロなタクシーだと、いろいろな意味でハズレが多いので注意が必要です。しかし、トゥクトゥクに乗るよりはタクシーのほうが冷房もあり、メーターもある分、気分よく移動できるかも知れません。
■タクシーのとめ方
街で流しているタクシーをとめる場合には、腕を斜め下に出します。日本でタクシーをとめるときのように腕を上に上げても、たぶん止まってくれるでしょうが、タイの人たちは、そんなに派手に手を振ったりはしていません。すっと、体側から腕を斜めに出してタクシードライバーに合図すると止まってくれます。運転手に見えないようであれば、もう少し腕を挙げて、手を動かしてみたりします。
止まったら、いきなり乗り込まずに、助手席または後部座席のドアを開けて、行き先を告げます。運転手は一瞬、なにやら考えて、うなづくか、首を横に振ります。うなづいたら乗りましょう。首を横に振られたら、乗車拒否なので、あきらめて別の車をつかまえましょう。
■タクシー料金
まず料金ですが、日本に比べてかなり安いです。
下の写真が料金表で、タクシーの中に掲示されていることがあります。
(この料金表は2006年5月に撮影したものです。これを読んでいただいている現在の料金とは異なることもありますのでご注意ください。)
現在、バンコク市内を走っているタクシーにはメーターが設置されています。
ちょっと怪しげなタクシー運転手は「メーターが壊れている」と言って、高い料金をふっかけてきたりしますが、基本的にはメーターで料金が決まります。
バンコクでは初乗りが35バーツ。(1バーツ=4円とすると140円)
0 – 2km 35バーツ (初乗り料金)
以降、加算される料金
2 – 12km 4.5バーツ/km
12 – 20km 5バーツ/km
20 – 5.5バーツ/km
時速6km/h以下での走行時(渋滞時)、1.25バーツ/分
※空港から乗車 +50バーツ
※電話による配車 +20バーツ
空港からバンコク中心部のホテルに行く場合、たぶん走行料金が200バーツくらいですが、空港出発料金が50バーツ、有料道路の料金などを加算することになるので、300バーツくらいだと思います。もちろん、ホテルの場所や渋滞の状況などによって違うでしょうが、ふつう、500バーツになることはありません。逆に言うと、帰国する際に中心部から空港にタクシーで行く際に、メーターを使わずに500バーツと言ってきたら、プチ・ボッタクリであると認識してください。(後述するように、プチボッタクリとわかった上で乗るという選択肢もあると思います。臨機応変に判断してタクシーを上手く利用しましょう。)
■タクシー番号
タクシーに乗ったら、ドアに書いてあるタクシー番号をメモしておくと良いかも知れません。忘れ物をしたとか、何かトラブルがあったとき、このタクシー番号を控えておけば、後で警察で調べてもらうことができます。以前はタイ文字と数字の組み合わせだけで書いてあったので、外国人には不便だと不評でしたが、日本人女性が襲われた事件も含めて、タクシーに関わるいろいろな事件が発生したため、現在は、タイ文字だけでなくアルファベットも併記されています。
旅行中はメモ帳を持ち歩いて、タクシーに乗ったら、このアルファベットと数字をメモしておくと後で役立つかもしれません。(ホテルから乗るときは、ドアマンがメモした紙を渡してくれることがあります。すぐに捨てると忘れ物したときに後悔するかも知れません。)
■GPS追跡サービス
僕は試したことがないのですが、以前、バンコクの日本人向けフリーペーパーでGPS付タクシーのサービスについて記事がありました。それによると、GPS搭載のタクシーは、タクシーのコールセンターが位置をモニターすることができるんだそうです。そこで、女性が一人でタクシーに乗る場合には、コールセンター(1681)に電話してGPS付のタクシーを配車してもらい、その際に、目的地に着くまでモニターするように依頼すると良いということでした。
確かに、そういう依頼が入っていると聞けば、タクシー運転手も変なことはできないでしょうね。
■乗ってはいけないタクシー
ホテルや観光地の周辺で、路上駐車したりしながら、だら~っとして客待ちをしているタクシーは、やめましょう。ホテルのドアマンが呼んでくれるタクシーはOKですが、ちょっと離れたところで客引きしているタクシー運転手は問題ありです。こういう人たちは声をかけてくることが多いですが、相手にしてはいけません。行き先を告げると、「200バーツ」とか「300バーツ」とか言うタクシーは、プチぼったくりタクシー。行き先を告げると、「OK」とか言って、わざとメーターを倒さずに走り出す運転手もいますが、これは降りるときに、プチボッタクリをする予定です。(単に忘れていることもあり得ますが。)
メーターを倒さずに走り出していたら「ミーター、プリーズ」と言ってみましょう。素直にメーターを使わず、「200」とか「300」とか、数字の交渉をしてきたら、「ノー」とはっきり言って降りたほうが賢明です。
ただし、雨のときなど、あまりタクシーの空車がないような場合には、状況によっては値段交渉に入るしかないかも知れません。面白いのは、彼らはたいがいプチボッタクリなのです。屋台での値引き交渉と同じなので、降りて別の空車を探す時間をかけるよりは「100バーツにしろ」とか言いながら交渉するのも一つの方法だと思います。
なお、タクシー運転手に限らず、ちょっと頭にきても、タイ人に対してはあまり怒った口調で言わないほうが良いです。タイ人はプライドが高いため、自分が悪くても、何かを責められることが嫌いです。相手から譲歩を引き出すためには、あまりカッカせずに、諭すように交渉すると良いと思います。
■タクシー運転手は渋滞嫌い
誰でも渋滞は嫌いです。でも、どうしても行きたい方向が渋滞していることがあります。タクシーは渋滞でもメーターが上がるわけですから、商売としてはマイナスではないハズなのですが、バンコクのタクシー運転手は渋滞が嫌いです。
渋滞している方向の行き先を告げると、乗車拒否されることもしばしばです。これは言い合っても仕方ないことなので、別の車を探すしかありませんが、とにかく、面白いほど渋滞が嫌いらしいです。
そして、どうやら、バンコクのタクシー運転手は、走り屋が運転手になっていることが多いようで、逆に空いている道路では、怖いほど飛ばすことがあります。
■英語は通じない
ところで・・・、ほとんどのタクシーの運転手は英語ができません。
ときどき、”We Love Farang”と書いたステッカーを貼っているタクシーがあります。Farangとは、外国人(白人)のことで、これを貼っているタクシーは、少しは英語ができる可能性があります。が、あまり期待してはいけません。
ホテルから乗る場合には、ドアマンに行き先を英語で言って、運転手にタイ語で指示してもらうとスムースです。
注意しておきたいのは、タイ語に入っている英語の単語は、独特の変化をともなって発音されているということです。考えてみれば、日本語だって、英語をカタカナにしてカタカナ発音しているので、外人には分からない発音になってしまったりするわけですが、同じことがタイ語でも起きているのです。例えば、セントラル・ワールド・プラザのCentralという言葉は、タイ人(バンコク方言)はセンターンと発音します。
タクシーの運転手とのコミュニケーションは、たいへんだと思いますが、性格が良い運転手もいるので、そういうタイ人とのコミュニケーションを楽しめれば、旅の思い出にもなるのではないでしょうか。
■タクシーのチップ
いろいろな考え方があると思いますが、僕はたくさんチップをあげる必要はないと思っています。
例えば、メーターに出ている料金が41バーツだったら、45バーツあげれば良いし、57バーツだったら60バーツをあげれば良いと思っています。タイ人の若い人などは、たとえば、51バーツのときに「50バーツでいい?」って言って、1バーツまけてもらうこともあるくらいです。
僕も同じように端数が1バーツのとき、たまたま小銭が1バーツしかなく、ちょうどであげようとしたら、1バーツ返してもらったこともあります。ただ、運転手の中には外国人からはたくさんチップがもらえることを期待している運転手もいて、やはり同様に、他に小銭がなく、料金ちょうどになるように1バーツも付けて渡したら、1バーツ硬貨は嫌いだと文句を言い、その挙げ句に1バーツ硬貨を投げ返してきた運転手もいました。
チップは、受け取る方も、あげる方も、人それぞれの考え方なので、一概には言えませんが、僕の場合には、メーターの料金が100バーツ以下の場合には5バーツ刻みでメーターの料金に数バーツを足した金額を渡し、メーターの料金が100バーツ以上の場合には10バーツ刻みで、同様にチップも含めた金額を渡すようにしています。
■急ぐならBTS&地下鉄
タクシーの話をしてきたわけですが・・・急ぐならBTSや地下鉄を使ったほうが良い場合もあります。
もしも目的地がBTSスカイトレインや地下鉄の駅の近くの場合、スカイトレインや地下鉄を使った方が早く目的地に着くことが多いです。特に、朝と午後3時~8時くらいのバンコク中心部は、渋滞がひどくなります。急いで行くつもりでタクシーを使うと、とんでもなく長い時間をタクシーの中で過ごすことになりかねません。もしも、出発地から目的地に行く場合に、バンコクの中心部を通るなら、中心部を通る部分はBTSや地下鉄を使ったほうが早く目的地に着くと思います。(交通費は高くなりますが。)
バンコクに旅行するとき、あるいは住むときには、賢く安全にタクシーを利用してください。
タイ人は朝起きるとすぐに歯磨きする!?
あなたは、いつ歯磨きをしますか?
朝晩?
毎食後?
どうやらタイ人は、朝、起きるとすぐ洗顔と一緒に歯磨きをするようです。
そう、朝一番にすることが歯磨きです。
ちゃんと統計を取って調べたわけではないんですが、以前、タマサート大学の学生たちと話しているときに、そういう話が出て、タイ人は朝食前に歯磨きしていることを知りました。
その後、タイ人の友人の実家などに行っても、どうやら、みな、朝一番に歯磨きしているようで、この習慣は、かなりのタイ人が実行しているんじゃないかと思います。
確かに、寝ている間に、口の中がマズイ感じにはなりますよね。
だから、すっきりしたいという気持ちはわかります。
でも、食事の前に歯磨きすると、食事が歯磨きクリーム味になりそうで・・・。
ちなみに、朝、でかける前にシャワーを浴びるのも、タイ人にとっては常識です。
いつも暑いところですから、それほど不思議ではない話ですが、タイ人は常に身だしなみに気を使っているようです。
タイ旅行のベストシーズン
今週、友人からメールが届きました。
お母さんと妹さんが8月中旬にタイに行くそうで、タイについての質問でした。
(1)タイに行くとき、気をつけることは何か?
(2)タイ旅行のベストシーズンはいつなのか?
まず、1番目の質問はテーマが広いというか、もう少し絞らないと適切な答えを出せないんですが、とりあえず、一般的なタイ観光の注意点をいくつか挙げて答えました。
そして2番目の質問ですが、この「ベストシーズン」というキーワードは、検索エンジンからこのブログに来てくださる方の中にも使われていることがあるので、やはり、皆さんの関心事のようです。
じゃ、タイ旅行のベストシーズンはいつか!?ということですが、気候的なことを考えると、12月~1月だと思います。
タイの季節は、
暑季・・・2月中旬~5月中旬
雨季・・・5月下旬~10月
乾季・・・11月~2月上旬
のように、3つに分けられます。
時期は若干ズレますが、だいたいこんな感じです。
そして、乾季の12月~1月が、一番、気温と湿度が下がり、過ごしやすい季節です。
また、この時期、タイの西側の海の色が綺麗だといわれています。
僕はこの時期に西側の海を見に言ったことがないのですが、タイ人は皆そういいます。きっと、ダイビングする人にとっても、これがベストシーズンでしょう。
暑季の中でも4月は、本当に暑いです。有名な水かけ祭が行われるのもこの時期です。水かけ祭を見たいと思わなければ4月は避けたほうが良いかも知れません。暑すぎですから。
さて、夏休みにタイに行かれる方も多いかと多いと思いますが、この時期は雨季です。でも、日本の梅雨のように、1日中雨が降るということは多くなく、たいがいは午後から夕方の間に2時間ほど、ざーっと雨が降ります。
雨が降ると、少し気温が下がってサバーイ(気持ちよい)になりますが、バンコクは水はけが悪く、あちこちで冠水することがあるので気をつけましょう。
もちろん、雨季の観光には、傘は必需品です。また、虫除けスプレイも持って行ってください。雨季はデング熱が流行するシーズンでもあります。なるべく蚊に刺されないように、虫除けスプレイをこまめに使ってください。
楽しいタイ旅行の思い出をつくってきてください。
タイ料理は辛いだけじゃない!?
タイ料理と聞くと、ほとんどの日本人は「辛い料理」を想像しますね。
実はタイ料理は、
●辛い
●甘い
●酸っぱい
という3つの味が基本になっています。
トムヤムクンスープやソムタムなど、基本的に辛い味付けで調理される料理もありますが、タイ料理には、テーブルに運ばれたときには辛くない料理もあります。特に、ふつうの食堂での食べ物などは、辛くないものも多いです。
たとえば、タイラーメン。
テーブルに運ばれてきたときには、スープの基本的な味付けしかされていません。たいがいの食堂には、テーブルの上に、唐辛子、砂糖、ナンプラー(酢もある所もあります)がおいてあります。そして、タイ人はそれらを自分の好みで入れるんですが、特に唐辛子とお砂糖は、たっぷり入れます。日本人の感覚では、唐辛子よりも砂糖を入れることに驚くでしょうが、かなりの量の砂糖も加えて味付けします。また、チャーハンのようなものの場合には、唐辛子入りナンプラーをかけながら食べたりします。
辛い、甘いに加えて、酸っぱいという味付けも、タイ料理には大切なポイントです。
トムヤムクンスープも、辛味だけでなく、酸っぱさがありますが、ライムを使っている料理も多く、酸っぱさもタイ料理の基本です。
ということで、「タイ料理=辛い」という見方は、誤りではないですが、不完全な認識です。
辛いものが苦手な方も食べられる料理も、いろいろあるのです。
いろいろなタイ料理を、ぜひ、味わってみてください。
タイにいる皆さ~ん ★ デング熱に注意してください
雨季になるとデング熱が流行るのは今年に限ったことではありません。
僕がタイに住んでいるとき、タイ保健省の人が雨季になると南のほうからデング熱の流行が始まると教えてくれました。
今年は、バンコクでも3月末頃に雨が降っていたりして、早くから雨が多いために、デング熱の流行が広がっているようです。
■対策
デング熱対策は、とにかく蚊に刺されないようにすることです。
デングウイルスは、蚊が媒介しているため、あちこちに水たまりが増える雨季になるとデング熱に感染する人が増えるのです。虫除けスプレーを常備しましょう。
ワクチンなどはありません。
■潜伏期間
4~7日といわれています。
■症状
まつ発熱です。38度から40度くらいの発熱。
熱は4日~8日間続き、熱が下がる頃に胸や四肢に発疹が出ることもあるようです。
頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感。
鼻血、歯茎からの出血、生理出血過多など。
ただし、感染しても症状が出ない人もいるそうです。
■治療
特効薬はないので、対症療法です。
解熱剤は、タイの薬局でもよく売っているパラセタモールを使うとのことで、アスピリンは出血傾向を強めるので、絶対にダメです。
とりあえず、症状からはウイルス性疾患(麻疹、風疹)、腸チフス、マラリア、インフルエンザ、A型肝炎などと似ているため診断ができないようです。発症後4~5日経つと抗体ができるため、血液検査で陽性となり、診断が確定します。
人から人への感染はしません。
蚊が媒介します。
なので、家族がかかっても、そのまま感染することはないですが、家に蚊がウロウロしているとうつることがあります。とにかく、蚊を家に入れないような対策をしましょう。
死亡率は1%以下と言われていますが、出血性のものだと死亡率が上がるそうです。
また以前にかかったことがある場合、重症化する恐れがあると聞いたことがあります。デング熱には4つのタイプがあって、理論上は4回、かかる可能性があり、かかるたびに重症化するのだそうです。
とにかく、かかったかなと思ったら病院に行きましょう!
JJ Market ~チャトゥチャックのウィークエンドマーケット~
バンコクに旅行されるときに、もしも、土日の午前中に時間がとれるなら、チャトゥチャックのウィークエンドマーケットに行ってみることをオススメします。
通称、JJマーケット。
服、雑貨はもちろん、ペット、植木など、様々な店が並んでいて、しかも安いんです。
場所はBTSスクンビット線の終点(始発でもありますが)駅、モーチットで降りて、徒歩5分くらいです。週末にモーチットに行くと、ぞろぞろと人の流れが、JJマーケットに向かっていますから、その流れにのっていけば到着すると思います。(人の流れがないときのために、場所は事前に調べておいたほうが良いかも知れません。)
行く時間は午前中が良いでしょう。
あまり早く行っても開いてない店はあるでしょうが、しかし、午後は場内の気温がかなり高くなって、本当に倒れそうに暑いので、午前中に行くことをオススメします。
ペットボトルの水も持っていくか、その辺で売っているものを買ってから、中に入ったほうが良いでしょう。
中には、ところどころ、飲食店屋台のようなものがあったり、ちょっとしたレストランも少しはありますが、とにかく広くて迷子のような状況に陥る可能性が高いので、さまよったときに確実に水分補給できるようにしましょう。
また数人で行く場合、迷子になる可能性もあるので、そのときのための対策を立てておきましょう。
初めて行く場合には、迷子のときの待ち合わせというのは、なかなか難しいかも知れません。地図を持っているなら、地図上の目印になりやすいところを集合場所に決めておくという手もありますが、とにかく広くて、ゴチャゴチャしていて、最初は自分がいる場所を把握するのも難しいと思います。
迷子になってしまったら、とりあえず別行動でJJマーケットは楽しんで、○○時にモーチット駅の改札前、くらいの待ち合わせにしておくほうが良いかも知れません。
JJマーケットでの価格は、スワンルン・ナイトバザールなどよりも安いですが、それでも言い値で買うことはないです。たいていの店には電卓があるので、電卓をたたきながら値引き交渉してみましょう。値引き交渉は、あまり深刻な顔をしてやるよりも、タイ人とのコミュニケーションを楽しむつもりでいると、良い旅の思い出になるでしょう。
大量に商材を買い付けする方、大きなものを買う方のためには、配送業者のオフィスもあるのですが、僕は、最近、行ってないので、詳細は不明です。大量買付けしたい方は、まず、そこに行って、料金などの情報を入手してから、買い物に走ってください。
バンコクの週末の朝はJJマーケットでショッピングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
「熱い心」vs.「冷たい心」
タイ語で「チャイ・ローン」という言葉があります。
タイ語をカタカナで表記する場合、チャイではなくジャイと書く人もいるんですが、実際にはジャイのジを軽く発音している感じでしょうかね。
とにかく、このチャイというのは、心(心臓)のことで、タイ人と話していると、いろいろな場面で登場する単語。「ローン」は熱いという意味。
では、「チャイ・ローン」はどういう意味?
熱い心とは、すぐに熱くなる、という意味で「短気」であるということを意味しています。日本で熱い心というと、なんだか熱血な人が登場して来そうで、どちらかといえば、良い意味の雰囲気があるのではないかと思いますが、いつも暑いタイでは、その暑さの中の熱い心は、あまり歓迎されないもののようです。
逆に、「チャイ・イェン」という言葉もあります。こちらは、「冷たい心」という意味。日本では、なんだか、冷血でマイナスイメージですが、「チャイ・イェン」というと、「冷静」であることを意味します。
あと、チャイ・ローンな人が、カッカしているときには、「チャイ・イェンイェン・ナ」(落ち着いてね)なんていう使い方もされています。
社会環境や気候・風土が違うと、言葉が持つイメージが異なるという良い例ですね。
タイの乗り物
今週火曜日に早稲田大学で行われた
スウィット・シマサクン(Suvidhya Simasakul)タイ王国特命全権大使の講演のとき、質疑応答の時間があり、その中でたぶん早稲田大学の教員だと思われる方から質問がありました。
その方の質問は話が長くて気絶しそうだったのですが(笑)、質問の中で、彼が会ったタイ人留学生の多くが、日本人は電車の中でお年寄りや妊婦に席をゆずらないことにとても驚いているという話がありました。
この質問に対する大使の答えもまた長かったのですが(笑)、大使はタイ人留学生もまた日本でマナーを学んで帰国する例として、タイではBTS内で大声で電話で話をしているが、日本に留学した学生は、そういう行為がよくないことだと学んで、留学から戻ってからは電車の中で大声で話をしなくなるという話をされていました。
さて、件の質問者の話はともかく、僕もタイに住んでいるとき、BTSスカイトレインの中で、タイ人が他の人に席をゆずる光景を頻繁に見かけました。
基本的に席をゆずるのは弱者に対してのやさしさだと思います。
なので、対象となるのは、年寄り、妊婦だけではなく、小学生以下の小さな子どもに対しても席をゆずっています。ゆずるのは、たぶん18歳以上40代くらいまでの男女です。BTSでは女性も、よく子どもに席をゆずったりしています。
タイに行ったばかりの頃は、ずいぶんと皆やさしいなぁと思ったのですが、ソンテウというトラックを改造した小さな乗り合いバスに乗ったとき、その本当の理由がわかったような気がしました。
このソンテウという乗り物は、トラックの荷台の両側に腰掛をつけ、上にホロをかぶせたようなもので、後ろの部分は乗降しやすいように、扉も何もありません。
このような乗り物で立ったまま乗っていて急発進されると、本当に後ろから落ちるのではないかという恐怖感があります。そこで、ソンテウでは、力が弱い人たち、つまり子ども、年寄り、女性はなるべく座らせるということになるのです。男はなんとか腕力でしがみついて乗っていくわけです。
この習慣が身についているため、タイ人はBTSでも、どんどん席をゆずっています。
だから、タイの乗り物には「優先席」(昔のシルバーシート)を作る必要はないんです。
すべての座席が優先席。
タイ王国の大使の話を聞きながら、様々な日タイ交流を通して、日本の若い人にもタイの良いところをどんどん学んで欲しいと思いました。
雨季 ルードゥー・フォン
今年は3月くらいから雨が降ったりしてましたが、そろそろバンコクでは毎日午後に雨が降るという典型的な雨季の天候を迎えたようです。
タイの雨季は、6月くらいから始まり10月(11月初め)頃まで続きます。
ずいぶん長い間、雨が降り続くと思うかもしれませんが、タイの雨季というのは、朝から晩まで雨が降っている日本の梅雨とは違って、毎日、午後から夕方の間に1、2時間、ざーっと降る雨です。日本人のイメージでは、スコールというのが近いかも知れませんが、そういう雨が降る時期が雨季です。
バンコクのような都会でも、排水設備が十分でないために、短時間に大量の雨が降ると、簡単にあちこちで冠水します。道路が水浸しになっていることは、あまり珍しい光景ではありません。
女の子たちは、いつもサンダルにナマ足ですから、冠水でもなんとかなりますが、靴下と靴で生活している男は、ちょっと困りますね。と言っても、しょうがないから、靴も靴下も脱いで歩くしか方法はないですが。
ただでさえ渋滞が激しいバンコクですが、雨が降ると、さらに渋滞が悪化します。また、タクシーもつかまらなくなります。待ち合わせの人は当然のように遅れてくるようになり、朝から雨のときは、社員が会社に来ないと嘆いている経営者の方もいます。
そんな雨ですが、暑い暑いバンコクの午後に、ざーっと雨が降ってくれると、雨のあと、気化熱で大地の熱がとられて、少し涼しくなります。一時的には湿度も上がりますけど、気温は少し下がってくれます。だから、雨はいやだけど、ちょっと救われるのです。