海図

海図

この写真、なんだかおわかりですか?
地図?
地面の場合には地図なんですが、これは海の図面なので「海図(かいず)」です。
厳密に言うと、この写真には「練習用海図200号」と呼ばれているものの上に、ディバイダーという製図用具がのっているのが写っています。「練習用海図200号」は、日本で船舶操縦の勉強をするときに使われている海図で、この200号の他に150号も有名です。
海図には船が航行するために必要となる情報が盛り込まれています。
海の深さ、暗礁や沈没船の場所、灯台の光り方などが記号化されて記されています。
船を航行中、この地図とコンパスを使うことで、自分の船の位置を割り出したり、潮の流れの方向や速度を割り出したりできる、かなり優れモノの道具なんです。
実は、僕は小型船舶操縦免許1級(特殊特定)を持っています。
でも、ペーパー・キャプテンです。
ペーパー・キャプテンを目指しているわけではないですが、レジャー・ボートはレンタルするだけでも、かなりの費用がかかります。ぜひ、レジャー・ボートを持っている友だちを作りたいと思っています(笑)が、世の中、そんなに簡単ではないので、今は、ボートに乗れるチャンスが来る日を待っています。
しかし、免許を取るときに操縦の練習をしたり、実技試験を受けたりして、少しは操縦経験はあります。
そのとき、船の操縦と自動車の運転が大きく違うことを感じました。僕たちが自動車を運転するときには、ふつうは道路を走ります。しかし、海や湖の上には道路はないのです。つまり、船を操縦するというのは、自分で進む道を作っていかなければなりません。そして、他船のキャプテンも独自の進路を決めて操船しているわけですが、それは僕にはわからないのです。
そのため、船の場合、お互いの進路の関係によっては、相手の進路を妨害しないように航行する(避航する)行動が要求されます。
小型船舶操縦免許をとって、船舶操縦と(おそらく航空機も)自動車運転には、認知科学的な大きな違いがあるだろうということがわかりました。また、船舶は自然の影響をとても強く受ける乗り物で、自然をより身近に感じる乗り物であるということもわかりました。
基本的には、ペーパーキャプテンな僕ですが、いつか、クルージングに出たいと思っています。