馬車にボラれて・・・。


カレッサと呼ばれる馬車。
マニラ市内の観光地でよく見かける馬車です。
これ、絶対に乗ってはいけません。
いや、自己責任で乗られるのは構いませんが、フィリピンの中でも最も高い乗り物と言えます。
実は、僕はカテドラル教会前でしつこく営業してきた馬車のおじさん(以下、ねずみ男)に、ボラれてしまいました(涙)。最初のうちは、全く乗る気がなかったので、無視していたんですが、カテドラル教会から聖オーガスティン教会に移動すると、付いてくるんです。それで、よけいに嫌になり無視していたんですが、入場料も支払わずに聖オーガスティン教会の中に、一緒に入ってくるんです。そして、勝手に、英語でいろいろとガイドを始めます。

ねずみ男の英語は、ちょっと癖があり、半分くらいしかわからないんですが、観光ガイドとしての知識はあるようです。話せば長いストーリーなので省略しますが、10人の子持ちで、そのうち2人の娘が日本人と結婚して千葉にいる、という話を聞いて、つい油断してしまったということです。ねずみ男は60歳、一番下の弟という人(44歳)が御者として乗っているので、2人でアテンドしてもらったわけです。
当初の200ペソなんて話は、最後には3500ペソの大ツアーとなってしまいました。4時間くらいかけて周辺ツアーしたような気がしますが、しかし、フィリピンの物価で考えると、3500ペソは法外に高いと思います。そこで、ガンガン値切るか、あるいは1000ペソくらい渡して、降りてしまおうかと思ったりしました。が、前夜に友人と、フィリピン人は銃を持っていることもあり、かなりコワイという話をしたことを思い出したので、3500ペソをけちって命を失うことのないだろうと思いなおし、言い争うことはヤメにしました。とりあえず、3200ペソにしてくるというので、それを支払って終わりにしました。
教訓としては、基本的にはカレッサは乗る価値がないので乗らない方が良い、ということです。たぶん、運転手付きレンタカーを半日借りても同じくらいの料金でしょうから、そっちのほうが気持ちがスッキリだと思います。ただ、どうしても、馬車に乗りたいという場合、あまり長距離には乗らず、事前に料金を明確にして乗りましょう。ねずみ男の場合、乗ってからは料金については何も言わなくなりましたが、それは向こうの手口です。「ここからここまで乗っていくら」「全部でいくら」をしつこく確認して乗ってください。

日本に娘が住んでいるという人が日本人に対して悪いことをするはずがない…なんてことはないんですね。日本でも教会に行きました…と言っていたねずみ男ですが、カトリックの場合、悪いことをしても懺悔すると許されてしまうんでしょうか。悲しいことです。でも、彼も家族があり、生きていくためには仕方ないのかも知れません。僕は、タイで言うタンブンのつもりで諦めましたが、同じ罠にかかる日本人を一人でも減らしたいと思います。ねずみ男は、どうやら日本人を狙って仕事をしています。
皆さん、ねずみ男面のカレッサの観光ガイドには要注意です。

マニラ・カテドラル教会(大聖堂)


ここがマニラ観光の出発点…そう思って、ここにタクシーに乗り付けて観光開始。しかし、ここで悪徳?馬車(カレッサと呼びます)に目を付けられて事件に…。(そのことについては、別エントリー「馬車にボラれて」参照)

とにかく、写真を掲載しておきたいと思います。

この教会の見所は、なんと言ってもステンドグラスです。

礼拝堂のあちこちに填め込まれているステンドグラスは、とてもカラフルで美しいものでした。