今月、タイに行く時も、成田―バンコク間のチケット代は航空運賃よりも燃油サーチャージのほうが高いという状況でした。果たして、この状況はいつまで続くのでしょう。
原油価格は8月頃から下がり始めてきているはず。いつ、航空燃油価格の下落が航空運賃(燃油サーチャージ)を下げてくれるんでしょうか。
燃油サーチャージの計算方法は概ね次のようになっているようです。
●2月・5月・8月・11月に直前の3ヵ月の航空燃油価格
(シンガポールケロシン)の平均額を見て、燃油サーチャージの金額を決める。
●決められた金額は翌々月1日以降の発券分から適用される。
たとえば、来月、つまり11月に見直しが行われるわけですが、8月、9月、10月の航空燃油価格の平均を計算して、それによって、1月1日からの燃油サーチャージ額が決まるというわけです。
この航空燃油価格については、アメリカ政府のホームページを見るとわかります。
http://tonto.eia.doe.gov/dnav/pet/hist/rjetsin5M.htm
これを見ると、(この数字に0.42をかけます)
8月=137.5ドル
9月=120.5ドル
10月=92ドルくらい?(MaiPenRai予測)
予測ですが、この3ヵ月間の平均額が116.7ドルだとします。
この数字をもとに、各航空会社が定める燃油特別付加運賃表から金額を探しだします。この金額は通常、片道の金額なので、往復チケットを購入する場合、この2倍の金額が目的地と東京の往復
に加算されるサーチャージとなります。
JALの場合、ゾーンFのタイのところを見ると12,500円だということがわかります。同様に、ANAも12,500円、タイ国際航空は100ドルですから、現在の燃油サーチャージと同じですね。
こう見てみると、1月1日からの燃油サーチャージは、まだ、あまり下がりそうもありません。
原油価格が下がった恩恵を受けられるのは、来年4月1日以降の燃油サーチャージのようですね。
このまま航空燃油価格が80ドル~90ドルの間で安定してくれれば、JALやANAでも燃油サーチャージが6,000円、タイ国際航空では45ドルになります。(価格はすべて片道です)
このように、燃油サーチャージの金額は決められているわけですが、ツアー料金などはグループツアーとして、特別な料金が設定される可能性がありますよね。特に8月以降、海外からタイに来る観光客の数がどんどん減っています。
このような状況では、もしかすると、ツアー、ホテルなどのプロモーション価格などが設定される可能性もあるのではないかと内心期待しています。燃油サーチャージはまだ高いですが、チケット代も含めて、バンコク旅行に関する料金を注視している必要があると思います。
※タイ国際航空が11月6日以降発券のバンコク発着便について、燃油サーチャージを下げたようです。最近の観光客減少への対策として、1月1日を待たずに値下げしたということでしょうか。他の航空会社も下げてくれると嬉しいんですが。 (2008/11/9追記)