味噌からMISOへ!?

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昨日、早稲田大学ICCトークセッションに行ってきました。ICCというのは、International Community Centerの略で、学生が中心となって、様々な国際交流の活動をしている組織、だと思うんですが、その活動の一つとして、ゲストスピーカーを招いて講演をしてもらうトークセッションがあります。

昨日は、「マルコメみそ」でお馴染みの株式会社マルコメの広報の方と海外事業グループの方がいらして、同社の世界戦略というテーマで話されていました。

前半は味噌の歴史や国内の状況などを中心に話されていましたが、簡単に言うと、味噌は地域性が高い食材であり、大別すると米みそ、麦みそ、豆みそ、調合みそがあり、約80%が米みそだということ。メーカーは1000社弱あり、年間424000トン出荷されていて、県別でみると、長野県産が49%とダントツであること。国内の味噌の消費は右肩下がりだが、即席みそ汁の売り上げは右肩上がりで増えており、海外輸出も増えていること。だし入りみその開発、液体みその開発によって、みそ汁のサーバーも開発されて、みそ汁が簡単に作れるようになったことが説明されました。

そして、後半には海外戦略ですが、これは世界での日本食ブームにより海外で日本食レストランの数が増えているため、それらのレストランで提供するみそ汁として売り込んでいるということでした。だし入りの液体みそと、みそ汁のサーバーは、海外の日本食レストランでも、一定の味のみそ汁を作ることができるため、その利便性を武器に営業されているようです。

株式会社マルコメの海外事業としては、2004年に国際チームをつくり、アメリカに進出、2005年にニューヨーク駐在所を設立、2006年にMarukome USA Inc.を設立したとのことでした。そして、2013年には、上海、韓国、タイ、EU(イギリス)に現地法人を設立したとのことでした。

トークセッションの帰りに、液体みそ汁をいただきました。たしかに便利。これにちょっとした具を足してお湯を注げば、みそ汁ができちゃうなんて、いつでもみそ汁が飲めちゃいます。

ただ、海外戦略として、みそ汁としてしか売ってないようだったのが、ちょっと残念な気がしました。現在、海外の日本食レストランを中心に販売を拡大しているのであれば、味噌を使った和食のレシピに合わせた業務用の味噌製品(僕は料理しないんで、よくわからないけど、味噌焼きみたいなものとか)を作って売れば良いんじゃないかと思いました。もちろん、日本人の料理人がいてふつうの味噌があれば、そういう料理は作れるんでしょうが、海外には日本人の料理人がいないレストランもたくさんあるので、これをこうすれば簡単にできちゃう、みたいなものがあれば、売れると思うんですけどね。

それと、もうちょっと地域ごとの味覚について分析してみても、あたらしい商品につながるかも知れないと思いました。これは分析してみないとわからないとは思いますが、たとえば、アメリカだと塩味が強く甘みも加えたほうが好まれるとか、タイでは辛みを加えると喜ばれるとか・・・。国や地域によって、食習慣が大きく違っているので、そのあたりの分析を加えていくと、もっと面白いビジネス展開ができそうだなぁと思いました。

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