タイドキュメンタリー映画『Dek Toh』

タイ映画を見るチャンスです!
早稲田祭で、タイ映画が上映されるそうです。
興味があるかたはどうぞ。
※この情報は大学のメーリングリストで流れてきたもので、
他のMLへの転載歓迎とのことなので、ここにもアップしました。
でも、これを書いているY.T.さんの本名はイニシャルにして、
メールアドレスと携帯電話番号は削除しました。
その他は原文のままです。
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早稲田祭
タイドキュメンタリー映画『Dek Toh』
特別上映&トークセッション
■開催日時 2006年11月5日12時開場
■開催場所 大隈タワーB1F多目的講義室 
■特別ゲスト 勝間 靖 助教授
(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科)
■入場料 無料
(チャリティ企画なので、募金をよろしくお願い致します)
■プログラム詳細
12:00      開場      ミニ写真展・工芸品バザー・タイのお菓子試食会
13:00     第一部開演   『Dek Toh』上映
15:15     第一部終了
15:30     第二部開演   勝間助教授によるトークセッション
17:00     第二部終了
■後援
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科(GSAPS)、
「黒田ゼミ」、「勝間ゼミ」、タイ政府観光局、TPAK
(映画HP www.pigonine.com TPAK HP www.tpak.org)
今回上映予定の映画『Dek Toh(邦題:子どもたちは海を見る)』は、二人のタイ人女性アリヤー・チョムサイさんとニサ・コンスリさんにより、2005年に完成したドキュメンタリー映画です。UNHCRの難民映画祭やバンコク国際映画祭に出品し、釜山国際映画祭、ソウル国際ドキュメンタリー映画祭などで数々の賞を受賞している話題作です。映画の舞台は、タイ北部の山岳地帯にあるメートー学校。カレン、モン、アカ、ラフ族など少数民族の子どもたちが家族から離れてこの学校の寮に暮らし、自給自足の生活を営みながら勉強しています。先生たちから深い愛情を受け強く逞しく生きていく子どもたちは、中学三年生を無事に卒業したご褒美として、海に連れて行ってもらうことを何よりも楽しみに勉強に励んでいます。なぜなら、山で育った子どもたちにとって、海は月に行くのと同じくらい遠いのです。約1年かけて子どもたちの成長を追いかけたこの映画は、タイ国内でも大きな感動を生みました。そして日本では、10年以上メートー学校を支援してきた“地球市民ACTかながわ”が代表となり、自主映画上映という形で全国上映されています。上映で集まった募金は、中学を卒業した生徒たちの高校進学支援に利用されているということです。もちろん、今回のチャリティー上映会の売り上げは、私が責任を持って全額を支援団体地球市民ACT神奈川(TPAK)に寄付致します。
映画上映と同時に、映画の舞台メートー学校で撮影したミニ写真展や山岳民族の工芸品バザー、タイのお菓子の試食会など映画の背景となる文化紹介が行われます。また、第二部では、特別ゲストスピーカーの勝間助教授に「少数民族・子ども・人権」をキーワードにお話をして頂きます。先生の国際公務員としての豊富な現場体験を聞くことができるまたとないチャンスです。国際協力に関心のある方はぜひ、お見逃しないように!
以下、ゲストスピーカの勝間 靖(カツマ ヤスシ)助教授からのメッセージです。
大阪大学で修士号を取得後、開発コンサルタントとして就職し、アジアとラテンアメリカにおいて、政府開発援助に関連した調査・研究を行いました。その実務経験をとおして貧困と暴力の問題を研究するようになり、ボリビアでのフィールドワークをもとに、ウィスコンシン大学マディソン校においてPh.D.を取得しました。その後、国連児童基金(ユニセフ)に入り、メキシコ、アフガニスタン/パキスタン、東京の事務所で国際公務員として最近まで勤務していました。これまでの研究および実務の経験を生かして、これから国際協力の分野で活躍しようとする皆さんを支援したいと考えています。また、地球規模の課題を研究する際には、最も弱い立場にある人びとの視点に立ちながら、理論と実践の双方からアプローチするよう心がけたいと思っています。それでは、映画上映会で皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
最後になりますが、私自身この夏にスタディツアーでこの学校を訪問しましたが、映画と変わらない温かみのある日常に自然な感動を覚えました。映画は、日本で失われつつある心の豊かさで溢れています。ぜひ、この機会に一人でも多くの人にこの映画を見て頂けたらと思います。それでは、11月5日にお待ちしております!
Y.T.
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士1年