先日、大学院のゼミ仲間との小規模飲み会で、博士課程後期在学中のYさんに勧められたのがこの本です。『国民語が「つくられる」とき ラオスの言語ナショナリズムとタイ語』(2008、矢野順子著、風響社)は、風響社のブックレット<アジアを学ぼう>の第2期として発行された5冊の中の1冊。
これはラオ語(ラオス語、ラーオ語とも言われます)が、タイ語に影響を受けながらも、国の言葉としていかにつくられてきたかがわかる本だそうですが、説明にタイ語との関係が語られているため、タイ語への理解も深まるんだそうです。
僕の認識では、ラオ語はタイのイサーン方言に近く、文字が異なるという程度の認識でしたが、そのラオ語の文字をどうするかという議論も国内であったそうで、こういうナショナリズムにも関わる議論は言語政策とも関連して、興味深い事例だと思います。
ご興味ある方はご一読、いかがでしょうか?
(僕はまだ読んでません… 近々、購入しようとは思っていますが…)