いつ頃からでしょうか。最近はバンコク中心部でも自転車を見かけるようになりました。僕がバンコクに住んでいた2005年以前は、郊外の住宅街に行くと自転車に乗っている人を目撃したりしていましたが、バンコクの中心部では、自転車に乗っている人をみたことがありませんでした。自転車屋も見ませんでした。(自転車を改造した屋台みたいなのは昔からありましたが。)
昔は、タイ人は暑いところで体を動かさないのが基本でした。だから、歩くことも極力避ける生活でした。近距離ならバイクタクシーに乗る。遠いならバスに乗る。バイクタクシーやバスがないなら、タクシーに乗る。中高生の男子でも、少しの距離でもバイクタクシーに乗るのが普通です。
ところが、今は、中心部には、こんなレンタルバイクのステーション?みたいなのがあったり、道路にはバイクレーンがあったりします。いつからこうなったんでしょう?一説によると、2009年あたりから若者やデザイナーなど流行に敏感な人たちが自転車に乗るようになったそうです。でも、今は、いろいろな人たちが自転車に乗っています。僕の大学時代の友人(タイ人)も、体調を壊していたんですが、自転車に乗るようになって健康を取り戻したりしています。
まったくの推測ですが、もしかしたら、保健省等の政府系機関がこの流行を利用して、自転車のプロモーションをした(している)のかも知れませんね。というのも、以前、僕が保健省で仕事をしている頃は、大きな公園や広場でエアロビクスをするという健康プロモーションが行われていました。タイでも肥満が大きな問題となっていて、保健省は国民の健康増進のために、肥満を減らす取り組みを行っているので、おそらく、このブームは保健省にとってもチャンスなのではないかと思います。(あくまでも推測ですが。)
でも、バンコク中心部で自転車って、やっぱり危険な気がします。渋滞していないときのバンコクのドライバーの運転はちょっと危険です。交通法規に則って運転するというよりは、自分の運転テクニックですり抜けていく感じの車も少なくありません。
渋滞しているときは自転車が有利かも知れないし、バイクタクシーに乗るのも怖いので、歩く距離が長いときには、自転車が欲しいですが、安全対策を考慮して利用しないといけないですね。