5月の連休が終わると、もう夏は目前です。
そして、夏は旅行業界ではハイシーズンですから、早めに手配しないと、高いチケットしか手に入らなくなります。また、夏休みまでの今の時期、実は、狙い目です。結構、チケットが安いです。
そんなこと、タイ旅行リピーターの方には常識だと思いますが、今日は、初心者の方のためのタイツアー選びについて、少し書いてみたいと思います。
初めてタイに行くなら、やはり、ツアーが一番手軽だと思います。
飛行機の手配、ホテルの手配を自分で行うには、日タイ間の航空機の事情を知っていたり、行きたい都市のホテル事情を調べなくてはなりません。旅なれた人なら、ガイドブックとインターネットを駆使して自分で手配して、現地に行っても、自分でなんとかする、ということも可能でしょうが、その自信がない方は最初はツアーに参加したほうが良いでしょう。
ここではJTBの情報を使って説明します。
旅行会社は、皆さんの最寄の会社、あるいは好みの会社で良いと思います。JTBについては、航空券やホテルのバラの手配でも、現在は、かなり安く取ってもらえたりしますので、僕も時々利用しています。また、バンコクには大きな支店もあって、現地でのサポートも安心なので、スタディツアーなどを企画するときは、ここを利用することが多いです。
さて、上にあるバナーをクリックすると、JTBの「かんたん海外ツアー検索」のページが開きます。
検索条件の「出発地」「目的地」などを選択していくと、検索結果の表示が逐次更新されて、情報が絞り込まれていくので、興味があるツアーを探してみましょう。
ちなみに、通常のJTBのトップページからアクセスしていく場合には、海外旅行のトップページを選択して、「海外ツアー検索」を選んでいくと、次のような画面が出てきます。
この場合も、目的地、出発地などの条件を入れて検索をすると、ツアーの一覧が表示されます。
ツアー一覧から、自分に合ったツアーを選ぶわけですが、それを選ぶためにも、ツアーがどのように作られているのかを知っておくと良いと思います。
というわけで、あるツアーの詳細ページをキャプチャして下に貼り付けてあります。
もしも、手元に、旅行パンフレットなどがあれば、それを見ても、だいたい同じようなフォーマットでツアー情報が記述されていることがわかると思います。
ツアー情報のページは、いろいろな情報がコンパクトに詰め込まれているので、すべてをここで説明すると長くなりすぎてしまいます。
そこで、ここでは僕が補足できる情報をお伝えしましょう。
◆旅行日数4日間=実質2日間の旅
まず、旅行日数で表示されている4日間ですが、このツアーの場合、コース名の下にも書かれているように、「行き夕刻または夜発、帰り夜または深夜発」なんです。これはどういうことか?
日本(特に成田)からバンコクに行く航空機の多くは、夕方か夜日本を出発して、バンコクの夜遅く(深夜)に到着です。日本を午前に発つ飛行機もありますが、便数は少なく、また、午前便の航空券のほうが高いのです。つまり、安いツアーにするためには、午後出発便がツアーに組み込まれます。
そして、バンコクから日本に戻ってくる航空機ですが、これも深夜発が多く、日本の早朝に到着するというものが多いのです。
ということは、出発日と帰国日は、現地では何もできないことになります。
なので、4日間と書いてあっても、実質2日間の旅なのです。
◆利用ホテルのグレード
バンコクの場合、かなりの数のホテルがあります。
豪華なホテルは高く、古くて設備がよくないホテルは安いのですが、それ以外に、立地条件によって違いが出てきます。ツアーのホテルの場合、やはり、交通の便があまりよくない場所のことが多いです。現在、バンコクの中心部では、BTSスカイトレイン(高架鉄道)と地下鉄がありますが、これらの駅の近くにあるホテルは、比較的高くなっています。ツアーの場合には、バスでの送迎があることもあってか、車でしか行けない場所のことが多くなります。
現地での観光がついているツアーの場合には、それでもいいのですが、フリータイムを充実させたい場合には、あまり交通の便が悪いと、時間が無駄になります。そのツアーの宿泊先ホテルがどこなのかということも、ツアー選びでは重要になってきます。
◆最小催行人員
ふつうは2名です。
もしも1名でも可能だとしても、ホテル代は割り増し請求されます。もしも一人で行くなら、ツアーではなく個人手配してしまったほうが、飛行機やホテルを自由に選べる分、お得かもしれません。
◆市内観光
市内観光がついている場合、バンコクなら王宮やワットポー、ワット・アルンなどを見ることができると思います。が、市内観光には、通常、お土産屋に寄る時間が組み込まれています。お土産屋さんとのタイアップで、この市内観光が運営されている場合が多いのです。なので、これもまた、時間の無駄になる要素です。お土産屋は、当然、高めの値段の商品を並べているわけなので、注意が必要です。行っても買わなくてもいいんですが、とにかく時間は浪費します。
◆現地空港諸税
旅行代金に含まれていないため、いざ、申し込んだら出てくるという料金の一つだと思います。日本の空港使用料に加えてタイの空港使用料も加算されます。申し込む前にいくらか聞いておくと良いでしょう。
◆燃料サーチャージ
これは航空運賃に加算される運賃です。燃料が高騰したために導入されたもので、原油の値段が上がるとこれも高くなっていくため、随時、変更になります。通常、燃料サーチャージの金額はどこにも表示されていないので、これも、ツアー申込の前にきいて、ツアー総額を理解した上で申し込んだほうが良いでしょう。
概して、格安ツアーは時間が無駄になっているケースが多いので、注意が必要です。4日間しか休めないから4日間のツアーにするなら、少し高くても、午前中に出発するほうが、初日の半分をタイで過ごすことができます。帰国便については、深夜または早朝が多いため、最終日はバンコクで過ごすことが難しいです。が、人によっては、深夜発の便で、早朝に成田について、そのまま仕事に行く人も・・・。
タイという国は、のんびりと時間が過ぎるのを感じる国だと思うので、あまり短期間のツアーでは、本当のタイの良さが体験できないということにもなりかねません。タイでのんびり過ごしたい方は、6日間コースなど、滞在期間が多いツアーで行かれたほうが、良いと思います。