この1、2年、友人がタイに旅行することが増えてきたような気がします。これは僕の影響があるかどうか分かりませんが、いろいろなテレビ番組でタイやタイ料理が紹介されたりすることも多くなり、タイという国について多くの人に興味を持ってもらえるようになったからだと思います。
こうなってくると、タイに行きたい、タイにいくぞ、と考えている友人たちから「タイはいつ頃行くと良いの?」「9月に行くんだけど天気はどうなの?」などと質問されたりします。もちろん、どこに行ったら良いのかとか、チェンマイはどんなところだとか、オススメ・スポットの相談から不安に思っていることについての質問や相談など、他にもいろいろあります。
でも、タイに行きたいなと思ったとき、やはり、いつがベストシーズンなのか、知りたくなるでしょうね。休暇がとれる時期が決まってしまっている人であっても、その時期、タイはどうなのか、知りたいでしょう。
まず、バンコクを中心にお話をしましょう。
まず季節ですが、まず雨季と乾季に分けられます。だいたい5月終わりから11月初めくらいが雨季、11月入ってから5月の終わり頃までは乾季です。雨季というのは、日本の梅雨のように朝から晩まで雨が降る日が続くということは、あまり多くなく、ふつうは午後から夜に2時間ほど、ざーっと雨が降ってくるという感じの雨です。スコールというほど短時間ではないのですが、急に降りだすことも多く、また、バンコクでも地域によって降っていたり、いなかったり、ということもあります。
近年、地球温暖化の影響なのか、日本の梅雨みたいに雨が数日降り続くこともありますが、基本的には2、3時間の雨で、熱くなっている大地が冷やされるので、雨が上がるのを待ってでかけると気持ちが良いです。
とはいえ、観光でタイに行く場合には、雨だからでかけないというわけにもいかないと思います。注意していただきたいのは、ちょっと激しく雨が降ると、バンコクのあちこちの道路は簡単に冠水します。道路が水びたしということも珍しくありませんから、高価な靴を履いて歩くのはやめましょう。女性はサンダルでいれば良いかも知れませんが、男性は、王宮などを観光するときはサンダルでは入れないので、スニーカーなど、濡れてもあまりショックではない靴をはき、いざとなったら、靴を脱いで、水の中を歩いてください。
しかし、すべての道路が冠水しているわけでもないし、いつも大雨というわけでもないので、あまり心配することはありません。しかし、雨季の旅行には傘は必要だと思います。女性は晴雨兼用の傘を持っていくと、UV対策もできて良いでしょう。タイにも晴雨兼用の傘がありますが、かわいくありません(笑)
雨が降ると困るのは日本と同様に、タクシーがつかまえにくくなるということです。ふだんバスを使っているタイ人も、雨が降るとタクシーに飛び乗ることも多いので、一気に、タクシーの乗車率が上がります。また、そういう需給バランスに陥ると、タクシーの運転手も強気になり、メーターは使わないと言って、高額な料金をふっかけてくることがあります。また、道路は大渋滞。ふだんから混雑している道路は、さらに混雑して目的地までの移動時間が余計にかかってしまいます。
僕の経験ではバンコクでは南の空の雨雲が移動してきて雨を降らせることが多いような気がします。ですから、南の空が黒い雲で覆われてきたら、雨宿りする場所を確保するか、BTS、地下鉄など、移動しやすい交通機関の駅に早めに移動することをオススメします。
以上のように雨は観光するときには歓迎できないのですが、雨季に出回る果物もあります。マンゴスチンなど、日本ではあまり食べる機会がなく、美味しい果物は雨季になると出回るものも多いです。そういう意味では、雨季には雨季の楽しみがあるとも言えるでしょう。
乾季になると雨があまり降らなくなり、暑さもやわらいできます。特に12月と1月は比較的涼しい季節になります。一応、タイの冬と考えても良いと思います。タイ人にとってのお風呂は、水シャワーということが多いのですが、この時期の水シャワーは寒いと言って、ブルブルしていたりします。が、なぜか今年はかなり暑いようで、この涼しい時期は1週間ほどで終わったようです。
この乾季の時期は、タイの西側の海がとても美しいと言われています。プーケットやクラビなどのインド洋側の海の色がすばらしいそうです。
ただ、冬の時期はタイは観光産業としては、ハイシーズンになります。欧米の寒い冬を脱出して、暖かいビーチで過ごしたいという人々がたくさん訪れる時期なので、ホテルの料金が高く設定される傾向があります。
ちなみに、タイでは4月が真夏です。一番、暑い時期です。有名な水かけ祭りが行われるのも4月で、町を歩いていると、容赦なく水をかけられてしまいます。
タイにはその時期その時期で、食べ物とかイベントとか、面白いことがあります。また、そうでなくても、タイ人は面白いです(笑) ですから、あなたがタイに行きたいとき、あなたがタイにいけるときがベストシーズンなのです。