タイの中心部には「BTSスカイトレイン」という高架鉄道が走っています。道路の上に線路が作られていますが、モノレールではありません。(まぁ、利用者にとっては、似たりよったりでしょうが。)
BTSは、2つの路線があります。一つは、「シーロム線」。MBK(マーブンクロン)、パトゥムワン・プリンセスホテルに行くときに便利な”National Stadium”駅とチャオプラヤ川の船着場”Saphan Taksin”駅を走っています。途中の”Sala Daeng”駅は、シーロムというビジネス街の最寄り駅であり、タニヤやパッポンなど、夜遊びのときにも、便利な駅です。もう一つの線は「スクンビット線」。ウィークエンドマーケット「JJマーケット」がある”MoChit”駅から、スクンビット通りの上をずっと走り、大型スーパーマーケットLotusがある”On Nut”駅までの路線です。
BTSの2つの路線は、バンコクの中心とも言える”Siam”駅(英語ではサイアムと書きますが、タイ人に言うときは「サヤーム」と言ったほうが通じやすいです)で乗り換えが可能です。
BTSを利用するメリットは、渋滞がないことです。滅多に止まることもないので、移動時間を計算しやすいということが最大のメリットです。バンコクは深夜以外は、あちこちで大渋滞しています。ですから、もしも、出発地と目的地をBTSが結んでいたら、便利な移動手段だと思います。
このBTSと2004年に開業した地下鉄を組み合わせると、行動範囲が広がります。渋滞を気にせずに移動する手段としての価値はあります。
しかし、料金はタイにしては高いです。BTSも地下鉄も、タイの交通機関としては、安いものではありません。
では交通手段をどう決めるか・・・
①BTSや地下鉄の駅と現在地、目的地の関係
たくさん歩かなければならないようなら、タクシーにしたほうが良いかも知れません。冬はともかく、暑い時期に長時間歩くと疲れてしまいますから(笑)
②時間帯
早朝から午前9時くらいまでは、かなりの渋滞です。また、午後は3時(金曜日)か4時から渋滞が始まります。特に、学校が近くにある地域、学校がたくさんある地域は、子どものお迎えの車でいっぱいになります。タクシーで走る経路と時間帯がポイントです。また、午前0時を過ぎると、BTSや地下鉄は運行していないので、タクシー(またはトゥクトゥク、モトサイ)しか移動手段がなくなります。
③人数
BTSや地下鉄は高い乗り物なため、2~4人で移動する場合、タクシーのほうが安くなることがほとんどだと思います。少しくらい渋滞していても、エアコンがきいていて、座ったままで目的地に移動できるタクシーは、価値がある乗り物です。
とはいえ、そのときの状況によって、どの交通手段を選ぶか、変わるのは当然です。急いでいるとき、あるいは地理的な条件によっては、タクシーとBTSを組み合わせて利用することもありです。また、ここには書きませんでしたが、シーロム辺りから、ワットポーに行きたいときには、BTSでSaphan Taksin駅まで行って、そこからExpress Boatを使っていくという手もあります。
バンコクは渋滞が名物になっていますが、いろいろな乗り物に乗るチャンスでもあります。観光でタイを訪れるなら、事前に移動コースを考えながら乗り物を選ぶと良いでしょう。