VAIO type S


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やっと花粉症の症状が治まってきて正気で物事が考えられるようになってきました(笑)。とはいえ、正気になってもたいして働いていない脳ですが、そんな脳ででも、このブログを見ているうちに、最近、Gadgetsネタを書いていないなぁと気づきました。が、結構、考えると買っているんですよね。単に書いていないだけでした。
実は去年(2004年)の秋頃から新しいノートパソコンが欲しくて購入を検討していました。その理由は、それまで使っていたノートパソコン(VAIO PCG-SRX3E)が限界に近づいていたからです。限界っていうのは、ちょっと大げさですが、いろいろなアプリケーションをインストールしているうちにCドライブはいっぱいになってくるし、メモリーも少ないため、動作も遅くなり、複数アプリを同時並行で使うなんて、大変な状況になっていたのです。それで、その頃、6日間だけ、一時帰国した際に買ってしまおうかとも思ったのですが、初期不良があった場合のことを考えると、買ってすぐにタイに戻るというスケジュールでは不安だったし、機種も絞り込めなかったので断念したのでした。
3月に帰国する前から、ソニースタイルで購入していたので、ソニースタイルのサイトをカタログ代わりにブラウズしていました。しかし、サイト上で見たのでは大きさなど、実感できません。タイでもいくつかの機種は売られていますが、型式番号が違っていたり、あるいは欲しい機種がタイに来ていなかったりで、日本で買うための下調べはタイではできませんでした。
そこで、3月に帰国後、すぐに量販店をのぞいてみました。他のメーカーのノートパソコンも見てみました。でも、僕が使っているのは、デジカメもソニーのCybershot、デジタルビデオもソニーのHandycam。メモリースティックが使えたり、デジタルビデオを簡単にパソコンに取り込めたりするという点で、やはり、VAIOしかないという結論に達しました。その結果選んだのが、VAIO type Siconです。
実は、はじめはVAIO type Ticonが、小さくて携帯に便利そうで気に入っていました。が、デジタルビデオの編集をするという前提で機種の比較をすると、スペックから言っても価格から言ってもVAIO type Siconに軍配が上がったというわけです。

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結局、今回もソニースタイルで購入しました。その理由は、ソニースタイル・オリジナルということで、CPU、メモリーサイズ、HDDサイズ、CDドライブ、映像編集ソフトなどを自分で選んで組み合わせることができるからです。
Pentium Mプロセッサー、HDD 80GB、メモリー1GB、DVDスーパーマルチドライブ・・・映像編集ソフトを付けて、さらに3年間ワイド保証(落としたりして壊れても保証修理になります)もつけて25万ちょっとでした。早くバリバリ使って、元をとらないといけないなぁ~
でも、注文したVAIO type Siconが届いたあと、ソニースタイルのサイトを見てみたら、もう僕が買ったタイプは終わっていて、新機種になっていました(涙)・・・
もう少し待って新機種を買えば良かったのか・・・
いやいや、そんなことを言っているとパソコンなんて買えません。この後、3年くらいは、このVAIO type Siconにがんばってもらいましょう!

日本の携帯をタイで使う!?

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昔は人と待ち合わせするには前日までに連絡を取り合って、待ち合わせの場所と時間をきっちりと決めたものでした。しかし、携帯電話の登場で、最近は、そんなことをすることも少なくなってきました。だいたいの時間、だいたいの場所を決めて、あとは携帯電話で連絡を取り合えばOK。そんなライフスタイルが普通になっています。
ところが、これまでは日本の携帯電話は独自の規格で発展してきたため、海外の携帯電話のネットワークから孤立しているものでした。そのため、海外に行くときは、海外用の携帯電話を国内でレンタルして行くしか方法がありませんでした。携帯電話のレンタル料金も高く、また通話料金も高いサービスを利用せざるを得ませんでした。
現在でも、日本の携帯電話番号にかかってくる通話を海外にいるときにも着信したいという場合には、各携帯電話会社のレンタルサービスを使うという方法があります。しかし、最近、海外でも使用できる携帯電話機種が販売されるようになったため、国内で使用している携帯電話を海外に持っていっても使えるということも可能になってきました。
2005年4月現在、ドコモの場合には国内と国外の両方で使用できる機種は、FOMA N900iGの1機種のみです。それ以外の機種を使っている方は、FOMA用またはMOVA用のレンタルサービスドコモWorld Wing/World Walkerを利用することになります。このほか、ドコモではMOVA用のWorld Walker G-CardまたはFOMAカードを海外用携帯電話(これは自分で用意します)に入れて使うという方法もあります。
日本で使っている携帯をそのまま持っていくことができる・・・そんなサービスが一番進んでいるのがボーダフォンです。現在、8つの機種がVodafone国際ローミングに対応しています。それ以外の機種の場合には、海外用の携帯電話機がレンタルされるVodafone Global Rentalというサービス(有料)があります。
auの場合には、国内・海外両用の機種が2種類。au Global Passportというサービスを利用することになります。それ以外の機種は、海外用携帯電話のレンタルサービス、auモーバイルエクスプレスを利用するというわけです。
このように近年、一部の機種ではありますが、日本で使っている携帯電話も持っていけるようになって、便利にはなりつつありますが、国際ローミングの料金は決して安くはありません。そこで、次回?は、それ以外の方法、つまり、現地で携帯を買って使う、ということについて書いてみたいと思います。
※国際ローミングでは現地に複数の携帯電話ネットワーク会社があることがあり、その中から利用するネットワークを選ぶ場合があります。現地のネットワーク会社の料金や通話可能エリアなどには違いがありますので、注意が必要です。たとえば、Vodafoneの場合、タイのAIS、Orange、DTACの3社とローミング可能になっていますが、通話料金を見比べると、AISが安いようです。

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タイで自動車運転免許を取る!

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「タイで自動車運転免許を取る!」と言っても、ここでお話するのは僕の体験談です。ですから、日本で既に運転免許を取得していることが前提のお話になります。また、もう一つの前提はノンイミグラントビザでタイに滞在していることです。残念ながら観光ビザでは、運転免許を取得できません。
もしも、ノンイミグラントビザでタイに住んでいる方で日本で運転免許を取得していない方は、タイで試験を受けて免許を取るという方法があります。日本の運転免許から書き換える場合も、新しく免許を取得しようとする場合にも、『バンコク便利帳』(タイでは399バーツ、日本では2381円+税)に出ていますので参照してください。この本には、タイで生活しているときに遭遇するさまざまな事柄についての情報が掲載されているので、長期滞在される方にはオススメです。タイでは紀伊国屋書店、東京堂書店などの日本語書籍の書店で販売されています。日本でも一部の書店で販売されていますので、タイに行く前に読みたい方は入手してください。(でも、待てるならタイで買ったほうが、かなり安いです。)
ご紹介した本を読めば、手続き方法はわかってしまうので、この先を読まなくても良いかも知れないですが・・・(汗)
2004年1月、せっかくタイに住んでいるのだから、タイの運転免許を取ろうと思い立ちました。試験を受けてみたいような気もしましたが、大変そうなのと、平日は仕事があるため自由時間があまりないので、最短時間で取れる方法を考えることにしました。
日本の運転免許を持っている場合、さきほどの『バンコク便利帳』には次の書類が必要と書かれています。
1.申請書
2.パスポート
3.日本の免許証
4.免許証の翻訳証明
5.在留証明
6.健康診断書
7.写真2枚
8.手数料
では、それぞれについて、補足をしてみましょう。
1.申請書
行ってからもらって書けば良いです。
2.パスポート
今、有効な日本のパスポートを持っていきます。先ほども書いたように、ノンイミグラントビザがないと申請できません。それで、パスポートはコピーを提出することになるので、行く前にパスポート番号や有効期限が書かれているページ、ノンイミグラントビザのページをコピーしておくと、申請するときの手間が省けます。ちなみに、コピーには余白にサインをしておきましょう。タイではこのように身分証明書などの重要書類をコピーする際には、必ずコピーに本人のサインをすることになっています。
3.日本の免許証
これもコピーとともに持っていきます。コピーにはサインを忘れずに。
4.免許証の翻訳証明
これは大使館領事部で発行してくれます。パスポート、免許証を持って領事部に行ってください。在留届が出ていないと受け付けられないのかも知れません。いずれにしても在留証明も必要なので、在留届を出してから、証明書の発行を申請してください。発行までに日数がかかりますので、注意してください。手数料1690バーツ。
5.在留証明
英文の在留証明は正式には『在留届出済証明』というようですが、とにかく在留届に書いた住所を証明してくれるものです。日本語の在留証明では受け付けてもらえないので、英語の在留証明をもらってください。これも大使館領事部です。発行には日数がかかります。手数料810バーツ。
参考:在タイ日本大使館領事部『旅券・証明窓口サービスについて』
6.健康診断書
これは街角にあるようなクリニックでOKです。バンコク病院のようなところでも、もちろん、運転免許用の健康診断書を書いてくれますが、数百バーツかかります。僕は、プラトゥナームの小さなクリニックに入って、運転免許用の診断書が欲しいと言ったところ、何も調べず、その場で書いてくれました(汗)・・・50バーツ。
7.写真2枚
『バンコク便利帳』には3×4 cmの写真が2枚と書かれていますが、これがちょっと怪しいです。というのは、僕の免許証には2.5×2.5cmの写真が貼ってあるからです。3×4cmの写真を切って貼っても顔の部分が大きなものになってしまうからです。僕が行ったときは、3×4と2.5×2.5と両方を持っていったような気がします。僕の場合、いつも証明写真を多めに持っているので、トラブルにはならず、あまり記憶に残っていないのですが、写真のサイズは重要だと思います。でも、申請する場所、つまり陸運局でも証明写真が撮れるので、お金させあれば、写真のことは解決できます。
8.手数料
105バーツです。免許の手数料より、大使館の証明書の手数料のほうが、たくさんかかります。
これらの書類を持って、自分の居住地区を管轄する陸運局に行きます。僕の場合は、チャトゥチャックの本局だったので、人が多く、かなり時間がかかりました。初めて申請する場合には、書類をもって色覚検査の場所に行ったり、させられましたが、なんとか無事に1年間有効な免許をもらうことができました。
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苦労したのに1年だけ?そうなんです。最初は1年間だけなんです。ところが、2005年1月に免許の更新をしたところ、5年間の有効期間がある免許になりました。どちらにしてもタイで車を運転することは滅多にないのですが、免許証を持つもう一つの利点はパスポート番号も記載してくれるということです。外国人としてタイに住んでいるとき、本来は身分証明としてパスポートを常に携帯すべきなのでしょうが、パスポートの紛失のリスクを考えると、なかなかパスポートを持ち歩く気にはなれません。そこで、僕は、とりあえずパスポートのいろいろなページをコピーして、これを携帯していたのですが、さらに運転免許証を持っていれば自分のタイの住所が明記されている写真付きの身分証明書なので、身分を明確にできるという安心感がありました。(実際には警察官に身分証明の提示を求められたことはありませんが。)
また、タイではディスコなどお酒を販売している店に入る際に年齢チェックをしているときがありますが、そういうときに免許証があると生年月日の欄があるので役にたちます。もっとも、僕の場合、顔を見ていただければ、もうお酒を飲んでもいい年かどうか、すぐにわかると思うんですが、それでもときどき提示させられることもありました(嬉)。
僕の場合には、車の運転の必要性があって免許を取ったわけではありませんが、僕とは逆に本当にタイで車を運転される方、特に3ヶ月以上滞在してレンタカーを運転される方などは、国際運転免許ではなくタイの運転免許を持っていることが必要となる場合があるようですのでご注意ください。

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想像の共同体


日本に戻ってきたので、タイの話だけを書こうとすると、ついつい更新(厳密には「新しい書き込み」ですね)が滞ってしまいます。そこで、今日は珍しく(?)ちょっとまじめな話を書いてみたいと思います。
4月22日~23日、早稲田大学で『グローバリゼーションと現代アジア』というテーマでシンポジウムが開催されました。このシンポジウムは早稲田大学の21COE-CAS21COE-GLOPEの共催です。COEというのは”Center of Excellence”(『卓越した研究拠点』)のことで、文部科学省が2002年から始めた補助金制度のことです。(COEプログラムについては、日本学術振興会の『21世紀COEプログラム』のページを参照してください。)
とにかく、今回のシンポジウムのポイントは、コーネル大学のベネディクト・アンダーソン教授(Professor Benedict Anderson)を招いているということです。アンダーソン教授と言えば、”“Imagined Communities: Reflections on the Origin and Spread of Nationalism”“(邦訳『想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』)という本がとても有名で、ナショナリズム研究の第一人者と言った存在と言えるでしょう。しかし、22日の基調講演の中で、アンダーソン教授は、この本を自分の娘にたとえて、出版したときから自分の手から離れて、ポスト・ストラクチャリズムやポスト・モダニズム、あるいはカルチュラル・スタディーズという名の男とどこかに行ってしまったと語っていました。自分の意図したもの(教授はこの本は明らかにマルクス構造主義だと考えているそうです)とは違ったものとして他の人々に受けとめられ、そのような視点からの批判も受けることになったという話でした。
僕がこの本と出会ったのは、もうかなり昔のこと、大学院の教育哲学の授業の中でした。アンダーソン教授の講演があると知って、”“Imagined Communities”“をもう一度読もうと思い、この2週間、持ち歩いていたのですが、結局、あまり読めませんでした。本を開くと、ラインマーカーや鉛筆の書き込みがあって「昔は勉強したんだなぁ~」と、シミジミしますが(笑)、もう脳が弱っていて難しい英語にはついていけないのかも知れないとガックリきました。
それでも、もう一度、この本を読み返したいと思う、もう一つの理由があります。それは、最近の中国や韓国で活発になっている政治的運動を通して見られるナショナリズムを見るとき、一方ではグローバリゼーションによって、人、モノ、情報が簡単に国境を越える時代のナショナル・アイデンティティの意味を考えてみたいからです。

タイフェスティバル2005

場所: 東京都渋谷区 代々木公園
日時: 2005年5月14日(土)および5月15日(日)
     ※両日ともに、午前10時~午後8時
URL: 
http://www.thaiembassy.jp/
http://www.thaifestival.net/index.html
昨年で第5回を数えた『タイフードフェスティバル』ですが、今年から名称を『タイ・フェスティバル』として開催されるようです。開催場所は例年同様、東京都渋谷区の代々木公園です。
例年より、若干開催時期が遅くなっているようですが、毎年規模が大きくなっているこのイベント。今年も楽しみです。

都電もなか

友人に『都電もなか』というものをもらいました。
ここで言う都電というのは、東京都内に唯一残っている路面電車『都電荒川線』のことです。
 
荒川区の三ノ輪橋から王子、大塚を経由して、早稲田までの12.2Kmの路線です。(都電についての詳細は『東京都電車』をごらんください。)
 
『都電もなか』は、その都電荒川線の「梶原」駅近くにある和菓子屋さん『明美』のお菓子。もなかが入っている紙箱の表面には都電が描かれています。紙の表面に印刷された都電の図柄は、洗練されたものではないけれど、どこか懐かしい雰囲気があり、手にとって見ると、ちょっと嬉しくなりました。

箱からもなかを取り出すと、もなかの表面にも都電の型が押してあります。都電マニアでもない僕でさえ、このもなかと箱を使って電車ごっこをしたくなってしまいそうですから、都電マニアの方は、きっとこの都電もなかで楽しんでいらっしゃるのではないでしょうか。
味は・・・かなり甘い餡子が中に入っています。もう少し甘みが控えめなほうが、今の時代には合っているようにも思いますが、ひょっとしたら、これが昔懐かしい「もなか」の甘さなのかも知れませんね。
 

新江戸川公園


先日、お花見で散策しているときに発見したのが、ここ、文京区立『新江戸川公園』です。この公園は入園無料。しかも、年末年始以外は、無休で開園しています。公園内には小さな山があり、木々が茂り、池には鯉や亀がいます。

この日は、ちょうど桜の花が満開の時期。桜の木に美しく花がついていました。そして、よ~く写真を見てください。鳥が木の枝で、羽づくろいをしています。それも、大きな鳥。どうやら、鷺のようです。
この鷺、ふだんからこの公園にいるのかは定かではありませんが、この日、桜の花の白さに隠れながら、この鷺は春の日を楽しんでいるようでした。

さくら♪ さくら♪


満開の桜を見てきました。
土曜日のお昼ごろ、ハンバーグサンドイッチのお弁当をぶらさげて、早稲田大学から散策に出発。まずは、神田川に向かいました。
満開に咲き誇る桜は圧巻でした。
風が吹くと、花びらが散り、花吹雪につつまれました。
うーん、日本の春ですね。
 
神田川沿いの遊歩道には、宴会ができるような場所がありません。来ているのは、純粋に桜の花を愛でるためにやってきた人たち。みんな、花を眺めながら、ぞろそろと散策していました。
 
桜の花が咲いている時間は短いですね。文字通り「花の命は短い」んですね。
その短い命に、美しく咲き誇る花、桜。
考えてみると、私たち日本人の、桜に対する思い入れは尋常ではありませんね。花が咲き始めるずっと前から、『桜開花予想』『桜前線』などと言って、ニュースで定期的に情報が提供されたり、開花が近づくと、テレビで生中継したり・・・。
 
桜は春の象徴でもありますね。
だから、私たちは、毎年、桜が咲くのを待ち焦がれているんでしょうか。
久しぶりの日本で見た桜は、四季が私たちに与えてくれる季節感と、この季節の情景を思い出させてくれました。

聖セバスチャン教会(San Sebastian Church)

フィリピン、マニラにある聖セバスチャン教会(San Sebastian Church)、通称『鉄の教会』です。

もともと、石でできた教会でしたが、度重なる地震で完全に破壊されてしまったため、地震にも耐える教会をということで鉄を使って再建されたものです。

工事は、1886年にベルギーの建設会社に発注されました。

1527トンの鋼材とステンドグラスのパーツをベルギーから船で運んできたそうです。

世界初の、すべて鉄でできた教会が完成したのは1891年でした。

バンコクのタクシー


バンコクの中心部にはタクシーがたくさん走っています。流しのタクシーもいれば、ホテルの前で客待ちをしているタクシーもいます。日本と同じように、雨が降るとタクシー需要が一気に高まり、タクシーをつかまえにくくなりますが、雨のときと早朝以外はだいたい簡単につかまえられます。初乗り料金は35バーツ(約100円)。400メートルごとに2バーツずつ加算されていくほか、低速走行(停止)中には時間単位で加算されるというのは、日本と同じようなシステム。バスは5バーツで乗れてしまうので、それに比べると高い乗り物です。でも、日本人も含めた外国人観光客にとっては、それほど高い乗り物ではないし、タイ人も、かなり気軽に利用しています。僕が以前働いていたエカマイのオフィスの隣に高校がありましたが、そこの高校生の中にはタクシーで校門に乗り付けている生徒もいたほどです。
しかし、バンコクのタクシーはキケンとも言われます。タクシー強盗、レイプなどの事件も少なからず発生しているようです。そこで、きょうは、バンコクのタクシー事情をまとめておくことにします。

■個人タクシー
バンコクの街を歩いていると、車体を色々な色に塗られているタクシーを見ることができます。その中でも、車体の下半分を緑、上半分を黄色く塗っているタクシーをとてもよくみかけますが、これが「個人タクシー」です。この個人タクシーという言葉に、日本人は「信用できる」という先入観を持つ傾向がありますが、タイの場合、まったく逆と思っておいたほうが良いほど、日本での先入観はキケンです。
個人タクシーは、会社に所属しているというわけではなく「個人」でやっているタクシーということに過ぎません。日本のように、長年タクシー運転手をして、安全運転で云々ということは、まったく関係ありません。単なる個人経営タクシーなのです。しかも、この黄色と緑のタクシーは、簡単に借りることもできるそうで、誰でもすぐにタクシー運転手になれるというわけです。そして、この個人タクシーの車は、又貸しされていることもあるため、何か事件があっても、後述するタクシーナンバーだけでは運転者を特定することができないという問題もあります。
もちろん、個人タクシーでもマジメにやっている人はいます。社内をきれいにしている新車の個人タクシーに乗ったこともあります。が、そうでないことのほうが多いような気がします。そこで、最近、僕はなるべく他の色のタクシー(会社によって営業されているタクシー)に乗るようにしています。

■会社によって営業されているタクシー
代表的な会社営業タクシーは、下半分が赤、上半分が水色のツートーンの車体。上記個人タクシーの緑と黄色のツートーンと、この赤と水色のツートーンはバンコクの街中でよく見かけます。最初、こんなにたくさんの車を持っているタクシー会社なのかと思いましたが、どうやら、そうではなく、タクシー会社の多くが同じ色に塗った車を使っているようです。
しかし、会社営業のタクシーの車体の色は、この赤と水色のツートーンカラー以外にもいろいろあります。車体を水色一色で塗ったタクシー、黄緑色のタクシー、紫のタクシー、オレンジのタクシー…いろいろな色のタクシーが走っていますが、これは皆会社営業のタクシーです。多くの場合、タクシーは車体の屋根の部分に”METER”と書いたものを付けて走っています。これと車体の色で、一般車と一緒に走っていても見分けがつくというわけです。
■タクシーの止め方
流しているタクシーをとめる場合には、腕を斜め下に出します。日本のように上に上げても止まってくれるでしょうが、タイの人たちは、そんなに派手に手を振ったりはしていません。すっと、体側から腕を斜めに出してタクシードライバーに合図すると止まってくれます。
■乗ってはいけないタクシー
ホテルや観光地の周辺で、路上駐車したりしながら、だら~っとして客待ちをしているタクシーは、やめたほうが良いでしょう。声をかけてくる場合もありますが、相手にしてはいけません。行き先を告げると、「200バーツ」とか「300バーツ」とか言うタクシーは、プチぼったくりタクシー。(バンコク中心部からドンムアン空港まで200バーツくらいで行けますから、バンコク中心部での移動で100バーツ以上かかることはあまりありません。)
バンコクのタクシーは、メーターが付いていて、本来、メーターで料金を請求することになっています。が、メーターが壊れているとか言い訳をしながら、高い料金を言ってきます。他に選択肢がない、タクシーがつかまらないなどの場合、仕方なくそういうタクシーに乗らなくてはならないこともあるでしょうが、そういうときは、メーターを使うように交渉してみたり、値切ってみたりしてみるのも一つの方法です。この辺のかけひきは、屋台で物を買うときに値切るのに近いので、得意な人、不得意な人がいるでしょう。でも、他にタクシーが来ないような場所では、向こうが優位なので、他の交通手段を使えない日本人としては潔く(?)妥協すべきときもあるかも知れません。
僕が住んでいたマンションは、ホテルとくっついていたため、よく敷地内の道路をダラダラと流していくタクシーがいましたが、よく見ると、いつも同じタクシーが走っていました。乗ろうとして行き先を告げると、メーターでいく場合の4~5倍の料金を言ってきます。外国人観光客を狙った、プチぼったくりを専門にしているタクシーです。
ふつう、ホテルの玄関前からタクシーに乗るときは、ホテルマンはそういうタクシーは避けて、ちゃんとメーターで行くタクシーに乗せてくれるはずです。ですから、ホテルに泊まっているときには(泊まってなくても大丈夫だけど)、ホテルのドアマンとかベルボーイにタクシーを頼むと、ちゃんと流しのタクシーとか、怪しくないタクシーをみつけてくれます。さらに、良いホテルでは、お客さんが乗車するときに、タクシーナンバーをメモに書いて渡してくれます。
タクシーナンバーはタクシー後部座席のドア内側に書いてある番号です。以前はタイ文字と数字の組み合わせしか書かれていなかったため、外国人はタイ文字が読めず、あまり役立ちませんでしたが、2004年頃からタイ文字2つに、アルファベット1文字が並記されるようになりました。外国人はこのアルファベットのほうを覚えたりメモったりしておけば、後でトラブルがあった際に、警察に通報することができるというわけです。

■高速で数字が上がっていくメーター
乗ってはいけないと言っても、乗ってからわかる問題タクシーの一つが、すごい速さでメーターの数字が増えていくタクシーです。これは乗ってみないとわからないのですが、乗って走りだして1ブロック走ったくらいでメーターが上がるので、メーターを注視していれば、すぐにわかります。僕は、これまでに3回、このようなタクシーに乗ったことがあります。いずれのときも、あまり遠くまで行くわけではなかったので、目的地の近くまで行ったところで降りました。もしも目的地が遠かったら、すぐに降りて別のタクシーに乗った方が良いでしょう。このような運転手と「あなたのタクシーメーターがおかしいよ」と言ったところで、とぼけられるか、逆ギレされるか…とにかく、こんな仕掛けをしている運転手は危険人物でもあると思いますから、数十バーツを惜しんではいけません。
■英語は通じない
ところで、タクシーに乗ったら、まずは行き先を運転手に告げるわけですが、ここが大きな問題です。ほとんどのタクシーの運転手は英語ができません。たまに英語の勉強をしていたり、日本語で話しかけてくる運転手もいますが、ほとんどの場合はタイ語の世界です。行き先が有名な観光地・場所だったり(例「ワールドトレードセンター」「ワット・ポー」など)、行き先の住所が数字の通り名だったりする場合(「トンロー、ソイ15」とか)は比較的わかりやすいのですが、大きな建物でもタクシー運転手が知らないこともありますので、ホテルに滞在している場合には、タクシーに乗る前にホテルの人にタイ語で行き先を書いてもらうか、あるいは運転手にタイ語で言ってもらうと良いでしょう。(ホテル玄関にドアマンがいるようなホテルでは、ドアマンのほうから行き先を尋ねてきますから心配は要りません。)
注意しておきたいのは、タイ語に入っている英語の単語は、独特の変化をともなって発音されているということです。考えてみれば、日本語だって、英語をカタカナにしてカタカナ発音しているので、外人には分からない発音になってしまったりするわけですが、同じことがタイ語でも起きているのです。例えば、Centralというデパートがありますが、日本人はセントラルと発音するのに対して、タイ人(バンコク方言)はセンターンと発音します。このようなわけで、タクシーに限ったことではないのですが、タイでは簡単な英語でコミュニケートしようとしても通じないことも多々あるので、なるべく英語がわかるタイ人に頼んで、タイ文字で行き先を書いてもらうか、ガイドブックの中のタイ語を指さしてみると良いと思います。

■タクシーのチップ
チップについては、いろいろな考え方があると思いますが、僕はたくさんチップをあげる必要はないと思っています。例えば、メーターに出ている料金が41バーツだったら、45バーツあげれば良いし、57バーツだったら60バーツをあげれば良いと思っています。タイ人の若い人などは、たとえば、51バーツのときに「50バーツでいい?」って言って、1バーツまけてもらうこともあるくらいです。僕も同じように端数が1バーツのとき、たまたま小銭が1バーツしかなく、ちょうどであげようとしたら、1バーツ返してもらったこともあります。ただ、運転手の中には外国人からはたくさんチップがもらえることを期待している運転手もいて、やはり同様に、他に小銭がなく、料金ちょうどになるように1バーツも付けて渡したら、1バーツ硬貨は嫌いだと文句を言い、その挙げ句に1バーツ硬貨を投げ返してきた運転手もいました。
チップは、受け取る方も、あげる方も、人それぞれの考え方なので、一概には言えませんが、僕の場合には、メーターの料金が100バーツ以下の場合には5バーツ刻みでメーターの料金に数バーツを足した金額を渡し、メーターの料金が100バーツ以上の場合には10バーツ刻みで、同様にチップも含めた金額を渡すようにしています。
■急ぐならBTS&地下鉄
タクシーのことを書きましたが、もしも目的地がBTSスカイトレインや地下鉄の駅の近くの場合、スカイトレインや地下鉄を使った方が早く目的地に着くことが多いです。特に、午後3時~8時くらいのバンコク中心部は、渋滞がひどくなります。急いで行くつもりでタクシーを使うと、とんでもなく長い時間をタクシーの中で過ごすことになりかねません。渋滞する時間帯には、出発地に近い駅に行くまで、あるいは目的地に近い駅から目的地までをタクシー利用して、途中をBTSスカイトレインや地下鉄を利用すると、金額的には高くなることもありますが、速く目的地に着きます。