タイでは年に3回、正月を祝います。
★★タイの3つの正月★★
①1月1日
②旧正月(今年は2月9日でした)
③4月13日(ソンクラン)
最初のお正月は太陽暦の1月1日。欧米や日本でも、大晦日にはカウントダウンをして、新年が来ることを祝う、あのお正月です。タイでも、あちこちでカウントダウンのイベントが行われて、BTSスカイトレインが終夜営業になったりします。
その次に来るのが、いわゆる「旧暦のお正月」です。タイには中華系タイ人(いわゆる華僑)がたくさんいます。そして中華系の人たちにとってのお正月と言えば、旧暦のお正月になります。旧暦のお正月は太陰太陽暦のため、太陽暦で見ると、毎年、変わります。今年、2005年は2月9日でした。中華系の会社などは、この日の少し前から1週間ほど、休業になったりすることもあるようですが、ふつうに休みなく営業しているところも多いようです。また、役所は通常通りに営業しています。
今年の旧暦元日は2月9日。2月9日と10日の2日間は、バンコクの中華街「ヤワラート」でお正月を祝うイベントがありました。日中は仕事をしているので行けないのですが、2月9日、テレビニュースを見ていたら、王女様が来ていたりして、なかなかの盛り上がりようなので、2月10日の夜に中華街に行っていました。
★★太陰太陽暦(旧暦)のお正月★★
2005年2月9日
2006年1月29日
2007年2月18日
2008年2月7日
当日は、中華街周辺は渋滞必至なので、タクシーでは無理だろう、ということで、地下鉄でフアランポン駅まで行き、そこから歩いて中華街を目指しました。夜だというのに、かなり暑かったです。汗を拭きながら歩いていると中華街に近づいたところに、ワット・トライミットがありました。ここには本物の黄金の仏像(純度60%?)があることで有名な中国式寺院で、以前、1度来たことがあります。お寺の境内では、京劇のような衣装と化粧の人たちが舞台で何かしていました。(写真↑:京劇かどうかはわかりません。)このお寺では雑炊の炊き出しをしていました。無料でふるまわれていたわけですが、実際にはタンブンと言って徳を積むために寄付をします。結局、20バーツを寄付しました。
ワット・トライミットを出て、少し歩くと、中華街の大通り「ヤワラート」に到着しました。ふだんは自動車で大渋滞の道路ですが、この日は自動車は締め出されています。かなり広い道路なのですが、人、人、人・・・すごい数の人でした。しかも、たくさんの人たちが赤い服を着ています。なんでもかんでも赤。赤はおめでたい色なんですね。
なぜか、小さな鐘があり、それをつくと数がカウントされていました。電光表示されていることには気づかず写真撮影。帰ってから写真を見て、カウントされていることを知ったのですが、この数字は何のためなのか・・・わかりません。(ご存知の方、教えてください。)
さらにヤワラートを進むと、大きなステージが設営されていて、たくさんの人たちがそこを囲んで集まっていました。何かクジのようなものが配布されていて、1等はトヨタの車のようでした。みんな、車が当たることを期待して、待っていました。
ステージを過ぎると、道路の両側に屋台が並んでいました。特に食べ物の屋台はたくさんあり、フカヒレスープも格安で売られていました。しかし、残念なことに、お寺で雑炊をしっかり食べてしまったために、もう、お腹に隙間があまりありませんでした。それでも、ときどき、買い食いしながら、さらにヤワラートを進みました。
以前から、ときどき食べに来るシーフード屋台も営業していました。緑のシャツの店と赤のシャツの店が道路を挟んで競っています。フカヒレスープ、エビの丸焼き、カニ・・・とにかく安くて美味しい屋台です。最近は、ガイドブックなどにも載っているようで、欧米人や日本人の観光客も食べています。いくと、いつも満席状態なので、いつも早めに行っています。
屋台の中には、お菓子の店がありました。タイ人は、あっちの店で何かを買い、こっちの店で何かを買って、家族や知り合いへのお土産にするようです。何も、そんなに買わなくても、と思うくらい、次々と、食べ物を買っている人も目撃しました。
お菓子のダンボールの箱が捨てられているのを見たら、「ロッテ」とか、「毎度ありがとうございます」と日本語が書かれていました。最近、若い人には日本のお菓子も人気商品。日本から、わざわざ日本のお菓子を輸入して売っているのでしょう。
最近、夜でもかなり暑いことが多く、この日もとっても暑い夜でした。暑さと食べすぎ?で、すっかり疲れてしまったので、タクシーに乗って帰路につきました。
★★暦について★★
太陽暦というのは、私たち日本人もふだんの生活で使っているカレンダーと同じで、太陽の運行を基にして365日を1年としている暦です。一方、月の運行を元に作っているカレンダーは太陰歴(イスラム歴は太陰暦)と呼ばれていますが、1ヶ月は29.53日、1年は354.36日となり、太陽暦と10.88日ずれています。そのままにしておくと、毎年ズレが大きくなっていくので、3年に1度、閏月を作って太陽の動きと同期を取るのが、太陰太陽暦、いわゆる旧暦で、日本でも昔使っていました。
日別アーカイブ: 2005年2月14日
Flat Stanley
先週、Flat Stanleyが僕の家にやって来ました。Flat Stanleyというのは、紙で作った人形です。アメリカの学校では1964年から、このFlat Stanleyを使って、子どもたちに自分の町以外の場所のことを教える教材としているようです。
僕のところにきたFlat Stanleyはアメリカの小学生ライアン君が作ったようです。ライアン君が最初に送ったときの封筒がFlat Stanleyと一緒に旅をしているのですが、その封筒の表面には、おばあさんからのメモがありました。それによると、ライアン君は最初に、おじいさん、おばあさんの家に、このFlat Stanleyを送ったようで、おばあさんは、これからFlat Stanleyが行くところの人々に宛てて、孫のためによろしくとメモを添えていました。
ライアン君は、Flat Stanleyを2004年10月におじいさん、おばあさんの家に送ったようです。同封されていた先生からの手紙によると、Flat Stanleyは2005年5月には帰国しなければならないようです。アメリカでは、5月は学年の終わり、夏休み直前ですから、それまでに旅を終わらせるということなのでしょう。僕のところには日本に住んでいるアメリカ人の友人から送られてきました。実際には、このFlat Stanleyはアメリカ国外に出ることは、あまりないようですが、今回は、少なくとも日本とタイを旅しました。
先生からの手紙には、こう書かれていました。
「あなたが住んでいる町にある特別なものの前で写真を撮って送ってください」
先生の手紙を読むと、学校のホールには大きな世界地図が貼ってあって、送られてきた写真をその上に貼っているようです。
Flat Stanleyが、どんなところを旅しているのか、ライアン君は毎日写真が届くのを楽しみにしているんだなぁ。そう思うと、ちょっとビックリしちゃうくらいの写真を送ってあげたくなりました。
というわけで、昨日、ワットポーまでFlat Stanleyを連れて行きました。
このあと、Flat Stanleyはどこへ行くんだろうなぁ~
それは、ライアン君たちだけが知ることができるってことですね。
なんかうらやましいなぁ。